我々はついに持倉鉱山跡にたどり着いたのであった!
車を駐めてから歩くこと30分ほど。我々の目の前に持倉鉱山の事務所跡がその姿を現したのであった! あるとわかっていても、実際に目の前に建造物が現れたときの秘境にたどり着いた感、ハンパないです。
探索もそこそこに、とりあえず、ザックを下ろしてお昼ごはん。しかし! ここでふっちーがお昼ごはんを車に忘れてきたことが判明。なけなしのおにぎりをふっちーに分け与えることに。
事務所跡を探索
一息ついたら探索開始。ご覧の通り、事務所跡は屋根がなく、また、周辺に日陰を作るような木や建物もないため、日陰がほとんどありません。日差しの強い日は熱中症にご注意下さい。
この持倉鉱山周辺に残っている建造物は銅を生成するときに出るスラグをレンガのカタチにした「カラミレンガ」というもので組まれています。ほとんど金属のようなものなので、かなり重いです。
対岸へ
対岸に行くには川を渡る必要があります。事務所跡に続く道を少し戻ると、川に降りられる場所があるので、そこから川を渡ります。対岸にロープが渡してあるので分かりやすいと思います。ロープはあくまで目安です。このロープを握るより、トレッキングポールを使ったほうが安全に渡れます。
この日は前日まで雨だったこともあってか、長靴で渡渉するには水がちょっと多めでした。気を付けて歩かないと足を取られるレベル。場所によっては膝丈50cm弱ある長靴でもちょっと足りないくらいの深さの箇所もありました。
精錬所跡側の河原には日陰があるので、ゆっくり休憩したいなら対岸に渡るのがおすすめです。でも、水の量によって渡渉難易度は変わるので、無理はしないで! 人間、水深10cmでも溺れるときは溺れるので無理は禁物です。どうしても渡りたいという人はウェーダーを装備することをおすすめします。
事務所跡から見て川を挟んだ反対側には精錬所跡があります。すっかり草におおわれていて、一見しただけではそこに建物があると気が付かないくらい。草が枯れ落ちる秋から冬にかけて訪れたらまた違う景色が広がってるのだろうと思います。
写真奧に見える建物が事務所跡。こうして見ると結構高い位置まで登ってることがわかります。
一方そのころ、関根は事務所跡で念願のPV再現をしていたのであった。どっちかというと、「くしゃみしたらすごいものが出てきたw」というふうに見えますけれども。
T.M.Revolutionの楽曲「THUNDERBIRD」のPVは、ここ、持倉鉱山で撮影されました。TMRファンなら死ぬまでに一度は訪れたい場所(なのか?)。
思ったよりは行きやすいが舐めたら危険
ヒルの存在に戦々恐々としていたのですが、装備(帽子・長袖・長ズボン・長靴装備)をちゃんとしていれば、そんなに気にしなくても大丈夫かな、という感じでした。途中藪漕ぎめいた箇所はありますが高低差はほとんどなく、歩行時間も片道1時間程度。車で距離を稼げば30分程度まで減らせます。
観光のポテンシャルを感じさせる
事務所跡までの道のりはまだまだ整備できそうな余地があるので、予算つけてきっちり整備したら観光地としてそこそこ人が来るんじゃないかなぁと思いました。
その一方で、あんまり気軽にいけるようになると場が荒れちゃいそう、という気もします。保存のために柵が設けられて事務所跡の中に入れなくなったりするとそれはそれでつまらないので、現状のまま、ほんとに見たい人だけが見に行くのでもいいような気もしたり。
でもでも、個人的にはもう少し整備されてたほうが行きやすくていいので、持倉鉱山整備基金とかあるなら多少の寄付も辞さない構えです。
謎の阿賀町森林組合
テレビでみた情報によると阿賀町森林組合が持倉鉱山に関する問合せにお答えしてくれるようです。でも、テレビで出てた阿賀町森林組合の番号をググったら、個人名が出てきたんですが(そして「阿賀町森林組合」という名前が出てこない)……事務所兼個人宅なのか……さすが秘境! 謎が謎を呼ぶぜ!
今回の持倉鉱山行きに際して「阿賀町森林組合」に問合せしてみようとも思ったのですが、なんかよくわからないので、結局、問合せすることなく、自分たちだけで行っちゃいました。詳しいことを知っている人はicoroまで、メールでもリプでもなんでもしてくれ! 待ってるぜ! そして、持倉鉱山に行ってみたいという方、icoroのツイ垢やFacebookページのコメント欄などで問い合わせれば知っていることは教えるぜ!(正直、メールはめんどくさくてあんまり好きじゃないんだ!)