最小限の労力と費用で超高効率アイテム「手編みのマフラー」を作るシリーズの第6回。今回は地味に必須テクニックの「糸のつなぎ方」です。
マフラーのような長物を編んでいると、途中で毛糸がなくなることがあります。
普通なら糸を結んで繋ぎたくなるところですが、編み物では基本的に「毛糸を結ばない」ものらしいです。その辺は流派とかあるのかもしれませんがよくわかりません。まあ、個人的な感想としては、糸を結ぶと結び目が邪魔で編みづらくなったり、身につけたときに結び目がゴロゴロしたりすることはあるかも、という感じです。
では、結ばずにどうやって糸を繫ぐのかというと、糸がなくなったら別の糸を継ぎ足して、何事もなかったかのように編み進みます。何を言ってるかわからねーと思うがおれもn(ry
糸のつなぎ方
1段編み上がった時点で残りの長さを見て「もう一段行くにはちょっと長さが足りないかも(編み地の幅の3倍が目安)」と思ったら新しい毛糸を継ぎます。
まずは新しい毛糸を適量引き出します。20cm以上あれば大丈夫だと思います。
残りの毛糸と新しい毛糸を一緒に軽く結びます。この結び目はあとでほどくので、あまり強く結ばないように気を付けましょう。ここでは片蝶結びにしていますが、あとでちゃんとほどくことができればなんでもいいです。
あとは新しく継いだ毛糸の方で、何事もなかったかのように続きを編んでいきます。
続けて何段か編みあげた状態。
ある程度編んだら、糸始末をするため、結び目をほどきます。
毛糸を針穴に通すには、まず、毛糸を二つ折りにしてとじ針で折りグセを付けます。といっても、この毛糸はそんなにちゃんと折りグセが付かないので、まあ、気持ち程度で。
針穴に毛糸をにじにじして通します。ここまで通すことが出来れば、あとは頭を引っ張り出せば毛糸を通すことが出来ます。
ほどいた毛糸をとじ針で編み地に縫い込んで(編み込んで)いきます。この時、下の糸は上に、上の糸は下に縫い込んでいきます。
編み目の半目に巻き付けていくような感じで縫い込んでいきます。ホントは編み地の毛糸の中を割って通す(よってある毛糸を開いてその中に毛糸を通す)と良いようですが、この毛糸は中を割ることが出来ないため、ただ巻き付けてるだけのようになっています。
適当なところで残りの毛糸を切れば糸始末は完了。もう一方の糸も同様に処理します。
上で「ある程度編んだら、糸始末をする」といいましたが、実際には全部編み上げてから「とじ」と一緒に糸始末をやるようにすると効率が良いと思います。
特に毛糸同士を結んだりしていないので、そのうちほどけてくるんじゃないか心配になるかもしれません。でも、元の毛糸と継ぎ足した糸はしっかり編み込まれているので簡単にほどけることはありません。
ただ、今回使っている「あむコロ」は毛糸が太いので、使ってるうちに始末した毛糸の端がぴょこんっと出て来ることはあります。その場合は(彼が気付かないうちにそっと)編み地に埋め込み直すか、出たままにしておいてください。そこで飛び出た毛糸を切っちゃうと再びその付近から毛糸の端が出て来る可能性が高いです。さらに、それを切って……と繰り返していくと、最終的に糸のつなぎ目からバラバラになっちゃう可能性があります。
それが心配という場合は、糸を結んで編み進めるというのもありかもしれません。その場合は「はた結び」という結び方を使います。結び方はググってね。
次回、ついにマフラーが完成……!
次回は延々と編んできたマフラーの編み終わり方です。ついにマフラーが完成します!