
アピタに行ったらくさやが売っていたので買って食べてみました。

臭いけどクセになるという「くさや」。「シュールストレミングいけたし、くさや余裕だろ」と安易に手を出してしまいました。1枚500円くらいで意外に安い。
くさやは真空パックになっており、この状態では全然くさやのにおいはしません。

スーパーで安易に売られていたわりには新島で作られた本場のくさやです。素材はくさやのスタンダード、アオムロアジ。

開封すると周囲にじわりとにおいが広がります。このにおいは……牧場の牛舎……あるいは生まれたての子ネコ……。シュールストレミングみたいにいろいろ吹き出しちゃうようなにおいではありませんが、じわじわと「ぁ……ぁ……」となる感じのにおいです。持って歩いたあとをトレースできる。
焼いてみる

せっかくなので炭火で焼いてみました。(訳:家の中で焼く勇気がなかった。)

焼き加減は背側(皮側)が8分。

ひっくり返して腹側が2分。焼き方については背側7分、腹側3分説もありますが、まあだいたいそんな感じの割合です。
そのままでも食べられる(らしい)ので、そんなにしっかり焼かなくても(たぶん)大丈夫。むしろ焼きすぎるとかたくなりすぎて食べにくくなるかも。

焼けたよ! くさいよ。
食べ方

箸でつまんで食べるには身が固いので手でほぐします。くさいよ。

で、そのまま口に放り込みます。うまいよ! でもくさいよ。
味自体はそのままアジの干物という感じ。しょっぱすぎるということはなく、旨み多め。そこにくさやの独特のにおいが加わり、口と鼻腔でハーモニーを奏ではじめます。それはまるで牛舎の中で焼き魚を食べている気分。
このにおいは食べる人を選ぶようで、全然イケる人と全然ダメな人の2種類に分かれました。においに気持ちを強く引かれて、食材以外のあれやこれやを強く想起してしまうとダークサイドに落ちてしまうっぽいです。
お茶漬けもオススメ

ごはんの上にくさやの身をのせ、お茶漬けの素で簡単くさや茶漬け。
さらさらいけてうまい! においもそのまま食べるより気にならないかも(すでに感覚が麻痺してる可能性も否定できない)。
食べる人を選ぶ食材

その後、アピタに行くたびになんとなくくさやをチェックしてしまうようになったのですが、常に1枚置かれている模様。もしかしたら誰かが定期的に購入しているのかもしれない……でもこの間は半額シールが貼られてた……