ある日のお昼の事、二人でセーブオンで買った弁当を食べていたら、関根が「米がおいしくない」と言い始めました。で、でたーw米マズ主張する新潟県民奴www
基本好き嫌いせず、なんでも食べることで定評のある関根ですが、こと米に関しては、やれ米が古いだの、やれ黄色いだのとやけにうるさい典型的新潟県民です。
そんなわけで内心「まーたはじまったよこいつは」と思いつつ、一応確認のために一口もらってみたら、確かに自分の弁当のご飯と違う……! なんか、おいしくない……!
これが問題の弁当である。左が岡本の食べていた「熟成豚のロースとんかつ弁当」389円(税込420円)。右が関根の食べていた「チキン南蛮弁当」426円(税込460円)。
一見したところではどちらも同じようなコンビニ弁当に見えます。なんなら、チキン南蛮弁当の方が若干豪華目。
しかし、米を良く見比べると、チキン南蛮(写真右)の方はやや黄色く、米も潰れ気味です。
左がトンカツ弁当の米で、右がチキン南蛮弁当の米。
両方を食べ比べてみると、チキン南蛮弁当の米は明らかにおいしくありません。軽く乾きつつ、それでいてだんご気味という、炊飯器の保温機能で長く放置したような状態です。
何が違うのか
米がマズイ。その時、まず疑うのは製造元です。というわけで、製造元を見てみたところ、やっぱり違った!
トンカツ弁当は製造者が新潟の会社。一方、チキン南蛮弁当は東京の会社でした。
わざわざ原材料名で「ご飯(国産米使用)」と主張しているあたりに米に対するコンプレックスを感じざるを得ない。ササニシキか? ササニシキなのか?(米がまずいととりあえずササニシキを疑うのはコシヒカリ至上主義新潟県民の特徴である。)
しかーし! これで「東京は米マズ」と結論づけるのは早計である。
米がおいしくないチルド弁当
おわかりいただけただろうか、「チルド」という文字があることを。
「チルド弁当」とは、製造から販売までのサプライチェーンすべてにおいて5℃前後の温度で保たれている弁当の事。いつの頃からかサンドイッチのレタスがシャキシャキになったのもこのチルド技術のおかげです。ソースはいつか見たテレビ番組。
低温で管理されるため、弁当に生モノが使えるようになったり、従来の弁当に比べて賞味期限が伸びたり、ついでに味もよくなっちゃったりと良いことづくめで、最近はチルドのコンビニ弁当が増えているようです。
ところが「チルドでおいしくなる」というのは米には当てはまらないらしく、各社研究を重ねている様子です。
それは、冷蔵状態のご飯は時間が経つと糊化してパサパサになってしまうことだ。各社が試行錯誤の研究をした結果、この難題がクリアされて販売が可能になったのだとか。密かに弁当革命進行中コンビニの“チルド弁当”って何よ? | web R25
両社とも、最大のネックはご飯の食味の保持だったが、技術革新で“商品化”にこぎ着けた。コンビニに新機軸商品登場!?“三方よし”のチルド弁当開発|inside Enterprise|ダイヤモンド・オンライン
なんとなく「最近の液晶はきれいになったけど、まだまだ全盛期のトリニトロン管には敵わない」的なものを感じます。
他のコンビニで販売されているチルド弁当も食べ比べてみるといろいろ違うのかもしれません。
「東京は米マズ」が否定されたわけではない
以上の情報から米マズの理由はチルド弁当にある可能性が高いと言えます。
が、しかし、だからといって「東京は米マズ」の可能性が完全に否定されたわけではない!
これをたしかめるには東京で製造されているセーブオンの弁当と新潟で製造されているセーブオンの弁当を食べ比べるしかないが、残念ながらそもそも東京にセーブオンはないのである! よって、これを確かめる事は出来ないのである!
おかずのクオリティは高い
チルド弁当の名誉のために補足しておくと、おかずのクオリティは(40円高いということを差し引いても)従来型のトンカツ弁当よりかなり高いと言わざるを得ません。
おいしいおかずでまずいご飯を食べるのか、それなりのおかずで普通のご飯を食べるのか。それが問題である。もういっそ、ご飯だけ別で提供してくれないか!
結論: 関根は黙ってノン・チルド弁当を食べなさい
中学の修学旅行のとき、京都に出発する前に先生から「ご飯がおいしくなくても言うな」と釘を刺されました。わざわざ事前に注意されるくらいなので、わりと言っちゃうヤツがいるんでしょう。
かくいう私も、その時は「そんな失礼な事、普通、思っても口にしないだろー」と思ってたのに、修学旅行初日の晩ご飯の時、「なんかご飯まずくね?」って素で言っちゃったよね! 純粋に米が古い感じがして、家でお母さんに「今日のご飯、なんか団子じゃね?」っていうくらいの自然さで口から出ちゃったよね! 向かいに座ってた友人に「言うなって言われたろ……?!」って注意されちゃったよね!
これから京都に修学旅行に行く新潟の中高生たちはうっかり口を滑らさないように気をつけるんだぞ!