母子手帳を見るとワクチン接種回数が少ない模様……というわけで風しんの抗体検査を受けに行ってきました! 抗体検査は多くの自治体が無料で実施しています。新潟県も無料。ワクチン接種は市町村から助成を受けられます。
母子手帳を確認したときの様子はこちらをどうぞ!
はじめに
風しんの抗体検査について
女性が妊娠初期に風しんに感染すると難聴、先天性心疾患、白内障などを主症状とする先天性風しん症候群の赤ちゃんが生まれる可能性があります。これを防ぐため妊娠を希望する女性やその配偶者は、無料または一部負担だけで抗体検査・ワクチン接種ができるようになっています。
抗体検査→県の助成、ワクチン接種→市町村の助成
抗体検査は県、ワクチン接種は市町村が助成してくれるため、ちょっと複雑な感じになってます。流れをざっくりまとめてみました。
抗体検査
- 県指定医療機関に電話で検査申し込み
- 医療機関で検査を受ける(血液検査。県の助成で無料)
- 検査結果を聞く
- 抗体は充分→終了
- 抗体がない・不十分→ワクチン接種へ
ワクチン接種
- 医療機関でワクチン接種
- 一旦自費で全額支払い
- 居住している市町村の担当課で手続き
- 市町村から助成金受け取り
なお新潟市は新潟県とは別で助成事業を行っているため、新潟市民は抗体検査も県ではなく新潟市の助成を使う形になります。県指定の医療機関と新潟市指定の医療機関が異なる可能性があるのでご注意ください。
助成費用等、まずは自分が住む市町村のサイトをチェックです!
風しん抗体検査を受けてみた
以下、新潟県長岡市在住の私の体験です。自治体によって手続きが異なるかと思いますが、手順など参考になればと思います。
新潟県のサイトで情報収集
新潟県のサイトにある「新潟県風しん抗体検査事業」のページに情報がまとめられています。まずはここをチェック。
調べたのは4月の末。その時は前年度の情報しか出ていなかったので電話で問い合わせてみたところ「平成30年度も29年度とほぼ同じ内容の予定ですので、前年度の情報を参考にしてもらって大丈夫です」という回答を頂きました。現在は今年度の情報が掲載されています。
風しん抗体検査の対象者
- 新潟県在住の方(※新潟市民を除く)
- 妊娠を希望する女性
- ※ただし以下の人は除く
- 過去に風しん抗体検査を受けたことがある方
- 明かに風しんの予防接種歴がある方
- 検査で確定診断を受けた風しんの既往歴がある方
- 妊娠を希望する女性の配偶者、同居者
- 風しん抗体価が低い妊婦、または陰性である妊婦の配偶者等の同居者
新潟県在住で妊娠を希望する女性、そしてその配偶者や同居者が対象となっています。配偶者は事実上婚姻関係の場合でも可。同棲中の人も対象になります。妊娠を希望する女性と同じく、配偶者・同居者も過去に抗体検査を受けている場合は対象にはなりません。
医療機関に確認・予約を入れる
医療機関に「県の助成を使って風しんの抗体検査を受けられるか」を問い合わせます。「県の助成を使って」の部分を聞くのをお忘れなく。新潟県内の「実施可能医療機関リスト」は近々掲載予定とのこと。29年度のリストを確認しましたが開業医が多い印象です。
リストの中に以前かかったことのある医院があったのでそこに問い合わせてみることにしました。結果、県の助成で検査可能・予約不要でいつでもOKとのこと。抗体検査ができる医者がすぐに見つかって良かったです。
抗体検査
電話連絡した医院へ行き、受付で風しんの抗体検査を受けたい旨を伝えます。専用の問診票(新潟県の風しん抗体検査申し込み票)が渡されるので氏名、生年月日、年齢などの必要事項を記入します。問診票は抗体検査の結果が居住地の市町村に送付されることへの同意書も兼ねていました。
抗体検査の持ち物
県のサイトに書いてあった持ち物は以下の2つ。
- 健康保険証
- 母子健康手帳(持っている人)
かかりつけの医院に行く場合は診察券も持って行きましょう。持ち物には書いてありましたが、医院で母子手帳の提示は求められませんでした。
検査内容
問診票を提出し、名前を呼ばれたら診察室へ。「風しんの抗体検査ですね。結果は1週間ほどで出ます。では隣の検査室へ行って下さい」という感じで医師の診察(面談?)はすぐに終了。検査室で看護師さんに採血してもらいます。
採血は一般的な血液検査と同じです。すぐ終わります。
採血が終わったら会計へ。「本日の会計はありません。1週間後に結果が出るので都合のいいときに結果を聞きに来て下さい。お疲れ様でした」という感じであっさり終わりました。
1週間後、結果を聞きに
1週間後、結果を聞きに行ってきました。受付で風しん抗体検査の結果を聞きに来た旨を伝え、診察券を出して待ちます。
診察室によばれ、医師から「抗体は充分にあるので大丈夫ですね」と説明されて完了。抗体、ちゃんと持ってました!
抗体検査はHI法というもので行われ、数値が8倍未満:免疫なし、8倍・16倍:免疫が不十分、32倍以上:十分な免疫を保有、となるようです。私は32倍だったので十分な免疫を保有しているという結果でした。
これで抗体検査は完了!
というわけで私はしっかり免疫を獲得していることがわかりました。免疫がない・十分ではないとなった場合のワクチン接種の流れを記載しておきます。
ワクチン接種・助成金利用の流れ
ワクチン接種の予約
検査結果で免疫がない・十分ではないとなった場合はワクチン接種を行います。ちなみに長岡市の場合、抗体検査とワクチン接種の医療機関は別の場所でも問題ないそうです。
結果を聞く時に医師に質問してみたところ、検査した医院にワクチンの在庫がある場合はその場でワクチン接種、在庫がない場合は後日また予約をして接種になるとのこと。聞いた時点では在庫なし・後日予約でした。
ワクチン接種の費用を一旦全額支払い
ワクチン接種の助成金はあとからお金を受け取るシステムです。接種を受けたら一旦、自分で全額を支払います。ワクチン接種の金額は医療機関によって異なるそうです。以下はネット上で調べた超ざっくりした相場です。
- 麻しん・風しん混合(MR)ワクチン:6,000〜8,000円前後
- 風しん単独ワクチン:4,000〜6,000円前後
あくまで参考なのであしからず。お金は多めに持っていきましょう。
助成金の金額
長岡市から助成される金額は以下の通り。ネット上で調べた他の市町村も似た金額でした。
- 麻しん・風しん混合(MR)ワクチン:6,000円
- 風しん単独ワクチン:4,000円
ワクチン接種の金額によっては1,000〜2,000円程度の自己負担が発生します。それでも助成金のおかげで充分安く接種できます。なお、新潟市は麻しん風しん混合(MR)ワクチン:3,000円、風しん単独ワクチン:2,000円の自己負担となっています。
助成金の申請手続きと持ち物
一旦全額支払いをしたのち、各支所の市民生活課窓口で手続きを行います。助成金の受け取り方法は口座振り込み。手続きの時に抗体検査の結果や予防接種済証が必要になるのでなくさないようにしましょう。
- 保険証または運転免許証
- 印鑑(認め印で可)
- 抗体検査の結果が確認できる書類
- 領収書
- 予防接種済証
- 母子健康手帳
- 振込先の通帳
助成金は1ヶ月ほどで振り込まれるそうです。
ワクチン接種後の注意
ワクチン接種後、2ヶ月間は妊娠を避ける必要があります。気を付けましょう。
医療機関の所在地について
長岡市の場合は、ワクチン接種を受ける医療機関の所在地の指定はなし。長岡市外の医療機関で接種を受けても大丈夫です。三条市も医療機関は市外でも大丈夫でした(かかりつけ医院が市外にあった三条市在住の知人が問い合わせ)。
市内なら確実、市外の場合は助成を担当している部署に問い合わせてからの方が安心です。
そんな感じ
「無料っぽいけど、なんかわかりにくい?」という印象がありましたが、助成してくれる先を理解するとスムーズです。新潟市は一本化されていると思えばわかりやすい気も(ポジティブ)。
風しん流行のニュースを聞いて不安に感じているならサクッと検査に行ってくるのがおすすめです。いちおう新婚なのでこの機会に検査を受けることができてよかったです。ありがとう助成金。ありがとうみなさんの税金。結果を見て安心できました!
なお、最近の風しん流行でワクチンが品薄気味になっているという情報も。風しんは春から夏にかけて流行するので、秋くらいまで待ち、落ち着いた頃合いを見計らって行くのもいいと思いますよ!