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話半分で受け取ってください。

とある博物館の売店の営業は無事に終了しました。

新潟県立歴史博物館 2019 特別展「国民の文化財 はにわ、どぐう、かえんどきの昭和平成」に行ってきた

新潟県立歴史博物館 - あ、コレ知ってる!

 新潟県立歴史博物館で開催されている特別展「国民の文化財 あ、コレ知ってる!はにわ、どぐう、かえんどきの昭和平成」の内覧会に行ってきました。開催期間は9月14日(土)~11月4日(月・振替休日)まで!

新潟県立歴史博物館 - あ、コレ知ってる!

 まずは恒例のテープカットから。左から

  • 新潟県立歴史博物館 館長 斎藤良人
  • 新潟日報社 長岡支社長 八木浩幸
  • 新潟県 副知事 米澤朋通
  • 長岡市 副市長 高見真二
  • NST 営業企画本部 事業部長 高島裕介
  • 新潟県立歴史博物館友の会 会長 鈴木重壱(以上、敬称略)

 と、ここでいつもと違う流れが!

新潟県立歴史博物館 - あ、コレ知ってる!

 司会を務めるFMながおかアナウンサー山田光枝ちゃんがおもむろに「どぐうになれる しゃこうきメガネ」をかけたー! だれもが一生に一度はなってみたいと思っている遮光器土偶になれちゃう! プライバシーを守りながらもSNSでの発信力抜群! レキハクのTwitter担当の人が推しているしゃこうきメガネをかけたー!!

新潟県立歴史博物館 - あ、コレ知ってる!

 メガネの紹介だけで終わるかと思いきや、そのまま進行していく!

新潟県立歴史博物館 - あ、コレ知ってる!

 はいカットー。ちなみに左手でセンターリボン(花)近くを保持、センターリボンを挟んで右側の紐にハサミを入れると、カットした後に手元に花が残り華やかな余韻を残せます。詳しくは以下のページで。これであなたもテープカットマスター。

新潟県立歴史博物館 - あ、コレ知ってる!

 開門! 内覧会スタートです!

国民の文化財 あ、コレ知ってる!はにわ、どぐう、かえんどきの昭和平成

担当学芸員渾身(趣味全開)の展覧会!

新潟県立歴史博物館 - あ、コレ知ってる!

 配布された(切り取って使える)しゃこうきメガネがかぶっちゃってますが、今回の特別展はこのピンク色の記念書籍「あ、コレ知ってる!はにわ、どぐう、かえんどきの昭和平成」が図録を兼ねています。こちら1600円+税。歴博内の売店の他、県内の書店でも購入可。担当学芸員渾身(趣味全開)の一冊(と、レキハクのTwitterに書いてあった!)。

で、なにが「あ、コレ知ってる!」なのかというと

新潟県立歴史博物館 - あ、コレ知ってる!

 今回の展示のタイトルは「あ、コレ知ってる!」。展示されているものは有名なものが多く、「(詳しくは知らないけど)どこかで見たことがある!」というものが多いです。

新潟県立歴史博物館 - あ、コレ知ってる!
十日町市笹山遺跡から出土した国宝の火焔型土器

 もちろん、「歴史の教科書に載ってた!」というものも多くあります。でもその他の要因で知られるようになったものも。

新潟県立歴史博物館 - あ、コレ知ってる!

 そこで登場するのが縄文土器に美を見出したと言われる岡本太郎です。これをきっかけに芸術の分野や展覧会で多くの人に縄文土器が知られるように。

新潟県立歴史博物館 - あ、コレ知ってる!

 そして新潟県内で知名度を上げたのが新潟国体の炬火台。1964年の東京オリンピックでの聖火台のモチーフなることを目指すものの残念ながら採用されず、しかしながら新潟国体の炬火台のモチーフに採用されたという経緯があります。
 ただ新潟国体の炬火台のモチーフに決定してからもちょっと問題が。簡単にいうと、新潟県内各地で出土していた火焔型土器、「うちの町で出土した火焔型土器をモデルにしてくれ!」問題が発生……市町村でいがみあうのはよくないと、どの火焔型土器でもない、しかしちゃんと火焔型土器に見えるあの形になったのだそうです。そのあたりは書籍のほうに詳しく書かれているので気になる方は読んでみてください。なるほどあの町。

新潟県立歴史博物館 - あ、コレ知ってる!

 火焔土器はマンガの中にも多く登場しています。意外と終末論やオカルトと結びつけられて登場することが多いとか。たしかに、古代遺跡・古代文明とかのイメージでよく出てくる気がします。

いましか見られない(かもしれない)展示も

新潟県立歴史博物館 - あ、コレ知ってる!

 もうひとつ注目のポイント、それが「是川遺跡」と「三内丸山遺跡」の出土品です。この遺跡は現在「北海道・北東北の縄文遺跡群」として世界文化遺産登録活動を実施中。青森県の遺跡群は2021年の世界遺産登録をめざしているそうです。
 世界遺産登録はよろこばしいことですが……世界遺産になるとこのように貸出をしてもらえなくなる可能性が高いとのこと。というわけで新潟で見られるのはいまだけ(になるかもしれない)貴重なものなのです。目に焼き付けるしか!

その他のポイント

新潟県立歴史博物館 - あ、コレ知ってる!

 歴史・考古学の展示だと年代順に並べられるのが一般的ですが、この特別展では「知られるようになった順」で並べられています。これも大きな特徴のひとつ。1945年から2019年まで、昭和から平成を経て、どのようにして世の中に浸透してきたかがわかります。

新潟県立歴史博物館 - あ、コレ知ってる!

 あとは土器、土偶、埴輪をできるだけ全面から見られるよう展示。教科書では正面の写真しか載っていない土偶や埴輪の後ろ姿を見るチャンス。

新潟県立歴史博物館 - あ、コレ知ってる!

 で。冒頭で登場した「しゃこうきメガネ」のモデルになったのはこちらの土偶。こちらも是川遺跡の出土品です。見とかねば!

新潟県立歴史博物館 - あ、コレ知ってる!

 今回の展示は写真撮影OK! ただしフラッシュを使った撮影はNGなので設定の確認をお忘れなく。しゃこうきメガネをかけてSNSにあげればいいさ! ちなみにハッシュタグは #新潟県立歴史博物館 あたりでいいようですぞ!

特別展中はレストランの営業あり!

新潟県立歴史博物館 - あ、コレ知ってる!

 秋の特別展(9/14~11/4)の間は、水曜・休館日を除く平日も営業するそうですよ! 営業時間は10:00〜16:00、食事類の提供は14時まで。内覧会の日はやってなかった! ジェラート食べたかった!!

そんな感じ

新潟県立歴史博物館 - あ、コレ知ってる!
馬高遺跡から出土したミス馬高の後ろ姿もじっくり見られます

 このあと国宝がもうひとつ来ます! 「中空土偶 著保内野遺跡出土(函館市教育委員会)」の展示期間は10月5日~10月20日。

 というわけで火焔土器好きな人、岡本太郎好きな人にはおすすめの展示です。個人的には国体終了後に撤去され、現在はとある場所で朽ち果てているという炬火台が気になる。その場所は……

新潟県立歴史博物館 - あ、コレ知ってる!

 この本に載っています! 展示室内のベンチにも置いてあるので試し読みもできますよ!

関連イベント

記念講演会「縄文ゲノムからみた日本人」

  • 日時:9月22日(日)13:30~15:00
  • 講師:太田博樹 氏(東京大学大学院理学系研究科(理学部)教授)
  • 場所:当館講堂(定員150名)
  • 内容:日本史の冒頭に登場する考古資料、中でも縄文土器を残した人びとについて、古人類に関するDNA分析による最新成果を紹介。
  • 備考:無料、要事前申し込み

映画「縄文にハマる人々」上映会&山岡信貴監督らのトークショー

  • 日時:10月13日(日)13:00~16:00
  • 講師:山岡信貴 氏(映画監督)、譽田亜紀子 氏(どぐう女子)、望月昭秀 氏(縄文ZINE発行者)
  • 場所:当館講堂(定員150名)
  • 備考:無料、要事前申し込み

申し込み方法・申込み先

 講座名、名前、住所、電話番号を明記し、電話、はがき、ファックスまたはメールで申し込み。

  • 新潟県立歴史博物館 経営企画課
  • 〒940-2035 長岡市関原町1ー2247ー2
  • TEL:0258-47-6135
  • FAX:0258-47-6136
  • E-mail:koryu@nbz.or.jp

参考

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