空中線を張る
空中線は、要はアンテナ線です。1/700スケールに換算すると空中線はほとんど見えないくらいの太さになるため、「別に張んなくて良いんじゃね?」という意見もあるようです。
でも、やっぱ張りたくなるじゃんよ?
ってなわけで、今回はアユ釣り用のステンレス線を空中線として使用しました。φ0.09mm、100mで630円。髪の毛と同じくらいの太さです。これをゼリー状の瞬間接着剤で固定していきます。
空中線はランナーをあぶって糸のように引き延ばしたものを使うのが一般的。そのほか、綿糸や釣り糸、さらには髪の毛を使う事もあるようです。最近ではプラモデル用の金属線(メタルリギング)も出ています。
どの素材も一長一短があるので、お好みでという感じでしょうか。
使う糸の太さは、1/700スケールで0.15号(0.07mm)くらい、1/350スケールで0.3号(0.10mm)くらいが良いようです。もはやマイクロメートルの世界。
ステンレス線についてる巻きグセを取るのはなかなか大変そうだったので、巻きグセが空中線のたわみに見えるように貼り付けました。初めてやったわりにはなかなか良く出来たと思います。
完成
トップコートを吹いて完成。
でも、デカール貼った後にトップコートを吹いたら船尾の日章旗がとけた。あと、空中線にトップコートのダマがついた。ちと考えればそうなることは分かりそうなものですけれども、あのときのオレはどうかしていたんだ……
んなわけで、空中線と船尾の日章旗はトップコートを吹いた後に貼り付けるようにしましょう。
最後の最後でコケた感じになりましたが、全体としてはなかなか満足のいく出来になりました。
最低限の塗装をしてあげるだけで見栄えが変わってくるので、余力があればちょちょいと塗ってあげて下さい。
空中線は、手間対効果を考えると「まあ、無理に張らなくても良いかも」という感じです。(写真でも良くわからん感じですし。) でも、うまく張れると雰囲気が出るので、腕に覚えのある人は是非チャレンジしてみてください。
しかし、「艦船はもう作らなくていいや……」と思ったはずなのに、こうやって見てるとまた作りたくなってくるぜ……