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信玄餅と桔梗信玄餅と出陣餅を並べてみた

信玄餅&出陣餅

 前から3つ集めて並べてみたかったんだ……

集まれ!信玄餅(と出陣餅)

金精軒 信玄餅

信玄餅&出陣餅

 まずは金精軒の信玄餅。6個パックのパッケージは写真の赤色のほかに紫色もあります。色が違うだけで中身は同じです。
 単に「信玄餅」と言った場合、この金精軒の「信玄餅」と桔梗屋の「桔梗信玄餅」のどちらを差しているのかわからないため、うちでは金精軒の信玄餅を「無印」と呼んでいます。

信玄餅&出陣餅

 こちらは4個パック。金精軒の信玄餅といえばこの武田信玄が描かれたパッケージを知っている人のほうが多いのでは。
 6個パック以外のパッケージは上の武田信玄が描かれているのですが、なぜか6個パックだけ花と蝶の紋様を散りばめた別デザインになっています。なぜなんですかねぇ……

 なお、4個パックは長岡市内の原信で購入しました。たまに「店長が旅行に行ったついでに仕入れました」という雰囲気で他県の物産が置かれている謎のコーナーがありますが、これもそれです。価格は670円(税別)。1個あたりの税込価格は180.9円です。

信玄餅&出陣餅

 6個パックは長岡市内のマルイで購入しました。やはり謎の物産コーナーに置かれていたものです。価格は税別で1,080円。金精軒のオンラインショップより60円高いのは店長へのマージン? 1個あたりの税込価格は194.4円です(オンラインショップ価格なら183.6円/個)。

 信玄餅は山梨が主戦場のおみやげなのに、なぜか新潟県内でも売られているのをたまに目撃します。前は米山SA(下り)にも無印が置いてあったのですが、今年3月頃の観測では見つけることができませんでした。

桔梗信玄餅

信玄餅&出陣餅

 続いて桔梗屋の「桔梗信玄餅」。桔梗の花を散りばめたパッケージです。無印と似ている気がしますがおそらく気のせいです。6個パックは写真の青色のほかに赤色のパッケージがあります。色が違うだけで中身は同じです。(あれ? 最近同じようなことをどこかで言ったことがある気がする……

 ちなみに「信玄餅」は金精軒の登録商標になっていますが、現在一般に「信玄餅」と呼ばれているお菓子を先に作ったのは桔梗屋らしいです。そのへんの事情をちょっと調べたのですがややこしい話になってきたのでそっ閉じしました……

信玄餅&出陣餅

 桔梗信玄餅は栄PA(下り)で購入しました。価格は1,095円(税込)。1個あたりの税込価格は182.5円。なぜか栄PAには常に桔梗信玄餅が置いてあります(無印はない)。赤城高原SAでも販売されています。

出陣餅

信玄餅&出陣餅

 そして満を持しての登場! 戦国の乙女が! 若武者の門出に贈った! 出陣餅!

 アンケートによると初めて信玄餅を目にした新潟県民(30代以上)の約10割が「え、出陣餅じゃん」と思ったと回答(当社調べ)。武田信玄のライバルである謙信公のお膝元、上越市で作られているというのもまた趣深い。うちでは「謙信餅」と呼んだりもします。

 どうでもいいけど「戦乱の時代、敵将に塩を送りし名将の、情けの心を最中に託し」たのは「情けの塩最中」だぞ! 気を付けろ!

信玄餅&出陣餅

 購入したのは5個パック。長岡駅のCoCoLoで購入しました。価格は918円(税込)。1個あたりの税込価格は183.6円。最近になって急に取り扱うお店が増えた印象があります。今年3月時点では米山SA(下り)でも取り扱ってました。

比較

信玄餅&出陣餅
 左から出陣餅、桔梗信玄餅、信玄餅(無印)の順。

 見た目はほとんど同じですね。同じ商品のバリエーションと言われても納得しそう。まあ、同じようなものなんですけど。(元も子もない。)

 信玄餅(桔梗・無印)は個包装のまんじゅうなどで使われている薄いビニルシートで包んであるのに対して、出陣餅はパリパリしたやや厚めのシートで包まれています。

信玄餅&出陣餅

 餅の入った容器と透明のフタ、その上に黒蜜の容器という構成は3つとも同じです。とくに桔梗信玄餅と信玄餅は似すぎててわからなくなります(実際、撮影時に取り違え事故が発生した)。

信玄餅&出陣餅

 出陣餅は発泡スチロールのやや厚みのある容器であるのに対して、信玄餅は両方とも(「ねるねるねるね」の容器に使われてそうな)薄いプラ容器を使用しています。透明のフタについても出陣餅はやや乳白色のものを使用しているのに対して信玄餅は透明。

 出陣餅はほか2つと比較すると全体に洗練された印象を与えます。高級感があり、来客に出す茶菓子という感じ。それに対して信玄餅はおみやげとしてラフに買うものという印象を受けます。

信玄餅&出陣餅
 左から出陣餅、桔梗信玄餅、信玄餅(無印)の順。

 同じように見えますが、よく見るときな粉の色の濃さがちょっと違います。出陣餅が一番色が薄くて粒度が小さく、無印が一番色が黄色くて粗めです。桔梗信玄餅は色も粒度もほかの2つの中間。

信玄餅&出陣餅

 皿に開けたところ。いずれも中の餅は3つに分割されています。

信玄餅&出陣餅

 黒蜜をかけたところ。流れ出して混じりあってなんだかわかりませんね……

信玄餅&出陣餅
 左から出陣餅、桔梗信玄餅、信玄餅(無印)の順。出陣餅は草餅なので緑色をしています。

 きな粉、黒蜜、餅をそれぞれ別で並べてみました。こうして並べてみると、きな粉の粒度や黒蜜の色の濃さなど、意外と違いがあることがわかります。

 餅の固さは桔梗が一番柔らかく、無印が一番固めです。桔梗は柔らかすぎて容器の中でひとつになっていることも。この違いは材料に占める水飴と餅粉の割合によるもののようです。

信玄餅&出陣餅

 桔梗信玄餅は餅粉よりも水飴の割合が高くなっています(原材料名は配合割合が高いものから順に並んでいる)。カロリーは170kcal。

信玄餅&出陣餅

 一方、信玄餅は餅粉のほうが割合が高くなっています。カロリーは桔梗よりも低めの120kcal。(カロリー表記は4個パックにありました。)

信玄餅&出陣餅

 出陣餅も桔梗と同様、餅粉より水飴の割合が高めです。カロリーは不明。

 これを見る限り、水飴の割合が高いと餅が軟らかくなる傾向がある模様。きな粉を落とすために水洗いしたときも桔梗はどんどん溶けてく感じがありました。

 とはいえ、これらの差は気にして食べてみればわかるというレベルで、普通に食べてたら「出陣餅だけ草餅」ということ以外、気が付かないと思います。

おみやげの信玄餅、格式の出陣餅

信玄餅&出陣餅

 どれが一番かって? どれもだいたい同じだから好きなものを食べたらいい!

 出陣餅の草餅は人によって好き嫌いがあるかも。でも、新潟には笹だんご文化があるので一番食べ慣れた味でもあります。でもしかしだからこそ、普通の餅を使っている信玄餅に新しさを感じるという面も……まあ、味はだいたいどれも同じですけど。

 あと信玄餅勢力は見せ方がうまいです。巾着型のパッケージやカロリー表記など、時代の変化に細かく対応する一方、製品本体はよく見ると「あんまカネかかってないな?」と思わせるあたり、効率よく売るための力の入れどころ、抜きどころがわかっている感じがします。味なんてどれもだいたい同じですし。

 あとは製品のコンセプトの問題になってくるので、どちらがいいとか悪いとかいう話ではないんですけど、出陣餅も信玄餅みたいな巾着パッケージをぱくっt……リスペクトして県内のSA/PAで売り出すだけで新潟みやげの覇権握れると思ったよね。味なんてどれもだいたい同じだからね!

参考

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