最小限の労力と費用で超高効率アイテム「手編みのマフラー」を作るシリーズの第5回。ついに、編みます!
ここまでで作り目、表編み、裏編みの3つの基本的な技術を習得してきました。今回はそれらの技術を駆使して、編み地を編んでいきます!
ビミョーに気になる作り目の編み目
作り目を作ったところ。この面が表になります。この時、編み目は表編みになっています。
編み始めるときは棒針を持ち替えるため、編み地は裏面になります。つまり、この状態では1段目は裏編みの編み目になっています。
編み図と編み方
ここで表編みは「|」、裏編みは「ー」という記号で表します。気を付けなければいけないのは、編み図は表面から見た配列であり、編む順番ではないと言うことです。たとえば、以下のような編み図があったとします。
ーーーーーーーーーー 4段目 |||||||||| 3段目 ーーーーーーーーーー 2段目 |||||||||| 1段目
この時、1段目は作り目の編み目です。よって、実際には2段目から編むということになります。
2段目は棒針を持ち替えるため、裏面を見て編むことになります。そのため、表面に裏編みの目を出すには表編みで編む必要があります。
以下同様に、3段目は表面を見て編むので表編みで、4段目は裏面を見て編むので表編みで、という感じで編み上げます。
編み地いろいろ
基本的な編み地をご紹介します。サンプルの写真は編み目が飛んだり違ってたりするかもしれませんが、ゆるしてにゃんまげ。
ガーター編み
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表編みだけで編める簡単な編み地です。裏表同じ模様になります。
編み図は1段ごとに表、裏、表、裏……となっているので、1段ごとに表編みと裏編みを繰り返す必要があるように見えるかもしれませんが、その必要はありません。
前述のように、編むときは1段ごとに表裏ひっくり返していくので、結局、ずーっと表編みしていけば、表面が編み図のようになります。
メリヤス編み
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表面が全て表編みになるように編みます(よって、裏面はすべて裏編みになる)。これを編むには1段ごとに表編みと裏編みを繰り返します。メリヤス編みは表と裏で模様が異なります。
ゴム編み(リブ編み)
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表編みと裏編みが縦に交互に繰り返す編み方です。裏表同じ模様になります。編むときは表編みと裏編みを1目ごとに繰り返します。
ゴム編みという名の通り、横方向に伸縮性があるので、セーターの袖口などに使われる事が多いです。
表編み・裏編みを複数回繰り返す、2目ゴム編みや3目ゴム編みもあります。
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今回の編み図
というわけで、今回作るマフラーの編み図です。
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今回は1目ゴム編みで編んでいきます。作り目の関係で、最初と最後の段は表編みになっています。(閉じ方については後でやります。)
最初の作り目は12個。これで12cmくらいの幅になります(つまり、1目あたり1cm)。作り目はお好みに合わせて増減して下さい。子供向けなら10目くらいでもいいかもです。
作り目を増減する場合は偶数個で増減させると、段が変わっても表、裏、表、裏……の順で編んでいけば良くなるので、作りやすくなります。
キュートな模様のゴム編み以外に、ステディな印象の編み模様になるガーター編みもオススメ。ゴム編みもガーター編みも両面同じ模様になるのでマフラーに適した編み方だと思います。
次回は糸のつぎ方
ずーっと編んでると目を間違っちゃったり、作り目がハズレて分かんなくなっちゃうことがあると思います。最初から作り直したくなるところですが、1目、2目くらいの間違いは男子は気が付かないから無問題! そのためのガラ入りの毛糸なのです! だから、ガンガン編み上げちゃおう! (でも、彼氏のお母さんには気付かれちゃうかも?!)
というわけで、次回は毛糸のつぎ方を習得します。