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時代の隙間に取り残されたドライブイン&モーテル「公楽園」に行ってみた

Date 2016/06/03 19:11  Author Yutaka  Tags 行ってみた
公楽園

 新潟県燕市にあるドライブイン「公楽園」に行ってまいりました。

 最近、NHKの番組「72時間」に「田んぼの中のオアシスホテル」などという小洒落たタイトルで登場したことで注目度が急上昇している(?)「公楽園」。以前から行こうとは思っていたのですが「『近いからすぐいける』はすぐ行かない」法則により、NHKに先を越されました。クッソクッソ!

公楽園

 国道116号を走っていると燕市(旧・分水町)付近で古びた看板が出現します。とくに店名は書いておらず、なんとなくドライブインらしいことが読み取れます。

公楽園

 広い駐車場の奥に立っている古びた建物が「公楽園」です。車が駐まっていなければ(駐まっていても)、知らない人は営業していると思わないかもしれません。

宿泊できます

公楽園

 「公楽園」は1階が自販機とゲーセン、2階がホテルになっています。

公楽園

 気になる宿泊料金は「創業25周年特別企画」で2,880円。素泊まりのみです。ごはんは1階の自販機で調達してください。ちなみに、5年くらい前までは「創業25周年特別企画」で2,500円でした。(ん?)

公楽園

 ところで「端数の80円ってなんだ?」と思って計算してみたところ、消費税5%の頃に2,800円(税抜2,667円)で出したものが、8%になって2,880円になったということのようです。
 そうすると休息も1,234円にならなければならないハズですが、休息での利用者があんまりいないか、上昇分の34円くらいは問題ない利益率になっているのでしょう。

店内の様子

公楽園

 店内は1/3くらいが自販機とテーブルのスペースで、残りの2/3はゲーム機が占めています。
 平日の午後でしたが、ゲームに興じるおっさんや長いお昼休み中なのであろう仕事着のおっさんなどが数人のおっさんがいました。

公楽園

ゲーム機はほとんどが麻雀とパチスロ。

公楽園

 店内は壁に染みこんだタバコの臭いが充満しており、昔のパチンコ屋を想起させます。最近はどこもかしこも禁煙がデフォなので、もはや懐かしさを感じるレベル。なぁに、臭いなんかすぐに麻痺してわからなくなるさ。

公楽園

 消えかかった床の模様が時と人の流れを感じさせます。

公楽園

 ライターの自販機は故障中。

公楽園

 「お得品」と書かれていたので買ってみたけれど、買ってみたら280ml缶だったし(よく見たらサンプルも280ml缶だった)、ぶっちゃけそんなにお得感はなかったよね。

公楽園

 NHKの放送ではDVDが入っていたUFOキャッチャー。この日はなんかよくわからないおもちゃ(大人向けではない)が入っていました。

公楽園

 出入り口のとこにある小さなUFOキャッチャーのプライズはTENGA。100円で2回チャレンジできるぞ。

自販機コーナー

公楽園

自販機はカップラ、トーストサンド、弁当などがあります。かつてここにはうどん・そばの自販機もあったようなのですが、2005年前後に故障により撤去されたようです(ネット調べ)。

公楽園

 トーストサンド自販機でハムトーストとチーズトーストを購入。これを食べるために全国からレトロ自販機ファンがやってくるとか。ひとつ250円。思いのほかうまい!

公楽園

 弁当の自販機は隣に置いてある電子レンジで温める必要があるようです。今回は買わなかったけど、次はこれも試したい。

公楽園

 電子レンジの上に注意書きがあり、持ち込んだもののあたためはご遠慮下さいなのかと思いきや、「外部より持ち込み あたための方は係のものに声をかけて下さい。」

公楽園

 カップラの自販機は給湯機能が死んでいるので、テーブルに置いてあるポットのお湯を使います。割り箸もあります。

公楽園

 滞在時間は30分ほどでしたが、翌日車に乗ったときに「なんかたばこ臭いな……?」と思う程度にはタバコの臭いが染みついていたようです(イコロズはタバコ吸わない)。
 まあでも、わりと116号は使うので、今度から休憩がてらトーストを食べに立ち寄るかも。

流れゆく時代のエアポケット

公楽園

 最近、「なんであの時に行っておかなかったのだろう」と小さく後悔することが増えました。もっと早くここに来ていればあの自販機はまだ現役だったのに、あの場所に立てたのに、それができたのに、と。

 私たちは、自分の身のまわりに存在する多くのことについて、いつか終わりがくることを知っています。しかし同時に、「明日それがなくなることはないだろう」とも思っています。そんな日々を繰り返すうちに「いつか」だと思っていた終わりの時がやってきて、小さな後悔をまたひとつ、心の片隅に積み上げるのです。

 後悔という苦みがあるからこそ深みが出るということもあるかもしれません。でも苦みばかりでは辟易としてしまうので、今見られる、今得られる、今できる、でも、いつか失われてしまうあれやこれやは、できるだけ、今、手をつけていきたいものだと思うのでした。

参考

日本懐かし自販機大全 (タツミムック)

  • 著者/訳者:魚谷 祐介
  • 出版社:辰巳出版 ( 2014-10-03 )
  • ムック:140 ページ
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