CentOSの中がゴタゴタしている(開発者が失踪したとか)のは前から知っていましたし、さくらのVPSもCentOS6の代わりにSL(Scientific Linux)に対応するとか言ってるのを見つけたので、「じゃあこれからは同じRHEL系のSLかしらね。6.1出てるし」なんて思っていたのですが、この間そのSLをググってたら、SL開発の中心人物がRedHatに移籍とか言うニュースを見つけてしまいました。
なんかこうなるとCentOSもScientific Linuxも微妙じゃね? っていうか、RHELクローン自体微妙じゃね?
ってことで、今流行りのDebian系Linux、Ubuntuでサーバを立てる練習を始めました。VMwareならHDD容量が許す限りいくらでもサーバを立てられます。ついでにApacheではなくNginxを使おうと思っている。
いや、CentOSもSL(Scientific Linux)も今すぐなくなるってわけじゃないと思うので、別に良いんですけどね。まあ、せっかくだからRHEL系だけじゃなく、Debian系にも触れておこうか、という軽いノリです。FedraとちがってLTSもあるので安定志向のサーバ用途でも安心、かも。
とりあえずインストールしてみる
インストールの手順は光学ドライブを使わない事以外はVMでもリアルでも同じだと思います。
まず、Ubuntu Serverのisoファイルを手に入れます。今回は特に何の考えもなく表示されていた「Ubuntu 11.10 64-bit」をダウンロードしました。
ダウンロードしたら、「VMware Fusion」のメニューを ファイル – 新規 – ディスクを使用せずに続行 の順に進んで「新規仮想マシン アシスタント」画面に進みます。
「オペレーティングシステムのインストール ディスク イメージ ファイルを使用」にチェックを入れるとファイル選択のダイアログが出るので、ダウンロードしたUbuntuのisoファイルを選択します。とくに設定にこだわりがなければ、「続ける」ボタンで手順を進めます。
途中、「簡易インストールを使用」という画面が出て来るので、ここで
- ディスプレイ名(Full Nameの事かな?)
- アカウント名(usernameの事)
- パスワード
を設定しておくと、インストールからユーザの作成まで一気に済ませてくれて、とっても楽です。
最後に「終了」を押すとVMをどこに保存するか出て来るので、名前をつけて保存して完了。
VMを保存した後、そのままにしておくとVMが立ち上がります。「Login:」という文字が出るので早速ログインかと思いきや、最初の起動時にVMware toolsがインストールされるみたいです。簡易インストールの設定で入力したアカウント名とパスワードを入力するとWMware toolsがインストールされます。
VMware toolsのインストールが完了したら(特にインストールが完了した旨の表示はされません)、いよいよUbuntuにログインとなります。
初期設定
インストールが完了したらついでに基本的な設定をしておきます。
キーボードの設定
インストールしたままだとキーボード設定が英語キーボードになっていて微妙に入力しにくいので、設定を日本語キーボードに変えます。
console-dataがインストールされていないようなので、まずはインストール。
sudo apt-get install console-data
インストールが始まると「configuring console-data」という画面が出て来るので、選択肢の中から「select keymap from full list」を選択します。表示されたリストの中から「pc / qwerty / Japanese / Standard / Standard」を選択すれば完了です(Macじゃないよ)。
Ubuntuのアップデート
キーボードが普通に使えるようになったら、Ubuntuをアップデートしておきます。「update」かーらーのー「upgrade」。
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
SSHのインストール
ついでにSSHもインストールしておきます。
sudo apt-get install ssh
このVMware上のUbuntuにSSHで接続するにはIPアドレスが必要ですが、そのIPアドレスはifconfigコマンドで調べます。「eth0」の「inet addr:」にあるIPアドレスがそれです。以下の例だと192.168.0.31。
user@server:~$ ifconfig
eth0 Link encap:Ethernet HWaddr 00:0c:29:d5:91:5b
inet addr:192.168.0.31 Bcast:192.168.0.255 Mask:255.255.255.0
inet6 addr: fe80::20c:29ff:fed5:915b/64 Scope:Link
UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1
RX packets:23970 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
TX packets:12802 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
collisions:0 txqueuelen:1000
RX bytes:17497025 (17.4 MB) TX bytes:1390237 (1.3 MB)
下準備完了
これでベーシックな設定は終了。VM上だしめんどいので公開鍵認証とかは設定しません。
公開鍵認証を設定したい場合は、以下のページがとっても簡単親切に書いてあるので参考にどぞ。
以下はCentOSの設定な上に手前味噌ですが、日本語の資料です。内容は上記のものとほとんど同じ。
そんな感じで次回はiptablesとか設定してみたいと思います。
参考
- CentOS、Davis氏失踪で開発継続が困難!? コミュニティがオープンレター掲載 | エンタープライズ | マイナビニュース
- Twitter / @kunihirotanaka: 現在検討中ですが、さくらのVPSではCentOS6. …
- Linux Daily Topics:2011年8月31日 どうなるScientific Linux!? チーフアーキテクトがRed Hat移籍|gihyo.jp … 技術評論社
- ubuntu server でキーボードの種類を変更するための備忘録 « COMPNET
- [ 備忘録 / ubuntu ] Ubuntu 8.04 Server でキーボードマップを変更する: Fomalhaut of Piscis Australis