会期終了も迫る9月13日(木)。今日は十日町エリアをコンプします。
6:00に家を出発。「絵本と木の実の美術館」が開館する10:00前にT398 + αをおさえる作戦だ。
この数日前、友人がFacebookに「片道1.5km(泥だらけ)のコース」という不穏な一文を残して失踪(していない)。どういうことなのか聞き取り調査を行ったところ、「絵本と木の実の美術館」近くにあるT398がなかなかの長距離&オフロードであるという証言が得られ、まずこれを攻略すべく早朝の出発と相成りました。こわい。大地の芸術祭こわい。
大沢山トンネル前
7:50。T076、T154、T323がある大沢山トンネル前に到着。
T076とT154はトンネル前の広場(除雪車車両回転場)のすぐ脇にありました。県外からきたらしいお姉さんとバッティング。
T076 モミガラパーク。この構造物を含む広場全体がモミガラパークらしいです。
よく見るとブロックにもみがらが混ぜ込んであります。
T154 マッドメン。作品を構成している人型は集落の住人をかたどったものらしいです。
光りそう。
車でトンネルの上あたりまで移動して T323 「アート村(そん)・鍬柄沢」構想。そば畑とその中に立つオブジェを含めた全体が作品となっています。
T323と道路をはさんで反対側が駐車スペースになっていました。
T398 Welcome
ここまでは準備運動。いよいよ本日のメインイベントであるT398に向かいます!
8:30。T398の駐車場に到着。ガイドマップには駐車場マークがありませんでしたが、実際にはちゃんと広い駐車場が確保されていました。
ほんとに「1.5km」って書いてある……「徒歩」って書いてある……
いろいろ注意書きが書いてあります。なぜその情報を大地の芸術祭のウェブサイトに出しておかないのか……
もちろん足下はトレッキングシューズです。何年か前にセールで買ってそのまま死蔵していたサウスフィールドの真価を示すときが来た!
ここからT398ツアー、スタートです! ミオンなかさとのときのように遊歩道入口にスタンプがぶら下がっている可能性もうっすら期待しましたが、あくまで作品のあるところまで行かなければスタンプをゲトらせない硬派なスタイルでした。
歩いているとこんなふうに道の脇にイスが現れます。1.5kmまるまるオフロードなのかと思って覚悟していたのですが、1.5kmのうち、1.1kmは(ちょっと年季の入った)舗装道でした。
図工室のイスっぽい。天板が薄さが「実際に座ってはいけない」感を醸しています。
「どうやって設置したんだろう?」と思うような森の奥に置かれているイスも。
あっという間に半分。要所要所に看板が立っているのでまず迷うことはありません。
林の間を抜けると棚田の見える開けた道が続きます。
残り400m。ここから砂利道になります。
進むにつれてイスの置いてある場所が立体感を増していきます。小さくてわかりにくいですが、写真奥の棚田の端にも白いイスがあります。
残り300mくらいのところで砂利道をはずれ、ややオフ感のあるロードへ。
いわゆる善意のハヤニエ。
オフ感はありますが、まだあわてるような道じゃない。
と、下にイスの群れが見えた……! なんかすごい!
「中手の黒滝」の看板。
ここにもサラテクトがぶら下がってました。でも、もう秋口だったためか、あんまり虫は気になりませんでした。
奥にスタンプがぶら下がっていそうな黄色の看板が見えるぞ……!
8:50。T398 T398 Welcome のスタンプをゲット。スタートから約20分でした。
黄色看板前後の道は部分的に白い砂のようなもので覆われていました。どうやらぬかるみがひどいところに砂を入れて改質を試みたようです。それでも場所によっては足を踏み出すとずむりと沈む感じだったので、最初はほんとに沼のような状態だったのであろうことがうかがい知れます。
道はともかく、作品は雰囲気があってよかったです。みなにオススメしたいが道を考えると万人にオススメしづらいジレンマ。
さらに奥に進むと滝の見える展望台に出ます。
遊歩道を整備しているときに偶然見つけたという「石抱きのケヤキ」。その名の通り、大きな木の根が石を抱き込んでいます。
9:00。展望台到着。先客がいました。駐車場に駐まってた車の人かな?
中手の黒滝。ズームして撮ってるので大きく見えますが、実際にはまあまあ距離があります。
ここにもハヤニエ。
というわけで、片道1.5kmのうち泥道は最後の200mくらい。それも随時整備が加えられているようで、ローカットのトレッキングシューズでも問題ない感じでした。スニーカーだと水が染みそう。低山に入るつもりでいけばなんの問題もありません。
9:30。駐車場にカムバック。
帰り道でサンダル・ヒール履きのカップルとサンダル履きの外国人家族とすれ違いましたが、果たして彼らはどうなったのか……
次のT019に向けて出発。来るときはまったく気が付かなかったのですが、道路沿いにもT398のイスが置いてあったんですね。
T019 6つの徳の物語
9:40。駐車場から少し坂を上がったところに T019 6つの徳の物語。
「鉢の石仏」はそういう名前の石仏があるのではなく、この敷地内にある石仏を総称してそう呼んでいるそうです。
絵本と木の実の美術館
10:00。T173 鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館 に到着。まだ開館したばかりにもかかわらず、すでに車がいっぱい停まっていました。前に来たときも車がいっぱいだったけど、ここってそんなに人気スポットなの?
ヘビの中を通って美術館に入る順路。
中はいろいろぶら下がっていて魔術感あります。
流木や木の実でできたオブジェはこの学校にいた生徒や先生、おばけなどを表現しているそうです。
最後の生徒が書いた落書きがそのまま残っていました。真田小学校が閉校したのは2005年なので、これを書いた子たちはもう二十歳を過ぎてるんですね。
我々の前を歩いていたおじいちゃんはこの学校のOBみたいでした。
後ろから迫ってくる小学生の団体! 引率の先生お疲れ様です。でも、かつてはこの建物に毎日小学生の声が響いてたんだよな、と思うとなにか不思議な気持ちになります。
カフェは11時からの営業。「ヤギさんのアイスクリーム」はヤギ乳で作られたアイスクリームなのか、それともなにかメタファーとしてのヤギなのか気になります。
最後は売店。絵本やトートバックなどのグッズが販売されていました。
外の飼育小屋にいたヤギ。頭を撫でてくれということなのか、近くによると柵から頭を出してきます。
「絵本と木の実美術館」周辺の作品はこれで攻略完了。まさか1時間も歩かされることになるとは思っていなかったので、なんの予備知識もなくT398に行っていたらその後の予定がめちゃくちゃになっていたことでしょう。尊い犠牲を払ってくれたD介に感謝ァ☆
このあとは十日町北部の山の中の作品を攻略していきます。