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初期の乳がん治療記録 – 手術後から退院まで、帰宅後の様子

乳がん治療

 今回は手術が終わったあとの入院生活についてお送りします。あっという間の5泊6日でした。

乳がん手術後の入院生活

入院3日目:術後1日

  • 3本目の点滴がなくなり次第、点滴終了
  • 尿の管を抜く
  • 抜いたあとはトイレ使用可、病院内を自由に行動OK
  • 手術創に問題がなければ朝から食事開始

 朝から食事開始。まだベッドからは降りられないので歯磨きや洗顔はベッドの上で行う。午前中に回診、点滴も終了。その後、尿道カテーテルを抜いたり着替えたりする。カテーテルが入っている間は思ったよりすっきりしないらしい。

 貧血やめまいを起こすことがあるため、カテーテルを抜いた後の最初のトイレは看護師さんに付き添ってもらう決まり。ナースコールで看護師さんを呼んでからトイレへ。普段飲んでいる血圧の薬も再開。
 カテーテルが取れたら病院内の行動OK。一気に自由度があがる。でも実際はトイレまでが精一杯な感じ。食事は自分で取りに行くシステムだが、数日間は看護師さんが運んでくれた。

 この日はうつらうつら睡眠→看護師さんが来たら起きる、という感じで過ごす。熱は下がる。付き添いをしていた私は売店で飲み物を購入、冷蔵庫に補充して離脱。

 夕方、担当医による診察。「切ったものをより詳しく調べ、どんな顔つきのがんなのかなのかがわかってから今後の治療方針を決定する」「退院後の外来は翌週、早ければ病理検査結果は出てるかも」「放射線治療は創部が直ってから」等の説明を受ける。

 夜、一度深く眠れてから少し楽になったので、談話室まで歩いてみたとのこと。

入院4日目:術後2日

  • 創部のテープを剥がす
  • 手術創を濡らさないようにすれば下半身シャワー・シャンプー可

 テープが取れたため、キズが見えるように。痛みは昨日よりかなり軽くなったとのこと。

 浴室の予約をし、シャワーとシャンプー。ひとりでできた模様。この日は見舞客がチラホラ。

入院5・6日目(退院日):術後3・4日

  • リンパ液が溜まる場合は注射器で抜く場合あり
  • 手術創をこすらないようにすれば全身シャワー可能

入院5日目・術後3日

乳がん治療

 リンパ液の流れを良くする運動のビデオを見たり、冊子を渡されたりする。「リンパ浮腫(むくみ)はセンチネルリンパ節・腋窩リンパ節の切除をしなくても起こることがある(検査で切っているため起こる場合がある)。」「運動は無理をしないようにしつつ、でもできるだけしっかりやってください」「むくみや痛み、だるさなどの気になることがあればすぐ連絡を」等の説明を受ける。
 その後の生活への影響が大きいためか、むくみについてはかなり細かく言われた印象。

入院6日目・術後4日・退院日

 朝、主治医の回診。傷口などを見て退院OKが出る。次回外来予約を入れる。

 退院前に看護師さんから傷口のテーピング指導(テープの貼り方の練習)を受ける。テープはキズの乾燥や紫外線を防ぎ、傷跡を残さないようにするためのものとのこと。看護師さんによっては「治すためのものじゃないから、テープはそんなに神経質にならなくて大丈夫ですよー」とも。少し引っ張りながら、傷口をくっつけるように貼り付けるのがコツ。切った位置によってはやりにくい場合もあるので手伝いが必要な場合もある。

 テープは退院前に売店で購入。数百円で買えるので、2本くらい買っておくと余裕を持って使える。

退院後

  • 術後1週間経ったら入浴可

 帰宅。病院がとても暖かかったためか、自宅にきてから寒さを訴える。手を動かす角度によって痛みあり。重い物は持てない(持たないように言われている)ので、気を付ける。

 体力が落ちているので、無理をしないように。そして風邪などにも気を付ける。

気付いたこと、教えてもらったこと等

乳がん治療
退院後の様子。カップ付きキャミソールにハンカチを挟んで過ごしていました。

入院前半より後半に眠れなくなる人がいる

 入院前半に緊張で眠れない、食べられない人がいるのはもちろん、入院後半に眠れない・食べられなくなる人も少なくないそうです。これは運動量が減っているため。患者も後半、食事を残すようになっていました。

手術後の下着類について

 入院の説明の時に看護師さんから「下着は締め付けてしまうブラジャーよりもカップ付きキャミソールみたいなのがいいですかねー」と言われていましたが、入院中に着用することはありませんでした。手術直後はバンドの上に直接病衣、その後、少し肌寒い時はバンドの上にタンクトップ(カップなし)を着用していました。

 入院中に使わなかったカップ付きキャミソールも退院後には多く着用。タオルを挟むことができる点、そして胸の大きさの違いも隠せるというメリットがあります。

 診察の時の楽さ、そして安定感・安心感を考えると、授乳ブラのような前開きタイプの下着が便利。手術直後、その後で便利な下着は変わってくるので、数タイプ用意して入院するのがいいかも、と思います。

※全摘出手術の場合

 全摘の場合は手術前にバストサイズを測っておき、胸の形を補正・傷口をカバーできる下着を作っておくそうです。

手術後の車の運転について

 「○日からOK」などの決まり、目安はなし。自分で様子を見て、大丈夫そうなら乗ってOK。停車した状態でハンドルを握ってみたり、振り返ってみたりなどの動きを確認してから気を付けて乗ってくださいとのこと。シートベルトが傷口に当たらないかなどに注意、当たる場合はタオルやカバーなどで工夫を。2ヶ所切っていると意外とどうやっても当たるようです。

退院後のお風呂について

 傷口は泡立てた石鹸などで優しく洗う。こすらないようにする。入浴とテープの貼り替えをセットにするのがおすすめ。

入院の影響が膝に出る

 元々膝が悪かったのですが、入院中は立ち座りがなく、歩かなかったため膝にこわばり、痛みが。退院後は正座ができなくなっていました。年輩になるほどこのへんの影響が大きそうです。

家が寒い

 入院・退院が秋だったこともあり、帰宅してから寒さを訴えることが多かったです。無理せず厚着をしたり、カイロを使っていいと思います。

肩こりを発症

 傷を気にするせいなのか、または寒さのためなのか、普段はそれほどでもない肩こりを発症。

歩くとすぐ息が上がる、体力が落ちている

 患者から「歩くとすぐに息切れがしちゃって……」という訴えが。思った以上に体力が落ちるようです。でも、一緒に歩いてきた私も軽く動悸が……歩くの速すぎなのでは……? 元から体力がある人ほど、体力が落ちたのを強く感じるのかもしれません。

放射線治療などの予定は退院段階ではまだ不明

 「手術が終わったら放射線治療とかホルモン治療をやるらしいけど、いつからなんだろう?」と気になっていましたが、入院中にその予定は全くわかりませんでした。手術で切ったものの病理検査結果が出ないことにはその後はなにも決まらない様子です。

 手術・入院中は先のことは気にせず、とりあえずは入院・治療に集中するのが良さそうです。

そんな感じ

乳がん治療

 次回は退院後の通院と放射線治療について!

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