
みなさんもう食べました? 新潟県が猛プッシュしている新品種のお米「新之助」を遅ればせながら食べてみました! ほほー!

赤と白のパッケージが目立つ「新之助」。泉田知事時代はよく知事が食べてアピールしていた記憶があります。新潟県がどのくらいプッシュしているかというと……

新潟県のサイトのトップに出てくるくらいプッシュしてます。
米にはちょっとうるさい典型的新潟県民なので、新之助の食味チェックをしてみました! どのくらいうるさいかというと以下のような記事を書かれるくらいうるさいです。グッバイセーブオン。君のことは忘れない。
食べる前に「新之助」についてちょっと調べてみた

コシヒカリへの集中を避けるために開発された品種
「新之助」については特設ページで詳しく解説されています。開発ストーリーをざっくりまとめると
- コシヒカリおいしい! いっぱい栽培!
- コシヒカリばっかりだと収穫時期が重なる&気象災害がこわい
- 早生品種のこしいぶき開発! コシヒカリに匹敵するおいしさ!
- 次は晩生品種の新之助を開発! コシヒカリとは別の方向のおいしさ!
という流れ。こしいぶきが早生、コシヒカリは中生、新之助は晩生。米が実るのが遅い新之助は収穫前の暑さを避けることができるため、食味や品質が安定しやすいそうです。ちゃんと考えて開発されたお米だったのですねー。
新之助の特徴

サイトで紹介されていた特徴がこちら!
- 大粒の美しい輝きとツヤ
- 豊かな甘みとコク、食感が魅力(弾力のある食感)
- 硬さと粘りを兼ね備える
- 冷めてもおいしいご飯
- 長期貯蔵でもおいしさを維持(古米化しにくい)
冷凍することが多かったり、硬めのお米が好まれる現代の食事スタイルに合わせたお米とのこと。食べる前に特徴を知ってしまうと公正な判断ができなくなってしまう可能性もありますが……知識入れてからのほうが味がわかるってのもあるかと!
スーパーで価格を調査
値段が高いイメージのある新之助。スーパーで価格を調べてきたので載せておきます。1店舗だけの調査&2kgと5kgの価格が混在しているので、価格帯だけつかんでもらえればと思います。以下、税抜きの価格です。
- 新之助:1,280円(2kg) 2,880円(5kg)
- 魚沼産コシヒカリ:1,080円(2kg)
- 岩船産コシヒカリ:2,380円(5kg)
- 新潟県産コシヒカリ:2,080円(5kg)
- 新潟県産こしいぶき:1,980円(5kg)
高級米と言われるあの魚沼産コシヒカリを越える高価格帯もお米なのです……そんな我が家はいつもこしいぶき。
新之助のキャッチコピーは「大粒で、祝おう」。そして「特別な日を、特別な食事でお祝いするように、特別な新之助で、毎日をお祝いしよう」。
「(ちょっと高いけど)お祝いやハレの日に」、もしくは「せっかくなら毎日食べるお米はちょっといいものを」という層をターゲットにしている様子です。紅白でおめでたい印象、そしてちょっと高級感のあるパッケージもそのあたりを意識しているのだと思われます。
新之助を食べてみた
お米の様子

前置きが長くなりました! やっと開封の儀。ぱっと見でちょっと粒が大きいような気がしないでもないです。

いつも食べているこしいぶきと比較してみました! 比較するとたしかに大きさが違う。右側の新之助のほうが白っぽく、粒がほんのちょっと大きいです。お米の透明感にムラがない感じがします。あとお米の形が寸胴。長方形に近い形をしています。

お米をといでみると、とぎ汁が濃く、にごりが強いように感じました。米ぬかが多く残っているような、そんな感じです。普段のお米よりも1〜2回多くとぎたくなります。
比較のため、いつもと同じ条件で炊飯しました!
食べてみた感想

見た目はべたっとしているかと思いましたが、口に入れるとほどける感じが。一粒一粒が強く主張してきます。外側はしっかり、噛むと粘りが出る感じで、粒感とモチモチ感が共存。粒が大きいので重く、食べ応えがある印象です。これはおにぎりに向いているかもしれない。お米の風味も強くておいしいです。
外側がしっかりしているため、柔らかいお米が好きな人(コシヒカリが好きな人)には向かない可能性があります。自分も柔らかいお米が好きなので、新之助は(硬いわけじゃないんだけど)硬く感じました。新米をどう炊いてもちょっと硬い感じがするあの雰囲気に似ています。
冷凍して比較

我が家はいつもご飯は小分けにして冷凍→レンジで解凍して食べています。新之助の同じように冷凍ごはんにして食味チェック!
外側がしっかりしているのが冷凍で力を発揮。米が潰れにくく、団子状になりません。そして解凍後も粒が立っています。ほぐしやすい! 開発ストーリーにあったとおり、冷凍ごはんに向いていました。
そんな感じ

硬めのお米が好きな人にはきっとおすすめ!
上でも書きましたが、柔らかめのお米が好きな人には「なんか硬い気がする……」と不評な可能性あり。でも硬めのお米が好きな人には「おっ!」となるお米なんじゃないかと思います。でも柔らかめが好きな人って、お米の風味が好きなタイプなんじゃないかと。風味はしっかりあるので、そこは満足できます。
お祝いやお土産によさそう
じつはこれ、誕生日に頂きました。お祝いでもらえるとうれしいデザイン。印象に残りやすく、遠くからでも目立つパッケージなので、新潟のお土産としての地位も確立していく予感。
試してみる価値はある。
「高いけどそんなに変わらない……」よりも「ちょっと違う!」というほうがありがたみがあっていいんじゃないかと! コシヒカリ・こしいぶきとのベクトルの違いは確かに感じられます。試してみる価値はありです。「自分、ちょっと米にはうるさいっすよ」という方は是非お試しください!