「WAON POINTサービス」の登場によって混迷を極めるイオンのポイントサービス。ここではそんな複雑さを増すイオンのポイントサービスを整理してみたいと思います。
「WAON POINTサービス」とは
これまで、イオンのポイントサービスには以下の2種類がありました。
- WAON(電子マネー)で支払いした際に付与される「WAONポイント」
- イオンカード(クレジットカード)で支払いした際に付与される「ときめきポイント」
そして、2016年6月に新たに登場したのが「smart WAON」というサービスと「WAON POINTカード」というポイントカード、そして、「WAON POINT」という新たなポイント制度です。
カードは3種類に
また、これによりイオンで発行されるカードは大きく分けて以下の3種類になりました。
- WAON POINTカード
発行手数料でその日から「WAON POINT」が貯められる。決済機能はない。 - 電子マネーWAONカード
イオンの電子マネー。現金やカードで金額をチャージして使う。発行手数料300円(モバイルWAONなら発行手数料無料)で即日発行、チャージすればすぐ使える。 - イオンカード
クレジットカード。基本的には発行手数料、年会費無料。でも、審査アリ。申し込んでから手元に届くまで1、2週間程度必要。
WAON POINT
「WAON POINT」は「WAONポイント」とも「ときめきポイント」とも異なる第三のポイント制度です。
なお、「WAON POINT」と「WAONポイント」は別物です。表記揺れではありません。
電子マネーの「WAON」で貯まるのがカタカナ表記の「WAONポイント」。そして、新たに登場したポイントカード「WAON POINTカード」で貯まるのがアルファベット表記の「WAON POINT」なのであります。
それぞれのポイントは以下のように交換することができます。
ときめきポイント → WAON POINT → WAONポイント
「ときめきポイント」は「WAON POINT」に換えることができ、「WAON POINT」は「WAONポイント」に換えることができます。それぞれは一方通行で、逆流は不可です。
なんかすごいややこしいし、似たような名前にしてるあたりから、いずれすべてのポイントを「WAON POINT」に統一するつもりなんじゃないかという気もします。
WAON POINTカード
「WAON POINTカード」はイオンのレジ前などで無料で配布されています。発行手数料無料、年会費もありません。
「WAON POINTカード」ではWAON POINT加盟店で提示することで支払額に応じた「WAON POINT」を貯めることが出来ます(200円につき1WAON POINT)。貯めたポイントは、1 WAON POINT = 1円として支払いに充当することもできます。すごく簡単に言うと「イオン版Tカード」です。
WAON POINT加盟店は以下のページにリストされています。
会員登録が必要
WAON POINTを使用するには後述の「smart WAON」に会員登録する必要があります(ポイントを貯めるだけなら会員登録しなくてもできる)。
ネットを使うことが前提になっていますが、ネットが使えない人でも会員登録できるように、店頭に会員登録用のタブレット(iPad)が用意されていて、その場で会員登録できるようになっています(用意されていないところもあるかも)。イオンのレジで「『WAON POINTカード』の登録できますか？」と聞いてみてください。
また、「WAON POINTカード」のかわりに「イオンカード」を提示することでも「WAON POINT」を貯めることができます。「イオンカード」はクレジット機能がついた「WAON POINTカード」とも言えます。
smart WAON
「Smart WAON」は「WAON POINT」を管理するためのネットサービスです。「Smart WAON」に会員登録して「WAON POINTカード」を登録することで、「WAON POINT」が使えるようになります。「Smart WAON」はウェブサイトのほか、スマホのアプリも用意されています。
「Smart WAON」では「WAON POINTカード」のほかに「WAON」「イオンカード」も登録できます。「Smart WAON」に自分の持っている「WAONカード」や「イオンカード」を登録することで、これらの支払いでも「WAON POINT」が貯まるようになります。
また、1アカウントに複数のカードを登録できるので、WAON POINTカードで現金払いしたときの「WAON POINT」も、WAONで支払ったときの「WAON POINT」も、ひとつのアカウントにまとめることができます。
ポイントの貯まり方
WAON POINTカード
- 買い物200円につき 1 WAON POINT
Smart WAONに登録したWAON(電子マネー)
- 買い物200円につき 1 WAONポイント
- 月間累計利用金額500円につき 1 WAON POINT
SmartWAONに登録したイオンカード(クレジットカード)
クレジット払いした場合
- 買い物200円につき 1 ときめきポイント
(イオンでの買い物時は200円につき 2 ときめきポイント)
現金払いした場合
- 買い物200円につき 1 WAON POINT
イオンカードは提示するだけで、支払い自体は現金やギフト券、WAON以外の電子マネー、イオンカード以外のクレジットカードで行った場合。
で、どうすればいいのか
すでに電子マネー「WAON」を使っている場合
「Smart WAON」に会員登録して、現在使用している「WAON」を登録しましょう。これにより、従来の200円ごとにもらえる1WAONポイントのほかに、毎月利用金額500円ごとに1 WAON POINTがゲトれるようになります。
もし、現金払いでも「WAON POINT」がゲトりたい場合は、「WAON POINTカード」もしくは「イオンカード」を用意して、「Smart WAON」に登録すればおｋ。
てか、WAONのヘビーユーザなら「イオンカード」を所持してると思うので、新たに「WAON POINTカード」を作る意味はあまりありません。
すでにイオンカードを使っている場合
「Smart WAON」に現在使用している「イオンカード」を登録しましょう。これにより、現金払いのときもカードを提示することで「WAON POINT」がゲトれるようになります。
前述のように「イオンカード」はクレジット機能付きの「WAON POINTカード」みたいなものなので、新たに「WAON POINTカード」を作る意味はあまりありません。
また、現状、「WAON POINT」を「ときめきポイント」に変換できないこと、そして、「WAON POINT」よりも「ときめきポイント」のほうが交換できるアイテムの種類が多いことから、イオンカードでクレジット払いメインで使ってる人が積極的に現金払いに切り替える意味は薄いです。
WAONもイオンカードも持っていない場合
わりとイオンを利用する機会が多い人は「WAON POINTカード」を一枚作っておくといいかもしれません。
WAONでもいいですが、WAONの便利さを最大限に享受しようとすると(具体的にはオートチャージ、クレジットチャージを利用しようとすると)イオンカードが必要になるので、ちょっと万人向けではないかも。イオンカードをつくる場合は以下のイオンのサイトから申込みできます。
家族や友達とイオンに行く人は必携
「WAON POINTカード」の最も優れた点。それは決済機能がないことです。
たとえば、家族や友達と買い物に行った場合、イオンで発生するあらゆる現金決済にしれっと自分の「WAON POINTカード」を提示することでPOINTを総取りできちゃうのです！ 特に男子はポイントに無頓着なことが多いので狙い目。
これが「WAON」や「イオンカード」だったらそうはいきません。WAONやイオンカードはそのカードを使って決済をしなければポイントが発生しないからです。
もちろん、イオンカードを提示して現金決済する方法ならポイントはたまりますが、「クレカあるなら建て替えてくれない？ どうせポイントとかつくんでしょ？」となって、その後なんだかんだうやむやになる危険性を否定できない！ 元も子もない！
リスクを回避しつつ、人のカネでポイントを貯めることができる「WAON POINTカード」、マジ最高。
さらに！ 毎月20日・30日はイオン系カードの提示で5%OFFになるので、家族や友達は支払いが安くなってWIN！ 自分はタダでWAON POINTが貯められてWIN！ まさにWIN-WIN！
おっと、WAON POINTカードを持つ人が増えるとタダノリ族が増えて荒れる未来しかないので、この話はここだけの秘密だぜｾﾆｮﾘｰﾀ☆
