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話半分で受け取ってください。

とある博物館の売店の営業は無事に終了しました。

接客ワンポイント – 金銭授受、お札の数え方

 どんなに丁寧に接客をしても、お金のやり取りで不信感を抱かれてしまったら元も子もありません。接客は最後の印象が全体の印象になりやすいので、そういった意味でも最後の部分にくる支払いは大事なポイントです。今回は金銭授受で気をつけたい点について。
 お札の数え方や持ち方、そしてミスをなくすトリプルカウント(トリプルチェック)の仕方は動画でも紹介しています! これからアルバイトを始めようと思う方にもおすすめです。

お金を預かる時

 「お会計、2,000円でございます」と金額をお客様に伝え、お客さんが「じゃあ1万円で」と1万円札を出したとします。この時、どのように受け取っていますか?

お札、小銭が重なっていないか必ず触ってチェックを!

 お客さんがお金を出したら、必ず触ってチェックするクセを付けましょう。手渡し、またはコンビニのように机の上に置いてもらう場合は「○○円お預かりします」という場面でお金に触れるので大丈夫かと思います。
 気をつけたいのはカルトン・キャッシュトレイにお金を出して頂くタイプのお店の場合。カルトンを引き寄せて目視のみで確認、お金に一切触れない店員さんが時々います。買い物をしてお札を出した時に「あれ? 2枚重なってたかも?」と心配になったことってありませんか? そんな時でも店員さんがしっかり触って確認してくれれば安心することができます。その反対に触ってくれないと「心配だけど、今更確認できないしなぁ。。」と不安感が残ってしまいます。

お札は指先でこするか札勘定、小銭は指でちょいちょい

 預かったお金はレジに入れる時に確認するのではなく、お客さんの前で重なっていないか指でこすって確認を。枚数が多い場合は返す時のように「いち、に、さん、3,000円お預かりします」という感じで札勘定でもよいと思います。
 小銭も指でちょいちょいと触りながら「いち、に、さん、し、40円お預かりします」というように枚数を確認。見やすく広げてあったとしても、この「ちょいちょい」という動作をすることで信頼感がアップします。これでお客さんの不安もなくなりますし、あとで「すみません重なってましたー!」とお客さんを追いかけることもなくなりますよ!

お釣りの返し方

お客さんと一緒に確認を!

 徹底されているとは思いますが念のため。お札を返す時はお客さんから見えるようにしてカウント、枚数をチェックをしましょう。お客さんに確認してもらうスタンスです。「ご確認お願いします」とひとこと言ってから数えるのもいいですね。
 お金をお返しする時は一番大事なポイントなので、どんなに忙しい時でもお札を重ねたまま返すことがないよう徹底した方がいいと思います。レジから出して手元で枚数を確認したから大丈夫、揃えてそのままお客さんへ、というふうにしている店員さん、案外いるんです。

無用な警戒心を与えないためにもきっちり数えることが大事

 お札を重ねたまま返されると「枚数あってるのかな?」と無用な警戒心を抱かれてしまうこともありえます。お客さんは「店員さんの目の前で数え直すのもなぁ」と、とりあえず受け取り、その後数えてみてあっていたとしてもなんとなく嫌な気持ちは残ってしまうものなのです。実際、この前これがありまして……あってたからよかったんですけども。。

 お互いに気持ちよくやり取りするために、そしてお客さんに無用な不安感を抱かせないためにもチェックを忘れずに!

ダブルカウント、またはトリプルカウントの方法

 金銭授受では間違いが起こらないようにダブルカウント(ダブルチェック)、もしくはトリプルカウント(トリプルチェック)を指示されているお店も多いと思います。3回も数えるなんてちょっと大変……と思ってしまいますが、うまく流れに入れ込むと簡単にできます。

 流れがわかりやすいように動画にしてみました!

 というわけでまとめ。

  1. レジからお金を出すときに1枚ずつ取り出し
  2. お客さんに見せる前に手元でカウント
  3. お客さんに見せながらカウント

 これでトリプルカウントになります! レジからの取り出し・お客さんの前でカウントでもダブルカウントになるので、お客さんに渡す前のチェックを欠かさなければ必ずダブルカウントになります。

お札の数え方

 初めてのアルバイトでつまずいてしまうのが「札勘定」と呼ばれるお札の数え方。札勘定の時のお札の持ち方は人によっていろいろです。ちなみに自分は独学なのでちょっと変な持ち方なのですが、不快感を与えるような奇抜なものでなければあまりこだわらなくてもいいんじゃないかと。でもバラバラになっちゃったり、きちんと数えられないようであれば是非練習を。

 お札の数え方も動画で紹介しています! 縦方向持ち、横方向持ちの2種類を紹介しているので、自分がやりやすい方でやってみてください。ついでに私独自のやり方も紹介しています。

 初めてレジに触れる場合はあらかじめ家で練習しておくと安心。高校生バイト君は家での練習で差をつけちゃえ☆

大事なのは早さや美しさではなく、しっかり数えること

 札勘定はその見た目のかっこよさから、できるだけ早くかっこよくやりたい! という感じで見た目に力を入れている人も少なくない気がします。大事なのは「しっかりと数えること」、そして「お客さんに確認してもらうこと」の2つです。

お客さんからの見やすさも意識できれば完璧

 レジからの取り出しは確実に、2回めの手元でのカウントは素早く、最後のお客様前カウントは「お客さんからの見やすさ」まで心がけることができれば完璧です。かっこ良さはいりません。大事なのは正確さとお客さんの安心感です。

金銭授受は接客の要

 最初に書きましたが、どんなに丁寧でいい印象の接客をしていても、お金のやり取りで不信感を抱かれてしまっては印象は台無し。新人さんの教育もつい見た目や声が中心となりますが、金銭授受の部分もしっかりと教えてあげてください。お札の数え方を教えてあげれば、その新人さんはずっと貴方のやり方になるはず。先輩、ステキっす!

片手になってしまわないよう注意を

 金銭授受でたまに聞くのが「片手でのお金の受け渡し」。けっこう慣れてる人に多いようで「うちの店長、片手でやっちゃうクセがあるんだよねー。この前それでクレーム入ってさー」という愚痴(?)を聞いたことがあります。案外やっちゃうもんなんですね。

必ず片手を添えるイメージで。

 必ず両手で! と意識するよりも「片手を必ず添える」と意識した方が無理なくできる気がします。両手でとなると体勢に無理が出てしまうことがあり、いつしか片手になってしまうんじゃないかと。片手を添えるイメージの方が体の可動域が広い気がするのです。

 それに片手を添えるクセをつけ、普段の生活に取り入れることができれば、あら奥様、なんだか全てが素敵な仕草に見えますわよ! というわけでみなさん是非取り入れてみてください!(まずは私が取り入れねばだ!)

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