9月16日(日)。大地の芸術祭のスタンプコンプリートの夢を乗せて、僕らの車は十日町を駆ける。
10:35。もはやおなじみの国道403号から十日町入りしてまつだい駅へ。駅前では蚤の市が開かれていました。
あんぼが売られていたのでひとつ買いました。「あんぼ」と書かれた蛍光オレンジのプレートの裏側には「草もち」の文字が。「あんぼ」といわれても県外の人はわからないので、そういうときは「草餅」と出しておくのだとか。給食で出てきた「パンナコッタ」のシールを剥がしたら、下から「ミルクプリン」という文字が現れたあのときの気まずさが蘇りました。
すっごいねちゃねちゃもちゅもちゅする餅で、その見た目に反して食べ応えがすごいです。中身はあんこ。実質草もち。
D330 ドクターズ・ハウス
10:55。本日1本目の作品は D330 ドクターズ・ハウス。町医者の建物全体を利用した作品です。
駐車場は作品からちょっと離れたところにあって、作品まではここから1、2分歩く必要があります。広さは十分だと思うのですが、駐車スペースを区切る線が描かれていないためにムダが多く、収容数が半分くらいになっちゃってる感じでした。
中に入ったら玄関でスリッパに履き替えます。
全体にアルミ箔のような銀色のシートが貼られています。スリッパは床にも貼られているこの銀色のシートを保護するためのものでした。
階段を上がって2階へ。D330の紹介写真になっているのはこの部屋で撮影したもののようです。プロの写真家ってうまく撮るなぁ……という感想。
最後に医者の待合室感がある部屋に出ます。
壁の隙間から待合室の隣にある診察室らしき部屋を覗くことができました。
レントゲン写真!
D344 五百筆
11:15。D344がある中国ハウスを目指します。ガイドマップを見ても「奴名川キャンパスの近くらしい」というふわっとした場所しかわからないので、とりあえず奴名川キャンパスから捜索を開始。前に奴名川キャンパスに来たときも中国ハウスの場所がよくわからなかったんだよなぁ……
「泥道を進め」と無慈悲な指示をするD344の案内看板。まじか……
舗装路に出たけどそれらしい建物は見えず。本当にこの道でいいのだろうか……
11:20。奴名川キャンパスから徒歩5分ほど、300mくらい歩いたところで D344 五百筆 のある中国ハウスに到着。
駐車場あるんか……そうか……
でも狭いので体力ある人は歩きましょう。
中はこんな感じ。ワークショップ参加者などが筆を使って描いた絵(文字?)が全面に貼られています。
絵の部分だけ切り抜いて貼り付けてあります。綿アメみたいに複雑に線が絡み合ったものも丁寧に切り抜いてあり、意外に手間がかかってるぞ。
エアコンまで絵が貼られています。
この中国ハウスでは、受付をしていた(日本人にしては日本語の発音がちょっとおかしいような気がするが、中国人にしては日本語がうますぎるような気もする)お兄さんから「スタンプをコンプリートした人の会がある」という情報がもたらされました。コンプリートの会? なんかそういう大地の芸術祭のファンクラブ的なものが存在するのだろうか……?
最終日間近ということもあってか間断なく受付に人が来ていたため、お兄さんからはそれ以上詳しい話は聞けず、大地の芸術祭の謎がさらに深まったのであった……