
昨年2019年5月21日に長岡市で開催された Origami Pay の講演会の様子をあげ損ねていたのでここに追悼したいと思います。
この講演会を知ったきっかけは町の回覧板に入っていた講演会のお知らせでした。「なぜ商店街も死にかけている我が町に Origami Pay が……?」という疑問はありましたが、せっかくの機会なので参加してみました。申込み方法はもちろん電話オンリー。無料です。
会場は割烹

会場は地元の割烹界でイチ、ニの人気を争う「会館やまご」。記憶にある限りでは「やまご」に入るのはこれが初めてです(うち、法事とかは野崎屋が多いから)。

行ってみてわかったのですが、今回の Origami Pay の講演会はみしま観光協会の通常総会の中で行われる講演会でした。

当時、Origami Pay は地方銀行や信用金庫との提携を積極的に行っており、この講演会もそういった流れの中で行われたっぽい雰囲気がありました。
たぶん毎年総会の最後に講演会をやっていて、「なんかいい講師いない?」みたいな話をしていたらホクギンさんから「キャッシュレスの講演会やってくれるらしいですよ」という話が出て、「お、それいいじゃーん」みたい感じで決まったんじゃないかと思っている。

山田奈緒子と上田次郎がいそうな雰囲気。

配布された資料。Origami Payの資料のほかにみしま観光協会のチラシとみしまる太印の絆創膏が入っていました。

講師は株式会社Origamiのプロダクトマネージャー 佐藤正憲氏。もともとヤフーに勤めていたそうです。ITの申し子!!
本日のアジェンダ

講演会のアジェンダは以下のとおり。
- キャッシュレス決済の現状
- キャッシュレスとは
- (株)Origamiが考えるキャッシュレスへの取り組み
1と2は昨今のキャッシュレス市場の拡大具合とかそんな感じの一般的なお話しだったような。
正直、もう内容覚えてないし、あのときもらった資料もどこかにいったかわからない……PDF化でもして取っておけばよかったと思っている。あと「Origami Payを使ったことがある人」というありがちな質問で手を挙げたの、会場でオレだけだった……
3ではこれから Origami はこんなふうにしてきたいみたいな話をしてました。たしか「VISA や Master などいろんなブランドがあるけどクレカはクレカとして使える。それと同じようにブランドを気にせずに使える決済サービスを目指す」みたいな話をしてました。
この頃、セゾンカードアプリやTS CUBICアプリなどで Origami Pay が使えるようになっていたりして、たしかにそんな雰囲気がありました。あとイオンとも話をしているという話もしてました。
たしかこの前後にイオンペイが商標登録されたみたいな話があって「それがあれかな?」と思ったのですが、とくにその後の動きはないままに Origami Pay がお亡くなりになってしまったため、詳細は不明です。
とりあえずイオンはイオンペイとかやらなくていいから既存の「ときめきポイント」と「WAONポイント」と「WAON POINT」の整理をしていただきたい。やり散らかすんじゃない。
っていうか、話の流れ的に「ブランドを気にせずに使える決済サービス」というのを「Origami Payをいろんなサービスの中で使えるようにする」というふうに理解していたのですが、「もしかしてこれってJPQRの話だったのか?」と、今さら思っているところ。たしか各社のQRコード決済サービスがJPQRに参加するとかしないとかいう話が出てきたのもこの頃だった気がする……
質問コーナー
そして最後に質問コーナー。
ここで、「長岡まつりなどのイベントでの物販でキャッシュレス・電子マネー決済を導入するにはどうすればいいのか」という大変具体的かつ切実な質問が飛び出しました。とくに最近は外国人客が増えているそうで「キャッシュレス決済を検討しなければ……」という状況のようです。なるほど長岡まつり。
質問者が求めているのは(Origami Payに限らず)多くのキャッシュレス決済に対応する方法であるのに対して、回答者は Origami Pay のプロモーションに重心を置いている(立場的に置かざるをえない)ため、微妙に話がかみ合ってない感がありました。まあお互いの立場を考えると仕方ない。
おそらく質問者が欲しかったであろう回答をここでさせてもらうと Airペイ、TimesPay、楽天ペイあたりの各種電子マネー決済ができるサービスを検討するといいと思います。それぞれで対応している電子マネーやQRコード決済に差異はありますが、とりあえずどれもクレカ決済には対応しているので戦えると思います。QRコード決済なんていらなかった。
まあ、今年は長岡まつりないんですけど……
こんにちは、キャッシュレス。
さようなら、Origami Pay。

世にQRコード決済は数多ありますが、その多くはアカウントに残高をチャージして決済を行うことがポイント還元を受けるための前提となっています。
その点、Origami Pay は決済したぶんが即座に登録したクレカ(または銀行口座)から引き落とされ、さらにその場で2%(末期は1%)の値引が受けられるところが潔くてよかったです。アカウント残高がないため始めやすくて辞めやすい、いいQRコード決済サービスだったと思います。
また、全盛期はKyashの2%還元と合わせて4%近い合計還元率を得られたのも魅力でした。
ありがとう、Origami Pay。安らかに眠れ。