
冬毛に生え替わり、猫がふくふくしてきた今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。夏場はそっけなかった猫たちも膝に乗ってきてくれたり、はたまたこたつから出てこなくなったりと行動に変化が見られる時期です。寒い時期だからこそ気を付けたい猫の行動、ケガを未然に防ぐコツ、注意点・対処法などをまとめてみました! 猫を飼って最初の冬は特に注意が必要です!
秋冬の猫とって危険なもの・注意点
1. ストーブ

秋冬シーズンに気を付けなければいけないもの、それはなんと言っても暖房器具類です。まずはストーブ。ファンヒーターならば上に乗ってもそれほど問題ないのですが、反射板の付いたいわゆる石油ストーブの上に乗っちゃった! なんて話しも聞いたことが……
ファンヒーターでも吹き出し口に近付き過ぎると毛やヒゲを焦がすことがあるので、猫が自分で距離を保てるようになるまでちょっと注意が必要です。あと、棚の上のものを猫が落として火事に! なんてこともありえなくはないかと。猫ってなんでもの落とすんですかね……というわけでストーブ近くの棚にはなにもおかない方が良いです。
2. こたつ

「猫はこたつで丸くなる」と歌われているように、猫はこたつが大好きです。でもたいてい丸くならずにびよーんと伸びてます。豆炭こたつの場合は閉めきった状態での一酸化炭素中毒に注意。電気こたつ、ストーブから温風を引き込んでいる場合もたまに出してあげたり、暑すぎて具合が悪くなっていないか様子を見た方がいいかもしれません。
特に注意したいのは来客時です。普段はこたつの出入りに慣れている猫でも、逃げ出すタイミングを失ってしまったり、暑くても長時間こたつに隠れ続けていることがあるんです。人が来るとすぐに身を隠すタイプの猫がこたつから出そびれ、ハァハァ言うまで潜伏していたのを見たこと有り。
3. 保温ポット・炊飯器

これも好きなんです、保温ポットの上。乗った拍子や降りる時に「ピッ!」と再沸騰などのボタンを押すことがあるので要注意。同じように炊飯器に乗るのも大好きです。ホカホカごはんに期待したらスイッチが切れてる……なんてこと、よくあります。
4. コーヒー、お茶などのあたたかい飲み物

飲み物も油断できません。人間ならば熱々かどうかを湯気で判断したり、そっとカップを持って温度を確認できますが、猫たちは迷いなく手(前足)をつっこみます。あつい! ぴるぴるぴる! とコーヒーを飛ばされると、猫の手のやけどが心配なのはもちろん、書類などの大事なものにシミがつく可能性も。紅茶やハーブティーなどのティーバックの取っ手(ヒラヒラ)にもじゃれやすいのでご注意を。
熱々も心配ですが、カップの飲み残しを舐めていることも多々あり。ホットミルクやミルクたっぷりのコーヒーが入ってたカップは大好物です。飲み終わったらそのままにせず、すぐに片付けを。(ハイ、まずは自分が気を付けます!)
5. ファーの付いた衣類、ブーツ

ファーの付いた衣類、手袋、ブーツなどは脱いだらそのままにせず、ハンガーに掛けたり、猫の手の届かないところにしまうクセをつけましょう。リアルファー・フェイクファーともに猫たちは大好き。マフラーが見るも無惨な姿に! 玄関に置いたお客さんの毛皮のコートがぎゃー! とかありえます。成人式のショールを隣の家から盗み出した猫、知ってますし。。それくらい猫は毛皮が大好きです。ファーに対しては野生を剥き出しにすることもあるので、取り上げる時は引っかかれたり、噛まれたりしないように。
ファー繋がりで、ぬいぐるみが好きな猫もいます。フワフワのもの、毛足の長いもの全般は猫に見つからないようにしておいた方が安心です。
6. 部屋のドアやふすま

風通しを考えて夏は開けっ放しにしていたドアやふすまも、秋冬は暖気が逃げないようにピッタリと閉めがち。部屋に閉じ込められてトイレに行けない! ということがないよう工夫をしておきましょう。猫を飼っていると、ある程度のすきま風は諦めないとかも。
7. パソコン

言わずと知れた現代の猫のフェイヴァリットポジション、パソコンの上。ほんのりとした暖かさを求め、そして飼い主さんにかまってアピールで乗っちゃう猫が多いです。ノートパソコンは開いておけば確実にキーボードの上に、閉じておいてもやっぱり上に乗っていること間違いなしの猫ウケNo.1アイテム。
PCから離れる時はキーボードに乗られないよう必ず閉じるクセを付ける、もしくは写真のように本体の上・キーボード上ともに乗れない絶妙な角度の閉じ加減にしておくのがオススメです。というかそもそもテーブルに乗らないでぇ……
8. ふかふかの布団

秋冬のふかふかの毛布、羽毛布団、厚い布団にも大喜び。自分のものだと知らしめたいのか、または気持ち良くてついなのか、粗相・トイレの失敗、要するにおしっこをしてしまいがちなのです。この他、洗濯をして取り込んだ衣類やタオルの山にしちゃう猫も。布団などの上に乗ってクンクン、そわそわと怪しい行動を始めたら、抱き上げてトイレにつれて行きましょう。
おしっこをしてしまった場合は、しっかりと臭いをとらないとまた繰り返ししてしまいます。汚れてしまった寝具類はクリーニングに出すのがベター。でもクリーニング代もばかにならないので、毛布などは自宅で洗濯、乾燥だけコインランドリーでやると安く済ませられますよ!
9. 体調の変化

猫は体調・具合が悪くなるとあまり動かなくなります。走り回っていることも多い夏場ならすぐに「今日は元気がないかも?」と気付くことができますが、運動量が減り、じっとしている時間が多くなる秋冬は体調の変化に気付きにくいのです。エサを食べる量や食いつき、毛並みは良いか、目やにの量は変わらないか、トイレの様子などで体調の判断を。
暖かいところで寝るのが大好きなうちの猫はただ眠いだけなのか、具合悪いのか判別しにくいのです……よく白目剥いて寝てるし……
そんな感じ

猫を飼って最初の秋冬は危険がいっぱい
狭いところ、暖かいところが大好きという習性を持つ猫にとって、秋と冬は大好きなアイテムがいっぱいになる時期。春夏には気が付かなかった習性に秋冬になって気付かされることもしばしばです。特に猫を飼って最初の秋冬は危険がいっぱい。「まさかそんなことをやってくれるとは……」ということがよくあります。
猫の習性、クセを理解しておけばお互いに生活しやすくなるはず。今回上げた他にも、猫の個性や性格、家の造りなどによって他にも気を付けた方がいいことがあるかと思いますので、最初の年は注意してみてください。それではみなさん、愛猫との冬のまったりほっこり生活を楽しんでくださーい!