
これまでに数々のテープカットを見届けてきたicoroの岡本が、知っているようで知らない、いまさら人に聞くに聞けないテープカットの方法を伝授したいと思います。これでもう突然のテープカットイベントでも慌てることはありません。
今回は2012年の新潟県立歴史博物館の冬季企画展「紙のお金、金のお金」で行われたテープカットを例に説明したいと思います。人数が増えるとどうしてもテープカット慣れしていない人が1人、2人混じるのが常であるため、この人数で全員がバチッと決まるテープカットはなかなかありません。
テープカットのやり方
テープ前に整列

まずはテープの前に整列します。立ち位置は大抵案内係が支持してくれます。全員がポジションに着くと手袋とハサミが配布されるので、装備します。
構えと記念写真

つづいて、テープカットの構えを取ります。
構えの取り方ですが、まず、センターリボンが自分の正面に来るように立ちます。続いて、左手でセンターリボンのすぐ後ろ、または左側に出ている紐を持ちます。ハサミはセンターリボンを挟んで右側の紐のところで構えるようにします。
大抵はここで写真撮影タイムが取られるので、テープカッターズはまんべんなく撮影者に目線が行くように心がけましょう。この時、撮影者も軽く手を上げて「目線お願いします!」という一言をかけるようにしてください。テープカッターズの目線が定まって絵にまとまりが出ます。
左手はセンターリボンか紐か
左手でセンターリボンのすぐ後ろを持つと、カットしたときにそのまま手元にセンターリボンが残るため、どちらかというと静的なイメージになります。
一方、紐を持つと、カットしたときにセンターリボンが自重で落ちて振れるため、絵に躍動感が出ます。
この挙動の違いをTPOに合わせて使い分けることが出来るようになれば、もはやあなたはテープカットマスターです。
左利きでもハサミは右で
テープカットの時は左利きの人も右手でハサミを持つようにしてください。そうしないと、カットしたときに隣の人とリボンがつながった状態になってしまい、そこはかとない残念感が漂うことになります(ただし、全員が左利きである場合は別です)。
テープカッターズに選ばれる可能性がある左利きの方は、右手でもハサミが使えるように日頃から鍛えておいてください。
カット!

撮影が一段落したら、司会の合図に合わせてテープにハサミを入れます。正しい構えをしていれば、テープカット後、手元にセンターリボンが残るはずです。テープカット直後も撮影ポイントのひとつなので、センターリボンを手にしたまま正面を向き、笑顔で拍手に応えるようにすると最高です。
ポールのすぐ右側に立っている人はセンターリボンの端がポールにつながったままになるため、なんとなーくリボンから手を放してしまいがち。しかし、そこでセンターリボンを手放すとセンターリボンが下に落ちた残念感漂う写真になってしまいます。ここは拍手が一段落するまでリボンから手を放さないのが正解です。
たかがテープカット、されどテープカット

イベント全体からすればほんの一瞬のテープカット。メディアでも一瞬しか映像が出ないのが常ですが、やはり、このテープカットがバシッと決まると幸先良い感じがします。
テープカッターズに選ばれたら是非、バシッとテープカットを決めてやってください!