
Twitterで流れてきたぬいぐるみの洗い方を参考にして、長年連れ添ったぬいぐるみを洗ってみました! セスキ炭酸ソーダを使い、手洗いできれいにします。脱・洗濯機丸洗い!
参考にしたのはこちら!
2017年5月の産経新聞夕刊に掲載された記事(コラム)のようです。ぬいぐるみクリーニングや修理で有名な仙台の「みさとソーイング」に取材して書かれたものなので安心感あり。
記事中に書かれていた文章とイラストから、ぬいぐるみの洗い方を書き起こしてみました! 後半はそれを参考にして実際に洗ってみた様子を紹介します!
ぬいぐるみの洗い方

まずは表面と中綿の素材と大きさをチェック
ぬいぐるみは素材によって水洗いできるものとできないものがあり。タグを確認し、素材をチェックします。
- 表面素材が綿、ポリエステル、アクリルで、中綿がポリエステル綿の場合は水洗いが可能
- 中綿が綿、パンヤ(カポックの実から採れる天然繊維)のものは水洗い不可
- 中綿の素材がわからない場合は綿口(最後に手縫いで閉じた部分)を開いて中綿の種類を確認する
- 素材がわからない場合は洗わないほうが無難
全長が30cm以上の大きめのぬいぐるみは中綿を抜いて洗ったほうがいいそうです。抜いた中綿はネットに入れて洗うか、新しくポリエステル綿を用意して中綿を交換します。
用意する物
洗浄に必要なもの
- ぬいぐるみが入る大きさの容器(洗面器やバケツなど)
- セスキ炭酸ソーダ
- 洋服ブラシ
- 大きなザルなど
脱水・乾燥に必要なもの
- バスタオル
- フェイスタオル:数枚
洗浄、すすぎの手順
- 熱めのお湯に炭酸ソーダを溶かす(水1Lに6gの割合)
- 洋服ブラシで毛並みに沿ってなで、汚れを落とす
- お湯が汚れたら捨て、水が透明になるまで繰り返す
- 汚れが落ちない場合は水1Lにセスキ炭酸ソーダを3g入れ、一晩浸けておく
- 水面に浮き上がる場合はお湯に浸したタオルをかぶせる
- ザルを容器の中に入れ、ぬいぐるみをすくい上げ水を切る
- 水が切れたら水面下でシャワーヘッドを押し当ててすすぐ
- ザルに上げ、10分ほど置いて水を切る
脱水の手順
- ぬいぐるみをバスタオルにくるみ、洗濯機に入れる
- ずれないように隙間にタオルを詰める
- 洗濯機で20〜30秒脱水する
※小さなぬいぐるみの場合は野菜用水切り器(サラダスピナー)で脱水すればOK。
乾燥の手順
- 洗濯機から取り出し、濡れているうちにブラシでとかし毛並みを整える
- 平干しネットを使い、風通しがよく直射日光が当たらない場所で乾かす
- 乾燥中に何度か向きを変え、その都度ブラシで毛並みを整える
実際に洗ってみた

今回洗ったのはこちらのぬいぐるみ。いままでに何回か洗濯機で丸洗いされた過去があります。そのためかタグの文字はもう読めなくなってました。
中綿の種類がわからないので「洗わない方が無難」、しかも30cm以上あるので中綿を抜くべきなのですが……洗濯機で丸洗いよりはいいという判断で洗ってみることにしました!

「セスキ炭酸ソーダ」は100円ショップで購入。スーパーなどでも手に入ります。洋服ブラシがなかったのでヘアブラシで代用しました。

「ところでセスキって?」と思い調べてみたところ、ラテン語の「1.5」または「3/2」という意味でした。メーカー名かと思ってました……
「セスキ炭酸ソーダ(sesqui・carbonate)」は「炭酸ソーダ(carbonate)」と「重炭酸ソーダ(重曹)(bi・carbonate)」がほぼ半分ずつの割合で混ざったものなので、「単なる(=1)炭酸ソーダ」と「2の炭酸ソーダ」の中間という意味で「2分の3の炭酸ソーダ」即ち「セスキ炭酸ソーダ」となったわけです。
「セスキ炭酸ソーダ」の「セスキ」とはどういう意味? – 石鹸百科
重曹に比べて粒子が細かく、水に溶けやすいという特徴があります。
1. 熱めのお湯に炭酸ソーダを溶かす(水1Lに6gの割合)

お風呂場に衣装ケースを持ち込み、その中で洗うことにしました。ザルの代わりに網状になった折り畳みの棚を利用します。

お湯を入れたらセスキ炭酸ソーダを入れ、よく混ぜて溶かします。ゴム手袋があったほうがよいです。
2. 洋服ブラシで毛並みに沿ってなで、汚れを落とす

ぬいぐるみをお湯に沈めます。

ブラシで毛並みに沿ってとかし、汚れを落とします。
3. お湯が汚れたら捨て、水が透明になるまで繰り返す

そこそこ汚れているとは思ってましたが……この水の色!

ぬいぐるみを取り出し、新しいお湯と入れ替えてセスキ炭酸ソーダを溶かします。

取り出し損ねてあとからセスキ炭酸ソーダを追加するの図。水は3回ほど取り替えました。
4. ザルを容器の中に入れ、ぬいぐるみをすくい上げ水を切る

水中にザルを差し込み、ぬいぐるみをすくい上げるようにして取り出します。
……という手順なのですが、大きめのぬいぐるみだと水を吸うとすごい重さになり、ちょっと難しいです。腰を痛めたり、ザルが壊れたりしないよう気を付けてください。
5. 水が切れたら水面下でシャワーヘッドを押し当ててすすぐ

すすぎは水中でシャワーヘッドを押し当てて行います。2回ほど水を入れ替えました。
6. ザルに上げ、10分ほど置いて水を切る

ぬいぐるみをザルの上に置き、水を切ります。10分経ってもまだ滴ってくる感じだったので、もうしばらく放置しておきました。うすうす感じてはいましたが……これ、中綿は綿だな!?
脱水

洗濯槽の中央にバスタオルでくるんだぬいぐるみ(白いタオル)を置き、隙間にはタオル(緑色のタオル)を詰めてずれないようにします。脱水モードで20〜30秒脱水。ですが、やはり延長しました。
乾燥

ブラシで毛並みを調えてから乾燥させます。途中、向きを変えてまたブラシでとかします。
直射日光を当てたいところですがグッと我慢。乾燥させるのに2日くらいはみておいたほうが良さそうです。
洗い終わったぬいぐるみ

こちらが洗う前のぬいぐるみ。

こちらが洗い終わったあとのぬいぐるみです。固まっていた毛束がなくなり、全体にふんわりしました! 買った時の印象に近いきれいな毛並みに!

おまえ……口があったのか……!!
そんな感じ

洗濯機でも洗えますが、大切なぬいぐるみははこんな感じで手洗いしてあげるといいんじゃないかと思います。手間をかけ、丁寧に洗うことでより愛着も湧いてきます。あと、お湯の汚れを見ることができるので達成感があります。
洗い・乾燥ともにけっこう時間がかかるので、天気とタイミングを合ったときにやってみるのがおすすめです。夏の晴れた日を狙って洗ってみてくださーい!
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