生地を焼く

生地をオーブンの天板に移します。天板にはあらかじめクッキングシートを敷いておきましょう。

生地の真ん中に包丁で切れ目を入れます。だいたい生地の半分よりちょっと少ないくらいでしょうか。この加減が意外と難しい! 切れ目が深すぎると焼き上がりが横にだらしなく広がってしまいますし、浅すぎると中心が生っぽくなります。

そのままだと焼き上がったときに表面に出ているレーズンが黒く焦げておいしくないので、生地表面に出ているラムレーズンを取り除きます。もったいないけど仕方ない。
取り除いたレーズンはもったいなければホームベーカリーかなんかに投入して再利用してください。生地に小麦粉が入ってるのでそのまま食べるのはあんまりオススメしないかも。(食べても別に死ぬことはないかも。)

表面に澄ましバターを塗ります。澄ましバターはあらかじめ湯煎か電子レンジにかけて溶かしておきます。

生地をアルミ箔で覆って、20℃から28℃で1時間発酵させます。

発酵が終わったらそのままオーブンに入れ、190℃で50分焼きます。

続いてアルミ箔を取り除いて再度オーブンに入れ、190℃で5分から10分焼きます。焼き目が付けばOKです。

この間に澄ましバターを湯煎にかけておきます。500mlくらいのパイレックス(耐熱ガラス)製容器があると保存にも湯煎にも使えて便利です。

焼き上がったシュトーレンに澄ましバターをかけて染みこませます。

あふれ出た澄ましバターも刷毛を使って表面に塗り込みます。

表面を覆うようにまんべんなくグラニュー糖を振りかけます。ラップをかけて一晩置きます。

ちなみに最初レシピ通りグラニュー糖200gを振りかけたらこうなりましたwww
レシピの200gはたぶん「これだけあれば表面を覆うのに十分な量だろう」という意味であって「全部使え」という意味ではなさそう。

一晩置いたら粉砂糖を表面にまんべんなく振りかけます。これも100gとありますが、全部使い切る必要はありません。

完成した姿。カロリー爆弾……

完成したらラップに包んで2週間程度寝かせます。
すぐに食べることも出来ますが、正直、出来たてはあんまりおいしくないです。1ヶ月くらい経過すると味が馴染んでいい感じになります。
ドイツではアドベント期間中(11月30日の「聖アンデレの日」に最も近い日曜日からクリスマスイブまでの約4週間)にある4回の主日ごとに、少しずつスライスして食べるらしいです。ソースはwiki。
また、「シュトレン」というと頭痛がするくらい甘いイメージがありますが、このシュトレンは全然甘くありません。材料からもわかるように甘みに関しては実質ドライフルーツだのみになっているのでさもありなん。あとは表面を覆う砂糖なんておまけです。結構大人の味だと思う。甘さを求めるな! アドベントの雰囲気を楽しめ!

というわけで、皆様も今年はご家庭でシュトレンを作ってみてはいかがでしょうか。作るのはまあまあ大変ですが、ちゃんとしたクリスマス(?)の雰囲気が楽しめるぞ。