「新潟はラーメン王国だ!」とは、かのラーメン王が一昔前に新潟のテレビで連呼していたセリフ。このセリフは県外ではどのように変化していたんでしょうか、大変気になるところですが私はラーメンについては語れないのです。
並ばないで食べるラーメンが好きです、こんにちわ。私は仏像好きです。
「新潟は仏教王国だ!」などと言い出すと、ブータンになってしまうような気がしますし、ともすれば「日本をインドにしてしまえ!」とか筋肉少女帯の日本印度化計画を歌いだしたり、国も変われば主旨も変わってなんだかもうですが、90年代の香りを強く出しながら新潟の仏像の話しをしていきたいと強く思ってます。
それはそうと、「凝ってないラーメン」ってジャンルを作ってほしいです。
にい”がた”の”ぶつ”ぞう、「ガタブツ」を見に行こう。
”仏像”というとどんなイメージがあるでしょうか?いろんなイメージがあると思いますが、一般的には京都や奈良のお寺のイメージが強いんじゃないでしょうか。修学旅行とかね。
そう確かに仏像というと、京都や奈良、鎌倉なんかに有名な仏像が沢山あります。最近は仏像ブームなんて言われるようになって、テレビや雑誌で見かける機会も増えました。東京で開かれた仏像の展覧会の話題なんかを、耳にしたこともあるのではないかと思います。
もう一度言います。
にい”がた”の”ぶつ”ぞう、「ガタブツ」を見に行こう。
あまりイメージはないかも知れないですが、新潟にも当然仏像はあります。しかも割りスープ必須なこってり味噌系の濃厚な仏像が沢山。新潟には京都や奈良、鎌倉の仏像とは一味違った、味のある仏像が沢山居るのです。
「ガタブツ」…ガタガタでブツブツと思いきや、そうでもありません。むしろ木喰仏に代表されるように、まんまるくて優しい姿の仏像が多いのです。
「ガタブツ」…嗚呼、私はなんてネーミングをしてしまったのでしょう。
ガタガタでブツブツ…せめて平仮名で「がたぶつ」にしておけば…
と、過ぎ去ったことを、今更考えても始まりません。過ぎたるは及ばざるが如しです。意味が違っててもニュアンスが伝われば。
新潟には、一般的にイメージできる京都や奈良の仏像とはちょっと違った、味のある仏像が沢山居るのです。
新潟には味のある仏像が沢山居るんだ
子供の遊び道具として毎年冬には、ソリの代わりとして使われていた仏像。ソリとして使われるウチに顔面と髭が繋がって、つるつるになってしまい、”あご長上人像”と呼ばれることもあるそうです。私はGoogleMapのピンに似てると思うけど。
佐渡には西からの文化や技術が沢山入ってきていますので、京都や奈良の仏像ともひけをとらないハイクオリティの仏像を見ることができます。
越後のミケランジェロと冠されて、県も猛アピールをしていた石川雲蝶という彫師が掘る仏像は、歌舞伎のワンシーンを思わせるような画期的なポージングをしています。歌舞伎というよりもジョジョの奇妙な冒険よろしくジョジョ立ちを決めていて、ズギューンな感じでもあるんですが、何を言ってるのかわからなくても気にしなければいいんです。
ちなみにカンボジアのバンデアイ・スレイにある仏像のレリーフは、東洋のモナリザとか言われてる(というか、現地の人がそう言っておみやげを目の前に出してくる)んですが、私の学力では数学的に越後は東洋の集合。越後={東洋,西洋,セルジオ,高橋英樹・・・}
即身仏という言葉を知ってますか?
生きたまま土の中に埋まって、そのまま仏となることを目指したお坊さんで、簡単にいってみればミイラのこと。新潟には、日本最古の即身仏と最新の即身仏が居るのです。現在の日本では即身仏となることは、法律で禁止されているので、もはやこの地位は不動!
自らが土の中に埋まり、土砂崩れを沈めたという即身仏もいます。なんということでしょう、彼は今、受験生の滑り止めの神様として祀られているのです。
人魚のミイラだって居る。どうだ。
どうですか?ちっとは興味出てきました?
仏像を知るということは、その地域のことを知ることに他ならないんですよね。なんたって、仏像が媒体となってその地域の歴史が継承されているんですから。時代を繋ぐリレーのバトンなんですよ、仏像は。
というわけで、暇さえあればぶらぶらと新潟のあちこちに出向いて「なんということでしょう」とか言ってる私が、icoroの誌面を借りてテキストなんかを書くことになりました、やまざきです。平仮名なのは、優しい感じを狙ってですよ。それくらい狙います。嗚呼「ガタブツ」は片仮名…では、末永くよろしくお願いします。
・・・3つの理由ねー