寂れた印象がする赤泊の町並みですが、実際に中を歩いてみると、意外とおもしろい建物があったりします。
赤泊の町並みの中では、やはり「旧田辺邸」が際だってますが、よくよくみるとその周辺の建物にも特徴のあるものがあります。
台形のひさしがついた家。なんてことない古い家のようですが、この玄関口の作りだけでモダンな印象を与えます。このキンモクセイの香りがかなり遠くの方まで香っていました。人の気配はありませんでした。
やはり大正モダンな印象を受ける建物。
手前が先の玄関の家。人の住んでいる気配はしませんが、植木が置いてあったり、途中までペンキが塗られていたりするので、誰かが管理しているようです。
人が住んでいるであろう、奥の家はアンバランスなリフォームが施されています。程度の差こそあれ、人の住んでいる家はほとんどこんな感じです。景観的には残念ですが、実際に住むとなると昔のままでは住みにくいのが現実なんだと思います。
景観にあっていて、かつ、住みやすい家にするには、やはりかかるものがかかるでしょうし。
時代を感じさせる古い看板。意図的に残しているのか、それともただ残ってしまっただけなのか。
壁に書かれた店の名前。この2件、隣り合っていて、フォントも似ているので、文字を書いた人は同じ人なのかもしれません。
向かって左に「森」と読める装飾があります。森さんの家とか?
下だけ見ると、まあありそうな古い建物だよね、という感じですが、全体で見るとちょっと不思議な建物になっています。長方形ではなく、角を落とした形になっている出入り口が粋です。
この家、どこかで見たことあるような気がするなぁ、と思ったら、「ドラえもん」に出てくるのび太の家になんとなく似てるのでした。
そんわけで、玉石混淆な町並みでした。一本外側の道は海の見える堤防沿いの道なのですが、こういった建物や看板など眺めながら町の中を歩いてみるのも良いのではないでしょうか。