煮詰め作業
樹液をただひたすら煮詰めて行くだけの簡単なお仕事。
適当な大きさの鍋がなかったので、少しずつ追加しながら水分を煮飛ばしました。
大きな鍋がある場合は、大きな鍋でざっくり水分を飛ばしたあとに小さな鍋に移して仕上の煮詰め作業をするといいと思います。
和平フレイズ 大きい鍋 32cm 大量 調理 おでん カレー シチュー 内面ふっ素 汚れにくい 直火・IH おおらか鍋 RB-2507
- メーカー:和平フレイズ(Wahei freiz)
- カテゴリ:ホーム&キッチン
- 発売日:2022/08/30
煮詰めていくとだんだん色が濃くなっていきます。浮いてくるアクは適宜取り除きます。
メープルシロップっぽくなってきた!
さらに煮詰めていくとこんなふうに泡がぶわーっと吹き上がってくるようになります。こうなったら煮詰める作業は終了です。
なんか乳白色に濁っていますが、これは「シュガーサンド」と呼ばれる物質(リンゴ酸カルシウム)が沈殿しているためです。
シュガーサンドはメープルシロップの糖度が66%に達すると沈殿しはじめます。カナダのメープルシロップの基準では糖度が66%以上必要なので、シュガーサンドが沈殿していれば煮詰め作業は終了しておkということになります。
「シュガーサンド」は別に毒ではありませんが、このままだと口にしたときにじゃりじゃりするので、これを濾過します。
ウエス(Tシャツ生地)を2、3重にして濾過します。
絞るべし! 絞るべし!!
メープルシロップは粘度が高いため濾紙では濾過できません。シュガーサンドの粒子も細かいので、ウエス1枚だと織り目の隙間を通過してしまうし、なんかこう、洗濯機とかで簡単に遠心分離できないのだろうか……
完成
こうして完成したメープルシロップがこちらです。約7Lの樹液から約150mlのメープルシロップができました(白目)
完成したメープルシロップの量は原材料の50分の1。メープルシロップって買うと結構いいお値段しますが、自分で作ってみると「これは高くなるのも仕方ないな」って思えます。
気になる味ですが、ゆるい水飴といった感じでした。甘い! でもメープルシロップ特有のあの風味はほとんどない!(量が少なすぎてよくわからんというのもあるかもしれない。)
サトウカエデ以外のカエデだとメープルシロップの風味が薄いという話もあるので、まあそんなもんなのかもしれません。
ご自宅にカエデの木がある方で味が気になっちゃった方は是非自作してみてください。