大地の芸術祭2022に行ってみた – 17日目 松之山エリア 攻略戦

　大地の芸術祭17日目。ついにコンプリートです。

　大地の芸術祭2022の最後を飾るのは Y052 最後の教室 。オフィシャルバスツアーはもう終了しているので、前のように団体客とかち合うことはないはず。

　とはいえ、やはり有名作品なので平日にもかかわらずちょいちょい出入りがあります。エントランスの作品紹介を見るともなく見ながら、あとから来た観覧者を先にやります。

　最後の教室 のメインビジュアルに使われがちな作品が最初に出てきます。
　明るい屋外からこの部屋に入った直後はほぼ真っ暗に感じると思います。壁際にベンチが置かれているので、目が慣れるまであまり動かずぼーっと鑑賞するのがおすすめです。よく見えてない状態で動き回るのは危ないし、見えないまま通り過ぎるのはもったいない。

　ファンの影が踊る廊下を進み、奥にある階段を上がります。

　2F。音に合わせて光が明滅する部屋。駐車場までズンズン響いてる心音のような音はこの部屋が発信源です。

　あとから来たグループの女子ひとりがおもむろにスマホのライトを付けて動画撮影をはじめたのには閉口しました。つか、そんな貧弱な照明つけたところでなにも写ってないだろ……。同じグループのおっさんも注意してくれたのむ。
　どうでもいいけど、大芸でよく見る中年男性2人と20代女子2人みたいな組合せのグループってどういう関係なんだろ。店外デートっていうより、女子大のゼミとか小規模な事務所の社員旅行みたいな雰囲気ある。ちなみに山形ナンバーのレンタカーだった。

　教室だった部屋はぶち抜きで作品が置かれています。

　一応、教室内には立ち入るなと書いてあるし、足下に表示もあるのですが、なにせ暗いのでわからないまま中に入ってる人多そう。

　3F。2018と大きな変わりはなく。

　帰り際に中学生がキャッキャ言いながら階段を駆け上がってきて「わけーな。っていうか廊下走るな」と思いました。着てたジャージと駐車場に駐まってた見附市のバスから見附西中の生徒と思われます。中学生の波の谷間に疲れ切ったおじいちゃんがひとり見えたけど、あれ、今考えるとたぶん引率の先生か保護者だな……。

　めちゃくちゃつまんないことを言いますが、一応ここは美術館なので子供を連れて来るなら入館前に「おはし（押さない・走らない・喋らない）」は徹底しておいてほしいです。あと、一応ここは美術館なので体操着はどうかと思うんだが。
　中学生はそういう生き物なので、野放しにすればそうなっちゃうのは仕方ないです。しかし、そういう生き物に「お・は・し」を教える、制服を着させる（ドレスコードを教える）っていうのは引率する大人の責任ではないでしょうか。大人がその責任を果たせないのであればそもそも連れて来るべきではないと思います。放置するとほかの人のことも考えずスマホのライトガン光りさせる無知蒙昧な大人ができあがるぞ。それは現代美術云々以前の問題なんだわ。

　エントランスに戻って Y101 影の劇場 〜愉快なゆうれい達〜 。

　以上で大地の芸術祭2022の全作品コンプリート！

　ですが、最後の作品の後味がめちゃくちゃ悪くて、なんかモヤるんだわ。
　「1件の重大事故の裏には29件の軽微な事故と300件の怪我に至らない事故がある」（ハインリッヒの法則）というのがありますが、大地の芸術祭でも黒埼中LOSTロスト事件の裏にこういう事件化してない事案が多く発生しているのではないかと思ってしまいました。

　なお、次回の大地の芸術祭は3年後ではなく2年後の2024年に開催予定だそうです。これ書いてる時点ではもう2023年になってるから、来年じゃん。「正直、コンプはもういいかなぁ……」と思ってる。

　もやもやしたから帰ってめちゃくちゃ天ぷら揚げてやった。前に松之山温泉泊まるときに買ったそばで食べた。

参考

• 大地の芸術祭2018に行ってみた – 4日目 / ページ 4 / icoro