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自炊施設完備!看板猫もいる松之山温泉の素泊まりの宿「みよしや」に泊まってみた

大地の芸術祭2022

 大地の芸術祭5日目の夜、松之山温泉にある宿「みよしや」に宿泊してきました。自炊設備完備、持ち込みOKの素泊まりの宿。すごく古いガスの自動販売機があります。そして看板猫もいます。これは泊まってみるしかない!

 宿泊の前後に巡った大地の芸術祭2022の作品についてはこちらをどうぞ!

みよしや

大地の芸術祭2022

 「みよしや」は素泊まり・自炊に特化した湯治宿。自炊室が用意されており、そこで食事を作って食べることができます。なんだかすごく楽しそう! というわけで大地の芸術祭に行った際に宿泊してみることにしました。あとInstagramを見ると猫がいるっぽい。猫ちゃん会いたい。

予約

 予約は電話のみ。声から察するに宿の方は高齢の女性っぽい感じです。正直かなり塩対応。「使っ得!にいがた県民割キャンペーン」を利用したい旨を伝えたところ「息子に任せてるから」と別の電話番号にかけるよう指示されました。この番号は宿の隣にある食事処「寿々木」に繋がります。こちらは息子さん夫婦が経営しているお店。あらかじめネットで情報を得ていたので慌てることなく予約&キャンペーン申し込みができました。予約難易度はちょっと高めです。

 正直なところ、本当に予約できているのか、キャンペーンは利用できるのか心配でしたが……大丈夫でした。湯治で訪れる人が多いため常連さんが多い、変にベタベタしない、「そういう感じ」というのを理解して予約すると戸惑わないと思います。(あと、宿の人は電話の印象と実際に会ったときの印象が違いました。)

宿に到着

大地の芸術祭2022

 以前は日帰り入浴ができたそうですが、現在は(コロナ対応のため?)入浴は宿泊者限定となっています。また玄関ドアには「猫 脱走注意」のステッカーが。まだ子猫で元気いっぱい、脱走癖があるそうなので出入りの際には気を付けましょう。

大地の芸術祭2022

 ロビーの風景。すごく古いんじゃないかと思って訪れたため、思っていたよりきれいでびっくり。

 通常、会計はチェックアウト時だそうですが、キャンペーン利用の場合はチェックイン時となっていました。

部屋の様子

大地の芸術祭2022

 部屋。エアコン、テレビ(有料)付き。お茶セットは用意されています。

大地の芸術祭2022

 部屋に備え付けられている自炊用のお皿。以前は食器棚が設置され、そこにいろいろ入っていたようですが、いまはコンパクトなコンテナボックスに入ってました。

大地の芸術祭2022

 置いてある食器類はグラス、湯飲み、茶碗、お椀、箸、少し大きめの皿、小皿、栓抜き・缶切り。極々最低限な感じです。

 宿の方から聞いた話ですが、いろいろいっぱい置いておきたい(置いていた)現役女将と、しっかり管理してきれいなものを置いておきたい若手の方針の違いで揺れている感じでした。どちらの気持ちもわかりますが……個人的には雑多に置いておいてもらったほうがありがたい。2人で自炊すると食器が足りないです。(言えば出してくれる模様。そして実際に会うとこんな裏話も聞けたりと全然塩対応ではないです。)

共有スペース

大地の芸術祭2022

 洗面台。館内にWi-Fiもありますが、部屋の位置によってはギリギリの場合があります。(ギリギリの部屋でした)

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 トイレは男女別です。もっと古いかと思っていましたが、水回りはリフォームされているのでとてもきれい。そして掃除がしっかり行き届いている印象です。宿全体に清潔感があります。

浴場

大地の芸術祭2022

 浴室は「大浴場」と「小浴場」の2つ。男女でわかれているのではなく、様子を見て空いてるほうに入る感じ(女性が入ればそこが女風呂に、その際に看板をひっくり返す感じ)です。入浴時間は朝6時から夜10時まで。出発前の朝風呂も可能です。

 空いてる日であれば貸切にさせてもらえる様子。今回は宿泊客はもう1人だけだったので貸切にしてもらえました。

大地の芸術祭2022

 こちらが大浴場。

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 そして小浴場。

 リンスインシャンプーとボディーソープが設置されてました。お風呂もカランやシャワーは新しくてきれい。ついつい気になっちゃうところが必ずリフォームされてます。

自炊室

大地の芸術祭2022

 こちらが気になる自炊室(調理室)! ビーズの暖簾が懐かしい。

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 そこそこ広いので2組くらいなら同時に使える感じです。

大地の芸術祭2022

 冷蔵庫はもちろん、電子レンジ、トースター、炊飯器、揃ってます。

大地の芸術祭2022

 注目したいのがこの古い瓦斯自動販売機! これが使いたいがために泊まったといっても過言ではない!

大地の芸術祭2022

 自炊室の設備は有料ガスコンロ、冷蔵庫、電子レンジ、トースター、電気炊飯器、中くらいのアルミ鍋、26cmくらいのフライパン(フタなし)、魚焼き用の角形フライパン(フタ付き)1枚、ザルやボウル、まな板、やかん、菜箸、トング、お玉……という感じです。食器用洗剤、スポンジ、台拭きあり。包丁は受付に言うと貸してもらえるそうです。ゴミ箱も設置されているので生ゴミはそこに捨てることができます。

まずは入浴

大地の芸術祭2022

 早めにチェックインしたのと汗をかいていたので先にお風呂に入ることに。宿泊客が少なかったこと、そしてタイミングが良かったのか大浴場を貸切にしてもらえました。基本、貸切にできる(鍵を掛けられる)のは小浴場だけだそうです。

 脱衣所から浴室に入ると温泉の香りがしてきます。「油臭い」「焦げ臭い」「ゴムみたいな香り」と例えられる松之山温泉の湯。石油っぽいような、そんな感じの香りがしました。さすが日本三代薬湯のひとつ。香りでもびっくりしたのですが、このあともっと驚くことが! お湯がとにかく熱い! 湯船からあふれ出たお湯を踏むと足の裏が痛い! かき混ぜようと近付くだけでやられる! しかもすごく深い! 湯かき棒が届かない!

 脱衣所に貼ってあったお知らせに、湯温は「湯船上面42度 下面38度」と書いてありましたが、混ぜたところで入れる温度になりませんでした。「流入口 75度」のほうが参考になる数字なんじゃないかと思います。加水させてもらい、最後にさっと入って出てきました。深いのでしっかり浸かることができます。なんか短時間でキマる感じがする。

 入浴後も体はずっと熱々です。そして1回の入浴でなんだか体力が奪われ、これはよく眠れそうな感じが……このあと自炊しなきゃなのに……。

夕食:お隣の「寿々木」へ

大地の芸術祭2022

 「夕食は隣の寿々木で天ぷらとかを買い、自炊でそばでも茹でれば完ぺき!」と計画していたのですが、寿々木に聞きに行ってみたところテイクアウトはやっていないとのこと(もしかして出前ならできた? ちょっと不明です)。ここで軽く食べちゃうことにしました。

大地の芸術祭2022

 地魚と日本酒に力を入れているそうで、新潟県内の日本酒がたくさん置いてありました。グラス1杯からあるのでいろいろ飲めそうです。食事系は定食やそばなどのほか、黒板に書かれたその日・その季節のおすすめが豊富な感じでした。

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 つなんポークのタン・ハツ塩こしょう炒め:980円と自家製梅酒。こちらの梅酒は泡盛を使って作っているそうで、度数が高めとなっております。

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 赤魚 吟醸焼き:900円。これにご飯をつけて軽めの夕食にしました。

宿に戻って自炊!

大地の芸術祭2022

 宿に戻り、ここから自炊タイム! どうしても瓦斯自動販売機を使ってみたい! 食後の締めのそば作戦です。(正確にはうどん。)

大地の芸術祭2022

 まつだい駅で検温してもらった際にファミリーマートと「おみやげ処 ふるさと」をチェック。ファミマにはお土産用そばコーナーあり、「ふるさと」のほうもそばが豊富に置いてありました。まつだい駅に行けばお土産用のそば難民にはなりません。

大地の芸術祭2022

 今回は「松代そば きそば」と「からむし麺」(こう見えてうどん)を購入。オレンジ色のパッケージの「松代そば きそば」は松代・松之山地区(十日町市)限定販売商品とのことです。めんつゆは自宅から持参しましたが、つゆ付きのものもいくつかあったのでそれを購入するのもいいと思います。「妻有そば」は自宅近くのスーパーで購入したもの。現地で買えなかったときのために持参しておきました。

瓦斯自動販売機

大地の芸術祭2022

 いよいよ瓦斯自動販売機の登場です。側面には昭和52年5月と刻印がありました。

 使い方は以下のような流れ。

  1. 元栓を開ける
  2. 10円硬貨を入れる
  3. レバーを半回転させる
大地の芸術祭2022

 元栓を開け、10円を投入。

大地の芸術祭2022

 レバーを半回転させます。半回転というか、10円玉が落ちるまで回す感じ。これで準備完了。

大地の芸術祭2022

 あとは普通にコンロを点火するだけ。すごい、面白い。ずっと値段変わってなさそう。このタイプのものは10円で10分間ガスを使える設定のものが多いそうです。9分ほどで止まったのでもう一回10円を追加、20円でうどんを茹でました。

大地の芸術祭2022

 完成! 「からむし麺」を茹でてみました。ツルツル、うどんなのかそばなのかちょっと混乱しますが、見た目はそば、食感はうどん、風味はちょっとそばっぽい感じ。おいしかったです! やはり天ぷらが欲しくなったので、もしまた機会があればどうにかしたいところ。

 こんな感じで無事に瓦斯自動販売機を使い、自炊を楽しむことができました!

看板猫のにゃんちゃん

大地の芸術祭2022

 宿を出発するときに看板猫(見習い)のにゃんちゃん(これが名前。ニャンかもしれない)に会わせてもらえました! 前日あたりに客室に入り込んでしまったそうで、宿泊した日は別の部屋に隔離されてました。この宿に来て半年ほど、まだまだ大きくなりそうな雰囲気があります。そして声がとっても個性的。子猫とは思えない貫禄のある鳴き声です。

 ちなみにちょっと前まで「集金犬」と呼ばれる会計時に活躍してくれるワンちゃんがいたそうなのですが、すでに引退したそうです。でも後ろ姿をチラリとみることができましたよ!

周辺の飲食店について

大地の芸術祭2022

 松之山温泉街が飲食店が4〜5軒ほどあるので食事には困らなそうな感じでした。ただ第二、第四木曜はお休みのところが多いようなのでご注意を。今回利用した寿々木は月曜定休です。

セルフ、共用部分多いです

大地の芸術祭2022

 布団の上げ下げ等はセルフです。また共用部分が多い点、アメニティグッズがほとんどない点を把握しておく必要があります。感覚としてはちょっとキャンプに近いかも。浴衣、タオルは別料金。ドライヤーなし、鏡は共用の洗面台のみ。化粧や日焼け止めを塗る際に鏡をゆっくり使いたい人は手鏡の持参するとよいです。(化粧時に洗面台を独占する形になってしまいました)

そんな感じ

大地の芸術祭2022

 目的のガスコンロの使用、そして自炊ができ楽しかったです! 同じ日に泊まった方は腰痛が酷くなると10日間ほど湯治に来るのだとか。ここの温泉の熱さがいいそうです。また、宿の料理は連泊だと飽きてしまうものの、素泊まりなら外に食べに行ってもよし、自分で軽く作ってもよしという点がありがたいとのことでした。こんな風に会話が発生するのは自炊室があるおかげ。現代的になってるとはいえ、湯治宿の雰囲気を味わうことができました。

 前述の通り「ちょっと予約の難易度が高い!?」と思いましたが、一度行ってしまえばいろいろわかる感じでした。ひとり旅でも気兼ねなく行けますし、「ごはんはそんなにいらない」という人にもおすすめ。自分は朝ごはんはあまりいらない派なので、宿で食べずに出発してからお昼と一緒にしました。

大地の芸術祭2022

 また、大地の芸術祭の作品、Y011 峡谷の燈籠Y012 メタモルフォーゼ -場の記憶-「松之山の植生を探る」 、そして Y106 ブラックシンボル は徒歩で見に行けます。大地の芸術祭めぐりの宿にもおすすめです!

参考

オンセンキレイ 松之山温泉ミスト200g

  • メーカー:リプラス
  • カテゴリ:ヘルスケア&ケア用品

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