新潟県燕市(旧・分水町)にあるドライブイン「公楽園」でトーストサンド自販機のトーストを食べてきました。
もはや絶滅危惧種のレトロ自販機、トーストサンド自販機。「公楽園」にはまだ現役のトーストサンド自販機があります。
写真左から3番目自販機がそのトーストサンド自販機。見てわかるようにかなりの年代物です。すでに修理の部品がなく、故障して動かなくなったら撤去される運命にあるそうなので、大切に使いましょう。
メニューは「ハムサンド」と「チーズサンド」の2種類のみ。ひとつ250円。
商品のボタンを押すとトースト開始。「トースト中」のランプがつきます。
待つこと1分ほど。「ガコンッ!」という音と共にアルミ箔に包まれたトーストが吐き出されます。しかも、これがすっげー熱い! 取り出す際はやけどにご注意下さい。
今回は贅沢にハムサンドとチーズサンド、両方買ってみたぞ!
自販機はガタガタですが、そこから生み出されるトーストサンドの焼き加減は絶妙です。普通においしそう。
サンドを開いてみると、ハム(もしくはチーズ)が一枚はさまっているだけという、残念感すら漂うシンプルな構成です。しかし、一口食べてみれば、中の具など大して重要でないことを思い知ることでしょう。
トーストされることによって、たっぷり塗られたマーガリンが溶け出し、パン全体にじわりと染みわたっています。溶け出したマーガリンが染みこんで生まれるしっとりとした食感。かと思えば、溶け出したマーガリンによって油で揚げたかのようなさっくりとした食感もある。この2つの食感が生み出すハーモニーこそがこのトーストサンドの醍醐味といっても過言ではないでしょう。ハムやチーズはおまけでしかないのです。
まあ、自分は「チーズとかレタスとか追加したい……」と思いましたけど。
公楽園ではあまり大量に作り置きをせず、随時作って補充するという感じのようです。管理人さんが在庫確認をして、5枚くらい補充していました。
トーストサンド自販機は、うどん・そばの自販機と同様、自販機の管理人が下ごしらえをしてセットするタイプの自販機です。このタイプは、同じ自販機でも場所によって味が異なるというのがおもしろいところでもあります。
いつまでもあると思うな親と自販機
公楽園のトーストサンド自販機を使ったことがある人は分かると思いますが、いつお亡くなりになってもおかしくない状態です。興味のある人は早めのご利用をおすすめいたします。