
最小限の労力と費用で超高効率アイテム「手編みのマフラー」を作るシリーズの第7回。今回は目の止め方です。今回で最終回!
物語を終わらせることは小説家に必要な能力である。そんなことをなにかで読んだか聞いたかした覚えがあるようなないような。
そしてそれは編み物にも言えることです。終わらせることが出来なければ、マフラーは完成しないのです。そんなわけで、今回は編み終わり方(目の止め方)です。
目の止め方
今回は最も一般的で簡単な表目の伏せ止めで目を止めます。
目を止めるには残りの毛糸の長さが編み地の3倍程度必要になります。ギリギリまで編んでしまいたくなりますが、そこは余裕を持って終わらせる余裕を持ちましょう。

まずは表編みで2目編みます。ここでは説明のため、右から順に1つめの作り目、2つめの作り目……としていくことにします。

左の棒針を1つめの作り目に通します(2つめの作り目には通しません)。

1つめの作り目を2つめの作り目にかぶせるようにしてひっかけます。

作り目が1つだけになるので、表編みで3つめの作り目を作ります。

先ほどと同様にして、2つめの作り目を3つめの作り目にかぶせます。

あとはこれを繰り返すだけです。

繰り返していくと、最後にひとつ、作り目が残ります。

残った毛糸を最後にのこった作り目に通します。残った毛糸が長すぎる場合は適当な長さに切って下さい。編み地の幅以上残っていれば大丈夫です。

毛糸を通したら引き締めます。

残った毛糸は編み目の半目にとじ針を使って縫い込んでいきます。

適当な長さを縫い込んだら、余りの毛糸を切って完成です!

おつかれさまでした!
一生モノの編み物テクニック

毛糸と2本の棒針でマフラーが作れちゃうという体験を一度してしまうと、もうこれは技術家庭科革命とでもいいたくなるような感動があります。マフラーから編み物沼にはまる人も多いんじゃないでしょうか。カメラのレンズ沼と違ってハマっても家計へのダメージが少ない、というところがすばらしい。
ただ、編み物人口の比率が高齢者側に片寄っているせいなのか、全般に毛糸の色が渋すぎる……あむコロみたいなかわいい色の毛糸ってあんまりないです。黒とか紫とか、外国製のお菓子みたいな色合わせだったりとか。そんな暗い色ばっかり身につけてると夜道で車にひかれるよ!
若年層の編み物人口が増えれば、もっとかわいい毛糸が増えるんじゃないかと思います。ってこれ、政治が若者を向いてないとかいうのと同じような話だな……
若者の編み物離れNEW!