これは新潟の地で庭を芝生にすべく戦った戦士の記録である。
最初のわが家の庭の状態は写真の通りでした。砂利混じりの土を雑草がまだらに覆っている状態。小汚いとはまさにこのことです。
米どころ新潟らしく、土壌はどこまで掘っても粘土質。しかもその粘土質の土に先々代(祖父)が撒いた砂利がめり込んでいます。撒いた直後はちゃんとした砂利の庭だったのかもしれませんが、それから数十年が経過するうちに砂利が地面に沈み込んでいったようです。
このままにしておいてもなにも解決しないな……と思い、重い腰を上げたのが2021年6月6日のこと。
この時点で最終的に防草シート(with 人工芝)にするか芝生にするかははっきり決めていませんでした。ただ「どっちにしてもこの砂利はどうにかしないと」ということでちまちまと砂利を取り除く作業をはじめました。
作業を進める中で土の中にでかい踏み石が埋まっていることも判明。砂利と同様、長い年月の間に自重で土の中に沈み込んでいったようです。
なんだかんだで5、6個の踏み石が埋まっていました(写真上に積んである石)。ほかの場所にもまだ埋まってそう。掘り出した踏み石は別の場所に移植しました。
6月11日。実際に地面を掘ってみたところ、砂利が埋まっているのは地表から5cm〜10cmくらいの深さまでであることがわかりました。そこでクワで表層を削りとり、削り取った土を園芸用のふるいにかけて砂利を取り除く、という手順で作業を進めることにしました。すべて手作業のため終わりの見えない作業に思えましたが、この方針が定まってからは作業の効率もペースも上がりました。
右側の山が表層を削り取った砂利混じりの土、左側の山がふるいにかけて砂利を取り除いた土です。
作業開始から10日後の6月22日。左がふるいにかけたあとの土。晴れた日の夕方にちまちまとやっていたので、ここまでの作業日数としては実質2、3日(16時間〜24時間)程度ではないかと思います。
さらに時は過ぎ、8月5日。砂利を取り除く作業はほぼ完了。夏の夕方、暗くなるまでのわずかな時間を使ってちまちま作業を進めていました。
ふるいにかけた直後の土はさらさらなのですが、やはり粘土質なので雨に濡れるとすぐにカッチカチに固まります。
こちらは取り除いた砂利の山。とりあえず敷地内の一角に積んであります。廃棄するのにもおカネがかかりますし、なにか活用法があればいいのですが。
最初、水はけをよくするために芝生の土の底に砂利を入れることも考えたのですが、いろいろ面倒になりそうだったのでやめました。土を掘り揚げて砂利を入れ直すのも大変だし、いらなくなったときに掘り出すのも大変だよな……って。
閑話休題。耕運機で粘土層を破砕していきます。砂利は取り除いてあるのでガンガン行けるぜ。
ただし、庭先はガスや水道の管が走っていることが多いので、あんまり深くまで攻めないように気をつけましょう。別の日のことですが、50cmくらい庭を掘り返したらなんか管が出てきたのはここだけの話。
耕運機をかけたあとから、どこに隠れていたのかというくらいでかい石がもろもろ出てくる。まるで越後七不思議の石鏃。
なお、このころに「結局水はけのために土壌改良する必要があるのなら普通に芝生でいいんじゃね?」ということで芝生にすることにしました。初期費用的にもあんまり変わらない感じだった。
そして時は流れて10月。暑いのやだな、と思いながらうだうだしてたら夏が過ぎていました。
きれいにした地面はふたたび雑草に覆われてしまっています。そしてすっかりカッチカチに固まってる。
でも最初と違って砂利は混じっていないので、耕運機で雑草ごとひと撫ですれば事もなし。
水はけをよくするため川砂を混ぜ込みました。約4坪(13平方メートル)の面積に川砂を1.5リューベ前後投入しました。川砂を入れすぎるということはない。
なお、今回、芝生を張るにあたり行った土壌改良は川砂を混ぜたことだけです。水はけがよければわりとなんとかなる印象。まあ、極端な話、芝生なんて雑草ですし。
川砂はいつもお世話になっている羽入商会にお願いして、2トン車1杯分(2リューベくらい)を届けてもらいました。別の仕事とバーターでもらったので普通に買うといくらなのかわからない。また砂が必要になるので、そのときにでも聞いておきたいと思います。
芝生が外に漏れ出すのを防ぐため、芝生エリアを囲むように根止めシートを施工。
レーキで表面をならしたら芝生を張る準備はひとまず完了です。
厳密に測って施工したわけではありませんが、舗装路側に水が流れるように雰囲気で傾斜を取っています。また雨の日のあとに水はけの悪そうな部分に砂を追加するなど簡単な調整はしました。砂を混ぜ込んだことで雨のあとでも地面がカッチカチになることはなくなりました。
2021年の作業はここまで。このまま冬を越して、春に芝生の販売が始まるのを待ちます。