松之山温泉で地熱発電の実証研究が行われるそうです。事業主体は地熱技術開発と産総研(産業技術総合研究所)。100℃以下の既存温泉による発電は全国初らしいです。
地熱技術開発(株)及び(独)産業技術総合研究所は、環境省の競争的資金を活用し、バイナリー地熱発電の実用化に向けた実証研究を松之山温泉(十日町市)で行います。新潟県:松之山温泉でバイナリー地熱発電設備を設置した実証研究が行われます
ところでバイナリー地熱発電とは。
その前にバイナリーじゃない普通の地熱発電について。普通、地熱発電は噴出した水蒸気でタービンを回して発電します。
ただ、この方法はタービンが回せるくらいの勢いが水蒸気に必要です。タービンが回せるくらいの水蒸気の勢いがどれくらいのものかよく分かりませんが。。
バイナリー地熱発電は、温度が80-150℃くらいの蒸気や熱水で発電できるというものです。
どういう仕組みになっているかというと。熱水を熱源として、より沸点の低いペンタン(36.07℃)やアンモニア(-33.34℃)などの低沸点媒体を蒸気にし、この蒸気でタービンを回します。蒸気と低沸点の流体を利用する事から「バイナリー(binary: 2つの、対の)」と付いています。
今回松之山温泉で実施される実証実験は「100℃以下の既存温泉による発電の試みとしては、全国初」とのこと。この実験が上手く行けば、地熱発電で電力の一部、または全てをまかなう温泉地が一気に増えたりするのかも?