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CentOS on Slicehost – postfixを設定する

 全国40万人くらいのレンサバ難民の皆様、こんにちは。
 先回はiptablesを使ってファイアウォールを立てました。今回はpostfixを設定します。独自ドメインでメールのやりとりをするだけならGmailをメールサーバとして利用するのが一番簡単で安定していると思います。ですが、それとは別にサーバからの通知をメールで受信したりするには、やはりsmtpの設定が不可欠です。

 ここではサーバが管理者にアップデート情報などをメールで送信出来るようにPostfixを設定しています。そのため、popやimapなどは立てません。
 自分が他の人とメールの送受信をするためのサーバはGoogle AppsのGmailを使用した方が簡単、安定、安全、大容量で良いと思います。

 いつもどおり、作業はrootに化けてから行います。

Postfixのインストール

 Postfixをインストールするには以下のコマンドを叩きます。インストール自体はコレで終了です。

# yum install postfix

Postfixの設定

 Postfixを起動する前に設定ファイルを編集します。

# vi /etc/postfix/main.cf

 設定する内容は以下の通り。example.comは自分のドメインと置き換えてください。実際には設定ファイルの中に各項目が散っていると思うので、viの検索を使ったりして探してみて下さい。
 また、この設定は以下の環境の下でpostfixを使用する事を前提としています。

  • Gmailにexample.comドメインを割り当てている
  • Postfixはサーバからのメール送信専用

 後々メールを受信して処理をするようなソフト(OpenPNEとか)を導入する可能性を考えて、メールの受信は出来るようにしています。

myhostname = mail.example.com
mydomain = example.com
myorigin = $myhostname
inet_interfaces = all
mydestination = $myhostname, localhost.$mydomain, localhost
home_mailbox = Maildir/

 保存して閉じたら、postfixを起動します。

# service postfix start

 ついでにサーバを再起動したときにPostfixも起動するように設定しておきます。

# chkconfig postfix on

root宛のメールを任意のメルアドに転送する

 root宛のメールを普段使っているメルアドに転送する設定をします。転送するにはaliasesを編集します。

# vi /etc/aliases

 このファイルの最後の方に以下の記述を追加します。ただし、「demo@example.com」の部分は転送先のメルアドに置き換えて下さい。

root: demo@example.com

 編集が終わったら、newaliasesコマンドを実行して、aliases.dbファイルを更新します。

# newaliases

参考

標準テキスト CentOS 8 構築・運用・管理パーフェクトガイド [CentOS Stream対応]

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