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話半分で受け取ってください。

とある博物館の売店の営業は無事に終了しました。現在はカプセルトイを中心に設置してます。

博物館で売ってた勾玉作りセットで勾玉を作ってみた

Web特別見学会 - 歌麿とその時代
夢まで叶っちゃうらしい。

 博物館の売店で必ずと言っていいほど見かける勾玉制作キット。以前から(ちょっとだけ)気になっていたのでついに買ってみました! 夏休みの自由研究(工作)でも人気&おすすめの一品!

Web特別見学会 - 歌麿とその時代

 新潟県立歴史博物館で7月に開催されたブロガー向けの見学会「Web特別見学会」。声をかけて頂いたのでありがたく参加させて頂きました。

 特別見学会は博物館の閉館後に開催。見学会が終わってミュージアムショップに行くとなんとまだ開いている! 見学者のために遅い時間までミュージアムショップを開けていてくれるというこの至れり尽くせりさ。これは何か買わねばなるまい!

Web特別見学会 - 歌麿とその時代

 というわけで、ついにこの勾玉作りセットに手を出してしまったのであります。浮世絵関係なーい。

※勾玉作りキットは歴史系の博物館などでよく見かけますが、Amazonや楽天でも購入できます。

勾玉作りセットの内容

Web特別見学会 - 歌麿とその時代

 セットの中には穴のあいたロウ石、穴に通す紐、そして石を削るための紙やすりが入っています。紙やすりは目が粗いものから細かいものまで揃ってます。

Web特別見学会 - 歌麿とその時代
爪で削れるくらい柔らかい石です。

 勾玉作りセットや勾玉作り体験は数あれど、石材に翡翠が使われることはほとんどありません。柔らかくて加工しやすいロウ石、または滑石が使われることが多いようです。ロウ石は道路に字や絵を描く石として使ったことがある人もいるかも。

 翡翠のモース硬度(傷つきにくさ)は6-7(硬玉は6.5-7、軟玉は6-6.5。その辺はまたいろいろあるのでまぁざっくりです)、それに対して滑石のモース硬度は1。爪でも削れる硬さです。実際に昔の人が作った勾玉はこの石よりもっともっと硬い石で加工が大変だったということを覚えておくと、昔の人の技術の高さや熱意を知ることができるんじゃないかと思います。

勾玉の作り方

Web特別見学会 - 歌麿とその時代
セットに入っていた作り方。

 勾玉作りセットには作る手順が入っているのでこれに沿って作ればOK! 工程2に「キリなどで勾玉の目を開ける」という手順がありますが、今回の石はもう穴が開いているのでこの工程はなし。できるだけ簡単に作りたい人はあらかじめ石に穴が開いているタイプのキットを選ぶと良いです。

用意する物

勾玉作りセット
  • 鉛筆
  • カッターや彫刻刀など(今回は小刀とやすりを用意、なくても大丈夫です)
  • 浅めの箱または新聞紙など

 今回は小刀と棒やすりを用意してみました(でも結局棒やすりは使いませんでした。セットに入っている一番目の粗い紙やすりでも充分削れるので、刃物類は用意しなくても問題ないです。あれば時間短縮できるといった感じ。

 セットの作り方に書かれてませんが、床または机の上に敷く新聞紙、または浅くて大きめの箱などを用意したほうが良いです。削っているとかなりの量の粉が出るので、粉を受けるものがあると片付けが簡単になります。

1. 鉛筆で形を取る

勾玉作りセット

 まずは鉛筆で勾玉の形を取ります。勾玉型というとイメージする形は同じですが、丸い部分の大きさや細く伸びた部分の形はいろいろ。形にこだわりたい人はいろんな勾玉を見て気に入る形にしてみてください。ちなみに自分はぷっくり・ころんとした感じの勾玉を目指して作りました。

2. 大まかな形に削る

勾玉作りセット

 小刀を使ってざっくりとした勾玉型に切り出します。この工程は一番粗い紙やすりでもそれほど苦労せずにいけます。削った粉で手が滑りやすくなるので、無理に刃物は使わず紙やすりでゴリゴリやる方がいいかも。

3. 形を整えつつ、紙やすりで削る

勾玉作りセット

 角を落とすようにしながら紙やすりで削っていきます。

4. 目の細かい紙やすりに持ち替え、表面をなめらかにしていく

勾玉作りセット

 目の粗い方から順番に紙やすりで削り、表面を徐々になめらかにしていきます。途中、もっと削りたい場所が出てきた時は目の粗いやすりに戻ってやり直します。

5. 一番目の細かい紙やすりで磨いたら完成!

勾玉作りセット

 きれいな勾玉型になり、表面がきれいになったら完成です!

勾玉作りの所要時間

 穴が開いている石であれば1時間半くらいで完成させられます。

 追記:先日4人でやってみたところ、早い人で1時間、遅い人で2時間半くらいかかりました。平均で1時間半〜2時間くらいかと思われます。

勾玉作りセット
アクリルの毛糸や目の粗い布などでこすると光沢が出ます。

 後の仕上げや形の美しさにこだわればどこまでも時間をかけることが可能。ちょうど人が来たので話ながらやっていたこともあり、この時は2時間かけてじっくりやっちゃいました。

 最後はアクリルたわしでこすってツヤ出しもしてみたり。メラミンスポンジでこするとつや消し仕上げにできます。そんな感じで無心になって磨くのはすごく楽しかったです! 大人にもおすすめ!

完成した勾玉

勾玉作りセット
穴のまわりも削ってアールをかけてみました。

 こちらが完成した勾玉。イメージどおりのぷっくり・ころんとした形にできた気がする!

勾玉作りセット

 裏面。石の模様がいい感じに出ました。

勾玉作りセット

 付属の紐を通してみました。満足のいく形が出来て良かったです!

完成後の処理

勾玉作りセット

 完成後、絵の具やインクで色を付けることも可能とのこと。緑色に塗って翡翠に近づけるのも良いかもしれません。私は石の風合いを活かしたいのでそのままにしています。
 また、つや出し兼、表面保護用にニスを塗るのも良いそうです。夏休みの課題などで持ち運ぶ場合は傷が付かないようにニスを塗っておいた方がいいかも。プラモ用のクリアのトップコートとか吹いちゃおうかなーと思っていましたがとりあえずそのままにしてます。

なかなか楽しかったです!

Web特別見学会 - 歌麿とその時代

 思った以上に柔らかいのでゴリゴリ簡単に削れます。そして磨いていると無心になれる……ちょっとした癒やし。大人も子供も是非どうぞ!

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