
「蜜月」という言葉の由来にもなっている「ミード」。「ハチミツ酒」や「ハニーワイン」とも呼ばれるお酒ですが、実は誰でも簡単に作ることができちゃいます。
ただし、簡単に作れるけど、無許可でアルコール度数1%を越えるお酒を造ると捕まるから気を付けてね☆
材料と道具

材料
- ハチミツ 125g
- 水 375g
- ドライイースト 2gくらい
ハチミツは混ぜ物をしていない純粋にハチミツだけのものを使います。
水は、飲める水ならミネラルウォーターでも水道水でもなんでも良いです。ここではスーパーで安売りされていたミネラルウォーターを使用しました。
ドライイーストは手に入れやすいパン用の物でかまいません。
ハチミツの量は重量パーセントが25%になるようにします。量を増減する場合はこの濃度を目安にしてください。計算上ではこれでアルコール度数約10度のミードが出来ます。
材料を量り取る際に数グラムの誤差が生じても問題ありません。また、ドライイーストの重さは無視してかまいません。
道具
- ビン (発酵用)
- はかり
- 計量カップ
- マドラー
一応、消毒用にエタノールも用意してみたけど、まあ、使わなかったよね。
作り方
1. ハチミツをはかりとる

ハチミツ125gをはかりとります。
別の容器にはかり取っても良いですが、めんどくさいので今回は発酵用のビンに直接投入してはかりました。
2. 水をはかりとる

計量カップに水375gをはかりとります。
3. ハチミツと水を合わせる

ハチミツに水を加えて希釈します。マドラーでかき混ぜつつ、少しずつ希釈すると良いです。

百均で手に入れた小さい泡立て器が捗る。

全量投入したところ。ビンの容量が900mlなので、こんな感じです。
4. ドライイーストを加える

ハチミツ水にドライイーストを投入し、軽くかき混ぜます。
5. 1週間ほど放置

発酵が終わるまで放置します。
この時、ビンのフタは軽くかぶせる位にしておいてください。きっちりしめるとアルコール発酵で生じる二酸化炭素でビンが破裂する恐れがあります。かといってフタをしないと、放置している間にホコリが入るのはもちろん、二酸化炭素に引き寄せられた小バエなどが混入する恐れもあります。

放置していると発酵が始まり、小さな泡が立ってきます。翌日には水面に泡のかたまりが浮かび、瓶の中からシュワシュワと炭酸のはじける音が聞こえ始めます。
この泡が消え、シュワシュワ音も聞こえなくなったら発酵終了です。発酵終了までの期間は、夏場で1週間くらい、冬場で2週間くらいが目安。
発酵が終わったら、澱引き(おりびき。ミードを別の容器に移して、瓶の底の沈殿物を取り除く作業)して完成です。オリ(白い沈殿物)はイーストのかたまりなので、別のミードやパンを作るのに使うことが出来ます。
ビールみたいな風味

完成したミードはハチミツの甘みが消え、ビールのような風味がします。そのままでも良いですが、ここにハチミツ 25gとレモン1/4個分のレモン汁(約10ml)を加えるとさらにおいしく召し上がれます(ミードの製造量を増減している場合は添加量をそれに合わせて変えてください)。発酵途中で少しずつ手を付けて、段々変わっていく味を楽しむなんてのも良いかもです。
ちなみに加熱殺菌していないハチミツには酵母が含まれているため、イーストを加えなくても水で薄めて放置するだけでミードになります。一般に販売されているほとんどのハチミツは殺菌済みのものなので、イーストを加えないと発酵しません。

ビンの中で泡が立っているのを見たり、段々変わっていく匂いを嗅いだりするとちょっとした感動を覚えます。品質や味の安定感は市販品の方がずっと高いと思いますが、こんな風に自分で作ってみると味のとらえ方がまたちょっと違ってくるかも。
なにより自分で醸したお酒はひと味違います! まあ、あくまでオレは醸してないからわからないけどね!