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話半分で受け取ってください。

わたしとファミコンと携帯とクレープのお話

 それは初めてファミコンを手に入れたときのこと。寒い時期だったので、たぶん、誕生日か何かで買ってもらったのだと思います。
 埼玉にある、たしか「ロジャース」とかいう名前の大きなディスカウントストアだったと記憶しています。ちょっと薄暗いような蛍光灯の光が、年末を迎えるために忙しなく行き交う人々を照らしている店内の光景を良く覚えています。

 特別必要としていたわけではないけれども、あったら嬉しい程度だったファミコン。会計が済み、店員からそのファミコンと「スーパーマリオブラザーズ3」が入った紙袋を手渡されました。

 本来ならここはすごくテンションの上がるところです。もう今すぐ家に帰ってファミコンやりたい! という気持ちに苛まれて、抑えきれなくて、親に「ちょっと落ち着きなさい」と言われるくらいになりそうなものです。
 その時の自分も、ファミコンを受けとるその瞬間まで、そうなってしまう自分を想像していました。しかし、実際には真逆の反応が出てしまったのでした。

 左腕に感じるファミコンの入った紙袋の重さは、自分のテンションを上げるどころか、逆にどんどん自分を冷静にしていきました。「嬉しいはずなのに、なんで自分はこんな冷静になっているんだろう」と自問自答したくらいです。なにか悪いことをしてしまったような、バツの悪さすら感じてしまっていました。実際、自分は自分で思うよりも深刻な顔をしていたらしく、親に「嬉しくないのか?」と聞かれ、笑顔を作った覚えがあります。

 だからといってあんまりファミコンをしなかったかというとそんなことはなく、たぶん、人並みに楽しませていただいたと思います。

携帯の機種変をするということ

 何か新しい物を購入しようという場面で必要以上に冷静になる性質は未だ健在で、その性質が発動する場面の1つに携帯の機種変があります。

 もしかしたら、私の機種変観について「ある日突然、思いついたように機種変する」という印象を持っている人もあるかもしれません。しかし、それは間違いです。
 購入に際して必要以上に冷静になる性質を乗り越える為に、月単位、年単位で準備が行われているのです。携帯の情報についてアンテナを張り、ここだ! と思えるタイミングが来るまでじっと待つ。それは用意周到に準備が行われた銀行強盗のようでもあります。襲われた銀行からすれば突然の襲撃でも、銀行強盗的には計画通りなのです。

 さらに言えば、「機種変」というのはその言葉の通り、常に持ち歩く携帯を別の物に換えると言うことです。物に愛着を感じてしまう自分にとって、これはかなりハードルが高い。先日、iPhone5が発売されてさっそく機種変した人もあるようですが、壊れてもいない物を新しいものが出たからとすぐに換えることが出来る気持ちが理解しがたく、一方で、羨ましくもあります。

 これまた私の物持ち観について、「あまり物に執着しない」という印象を持っている人もあるかもしれませんが、実際のところ、私は常日頃「物」に執着しないように注意しているのであって、それは「物」に執着してしまう煩悩の固まりであると言うことの裏返しなのです。「断捨離」なんて言葉が流行っている(いた)ようですが、私など中学の時から断捨離生活です。諸行無常人生です。
 しかしまた、多少の執着はあった方が楽しく生きられるのではないかと最近思い直したりしているのであります。

ドコモショップが大決算 – 1日目

 今の機種に換えてから3年経過してあちこちボロくなってきたし、たまーに突然電源が落ちたりするし、欲しいと思える機種も出たのでそろそろ機種変するかなぁと思っていたタイミングで、ドコモショップのチラシが入ってきました。

チラシ
新聞に折り込まれていたチラシ。画質がいつもより悪いのは、手持ちの携帯で適当に取ったからです。
  • 「お好きなクレープ」をプレゼント!!
  • 大抽選会開催!!
  • 3,150円割引券

 乗るしかない、このビッグウェーブに!

 しかし、混んでるのは嫌なので、夕方過ぎて空いてきた頃に動くことにしたのでした。
 ところがこれが良くなかった。クレープ屋閉まってるぅー! クレープもらえないんなら行く意味ないわ。と言うことで翌日また出直すことにしました。

ドコモショップ大決算 – 2日目

 一夜明けたら機種変の覚悟がちょっと弱くなってしまい、なんか別に機種変とかしなくていいかも、っていうか別に携帯とか要らないかも、という気分に。

 着替えてヒゲを剃ったらちょっと持ち直したので、前日の反省を踏まえ、まだ明るいうちに向かうことにしました。
 時間は15時半頃。クレープ屋はまだ開いている! って言うか並びすぎ! 「ドコモショップの引換券がなくても購入出来ます」という看板が出るほどの人気です。これは早くしなければ材料切れで閉まってしまうかもしれない!

 店内は思ったほどのカオスではないものの、何もない平日に比べればなかなかの混雑具合。目的の機種が予約受付なのは想定の範囲内。
 想定の範囲外だったのは「各種手続き4時間待ち」の表示でした。なんかいつも混んでる印象はあったけど、4時間て。っていうか、えーっと、今、15時半でしょ? 4時間後は19時半でしょ? クレープ屋閉まっちゃうぅー! っていうか、日曜日は19時閉店じゃなかったっけ? どうする俺?!

続きはWebではなく会ったときにでも

 というわけで、結局、機種変出来たかどうかは、今度会ったときにでも聞いてください。やっぱ土日は動くもんじゃないなー、というのが今回の感想でした。

スーパーマリオブラザーズ3

  • メーカー:任天堂
  • カテゴリ:Video Game
  • 発売日:1988/10/23

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