庭に生えているカエデの木からメープルシロップを作ってみたよ!
メープルシロップはサトウカエデ(シュガーメープル)の樹液を煮詰めたものです。でも実は日本に多く自生しているカエデ(イタヤカエデやイロハカエデなど。一般に「モミジ」と呼ばれている木)の樹液でもメープルシロップを作ることができます。
というわけで、メープルシロップを作ってみることにしました。
樹液の採取
樹液の採取は時期が大事です。夜に氷点下を記録する時期を狙いましょう。時期を外すと樹液を採取することができません。
北海道では3月初旬頃、新潟では1月下旬から2月初旬に採取しはじめるのがよいようです。長岡で3月の頭に採取を試みたときには樹液は一滴も採取できませんでした。
適当なカエデの木に電ドリで穴を空けます。
- メーカー:アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)
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穴の深さは2〜3cmくらい。樹皮の下にある形成層まで到達すれば十分です。
時期が合っていれば、穴を空けてすぐに樹液が滴り落ちてきます。滴り落ちてこない場合はすでに採取時期が過ぎてしまっている可能性が高いです。その場合はまた来年チャレンジとなります。
なお、開けた穴はそのまま放置しておけば自然に塞がります。変に気を使って詰め物をしたりすると逆に治りが遅くなります。
穴に採取用のプラグを差し込みます。ここで使っているのはホース用のジョイントです。ホームセンターのホースコーナーで100円くらいで売られています。
ホースでプラグ(ジョイント)とポリタンクを接続して設置完了。
カナダだと樹齢30〜40年くらいの木に2つ、3つ穴を空けて採取するようです。これくらいの幹の太さの木(φ50cmくらい)であれば、3ヶ所くらい穴を空けて採取しても大丈夫そう。
設置したらあとは樹液が溜まるのを待つだけです。水や埃が入ったりしないようにホースの継ぎ目にラップを巻くなどしておくとよいです。また、たまに見回りをしてポリタンクが雪で潰れていないか、ホースがはずれたりしていないか確認しましょう。
このほかにやや細めのカエデの木からも樹液を採取しました。こちらは2Lのペットボトルで採取。
設置してから約1ヶ月。3本のカエデの木から合計で約7Lの樹液を採取することができました。太い木は樹液の量も多い模様。
樹液が採取できたらいよいよ煮詰めていきます。