「今回は部分日食かー」と侮ることなかれ。部分日食を楽しむ方法はいっぱいあるのです! あらかじめ見る場所、用意する物を確認しておけば日食を何倍も楽しく観察できます!
部分日食をより楽しむ方法
木漏れ日を見てみる
部分日食の最中はこのように木漏れ日が三日月型になるのです! フォトジェニック!
鏡で反射させた光を見てみる
鏡で反射させた光を壁などに投影すると、欠けた太陽の形を確認できます。
手鏡サイズの鏡の場合、日食の形を写すには10m以上離れたところにある壁に映す必要がありました(2012年の経験より)。鏡のサイズが大きくなるほど距離は伸びます。他の人に反射した光が当たらないように気を付けましょう。
テレホンカードか小さな穴を空けた紙を用意する
使用済みの穴の空いたテレホンカード、または針などで小さな穴(ピンホール)を空けた紙を用意します。
穴を通った光は三日月型に!
手の影にも変化が
指を少しだけ開いた状態にすると、指の間に水かきができたような影を見ることができます。
あと、日食の最中は影が二重・ぶれたように見えます。
角度を調節すれば目が笑ったキツネの影絵を作ることも可能です。
天文台に行くといろいろ見せてもらえる
天文台などに行くと天体望遠鏡による日食の投影などが行われてたりすることも。黒点も観測できます。お近くに天文台や科学館などがある方は、日食観察イベントがないかチェックしてみましょう。
冒頭のこちらの写真は2012年5月20日の金環日食の際に「県立ぐんま天文台」で撮影したもの。金環日食後の部分日食です。離れたところで鏡を持って反射させてる人がおり、それを間近で撮影……していると光が集まってくる現象。こういうのが自然に起こり、みんなで楽しめるのが天文イベントのいいところです。
おまけ:薄曇りなら見られるかも
写真は2007年の部分日食の様子。この日はあいにくの曇り空でしたが、途中、雲が薄くなった瞬間に欠けた太陽を観測することができました! 薄曇りなら望みアリです! 諦めずに空を見上げましょう!
※曇り空であっても、太陽を観察する時には日食グラス・日食フィルターを使いましょう。
そんな感じ
「日食グラスを用意できなかった! 観測できない!!」と思っている方! 太陽を直接見なくても太陽が欠けていく様子はいろんな方法で観測することができます。過去の日食の様子、日食グラス・日食フィルター自作する方法、今後の日食など、役立ちそうな情報を置いておきます。
- 日食の観察・撮影用にカメラのフィルターと日食グラスを自作してみた / icoro
- 長岡市青少年文化センターで部分日食を見てみた / icoro
- 県立ぐんま天文台で金環日食を見てきた / icoro
- これから日本で見られる皆既日食・金環日食・部分日食の日時一覧 / icoro
- 2019年1月6日の部分日食の開始・終了時間、最大に欠ける時間まとめ / icoro
- 2019年12月26日の部分日食の開始・終了時刻、最大に欠ける時間まとめ / icoro
- 2020年6月21日の部分日食の開始・終了時刻、最大に欠ける時間まとめ / icoro
そんなわけで部分日食でも十分楽しめますよ! あとは天気に期待しましょう!