新潟県立歴史博物館で1月13日(土)から3月21日(水・祝)まで開催される冬の企画展「守れ!文化財 -博物館のチカラ、市民のチカラ-」の内覧会に行って参りました。
今回のテープカッターズです。左から
- 新潟県立歴史博物館 館長 矢澤健一
- 新潟日報社 執行役員長岡支社長 保科幸太郎
- 新潟県 副知事 溝口洋
- 日本博物館協会 専務理事 半田昌之
- 新潟県立歴史博物館友の会 会長 鈴木重壱 (以上、敬称略)
となっております。ほんとはもうふたりいたのですが、前日までの大雪の影響で欠席となった模様。正直、前日まで内覧会の開催自体アヤシいんじゃないかと思ってました。
前途多難な船出の不安を断ち切るようにカットー!
博物館を知る企画展
今回の企画展はいつもの企画展とは少し視点が違い、博物館の仕事を紹介する内容となっています。
ぶっちゃけ展示は地味で文字多めです。でも、いつもに比べて文字は大きめで読みやすくなっていると思います。さらに! Twitterで話題になったあの4コママンガ「ミュージアムの女」が華麗に説明をアシスト。文字が苦手な人はマンガを読めばふんわりわかる! 文字を読めばもっとわかる! という構成になっています。
なお、3月4日(日)には「ミュージアムの女」作者の宇佐江みつこさんのトークイベントも予定されておりますぞ。
そんなわけで、まず最初は博物館で行われている日々の活動の紹介。思いのほか、虫との戦いだった。
写真右端に移っている2つの長方形の箱は展示ケース内の湿度を一定に保つ調湿剤。通常は展示ケースの見えないところに設置されているものです。展示するものによって異なる湿度に対応した調湿剤を使用しているところもチェック!
後半は文化財レスキューを紹介しています。後半というか、企画展全体の2/3が文化財レスキューの話題。東日本大震災で被害を受けた陸前高田市立博物館の事例が紹介されています。
被害を受けた資料のレスキュー風景を写真で紹介。具体的にどんなふうにレスキューされたのかわかるともっとよかったかも。でも、それを紹介しはじめたらそれだけでひとつの企画展になりそう。とりあえず雰囲気を感じろ!
津波で泥まみれになった蝶の標本。ケースのガラスが割れ、泥が入り込み、なかなかの絶望感ですよこれは。
こちらは修復された蝶の標本。よく見ると羽根が欠けていたりしているのですが、あの状態のものをよくぞここまできれいに修復したな、という感じ。
こちらも被災し、修復されたリードオルガン。明治時代に作られた海保オルガン社製リードオルガンで、現存するものは3台しかないそうです。
このリードオルガンの展示は2/18(日)まで。2/11(日)にはこのオルガンを使ったコンサートが予定されています。これは聞きに行きたい!
オルガンコンサートの動画
2/11(日)に行われたオルガンコンサートの動画をアップしました!
地味だけどグッとくる
今回の企画展はわりとおもしろそうな関連イベントが多くて、じわじわくる感じです。入館料も常設展込みで510円となっており、とってもお得! 屋内だから天候も関係ないよ! おいでよ歴博!
関連イベント
予定されている企画展関連イベント。予約や定員などの詳細は歴博のサイトでご確認ください。
- 「陸前高田 奇跡のオルガン」コンサート
- 2月11日(日・祝) 13:30〜と15:00〜の2回
- トークイベント「監視係のチカラ、説明員のチカラ」
- 3月4日(日) 13:30〜15:00
- ギャラリートーク
- 3月17日(土) 11:00〜
- 講演会「博物館で守るということ(仮)」
- 3月17日(土) 13:30〜15:00
- 講座「みんなで守ろう -IPM講座- 虫 (Insect) のピンチ (P) から守る (M) ?」
- 3月21日(水・祝) 13:30〜15:00