Amazonに安い「肥後守(ひごのかみ)」があったので買ってみました。
「肥後守」はかつて鉛筆を削るための学童用品として普及していたナイフです。鉛筆削りやカッターナイフの普及により、小学生が肥後守を使う場面はなくなったようですが、おっきなお友達の中には現在でも肥後守を愛用しているという人も少なくありません。
今回手に入れたのは全鋼で、価格は700円くらいでした。ソフビケース入りでいかにも廉価品という雰囲気が漂うところが良いです。青紙や白紙を割り込んだ切れ味の良いものも存在しますが、鉛筆削りなどの日常使いならこれでも十分使えます。
構造は非常に単純で、十徳ナイフなどにみられるライナーロック(バネの力でブレードをロックする)のような機構はありません。その代わり、「チキリ」と呼ばれる出っ張りを親指で押さえることでブレードをロックします。
カシメ(ハンドルとブレードを繫いでいるピンの部分)が緩くてブレードがぶらぶらするような場合は、金づちかなんかでカシメを叩くことで締めることができます。
ブレードはカッターや小刀とも違う独特の形状をしています。切れ味を保つため、たまに研いで上げると良いです。
カッターよりしっかりした刃を持っているので、デッサンなどで鉛筆を削ることが多い人は一本持ってると捗ります。キャンプや山菜採り、荷物や封筒の開封にもどうぞ。あと、外国人に「ニンジャの末裔はだいたいこれ持ってる」って教えてあげるとたぶん喜びます。
携帯する際は逮捕覚悟で
安くてそこそこ切れるので、子ども達はこれをポケットに忍ばせて外に遊びに行ったら良いと思います。体育館裏で鉛筆を削る訓練をするのもなかなかワルくて良い。今時、ナイフで鉛筆くらい削れないとダサいぜ。俺レベルになるとます寿司の容器に使われてる竹から竹とんぼ作っちゃうから。
ただし、こんなちょー便利な肥後守も、持ち歩いてるのを警察に見つかると逮捕された上に没収されるぞ! マッポの姿を見たら全力で逃げろ!
銃刀法的には刃渡り6cmを越える刃物が規制対象となっていますが、実際にはそれ以下の刃渡りでも軽犯罪法に引っかかるので、もう「何らかの刃物を携帯してたら捕まる」と考えた方が良いです。
町で職質受けて、ビクトリノックスのクラシック(キーホルダーにもなる小さいやつ)がカバンから出てきて逮捕されるのはもはや常識。災害用非常持出袋に十徳ナイフが入っていて逮捕とか、カバンからハサミが出てきて逮捕とか、もう笑うしかありません。(まあ、田舎だとカマだのナタだの抜き身の刃物ブラブラさせて歩いてる人多いんで、あんま関係ないかもしれませんが。)
かといって疑われないように全裸で外出してもやっぱり逮捕されますし、もうおまえら外に出るなってことですねわかります。