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皮膚科でシミを取ってみた – 経過&比較写真と費用等

シミ取り

 この度、顔にできたシミの除去をしに皮膚科を受診してきたのでそのレポートです。レーザーではなく塗布薬(トレチノインジェルとハイドロキノンスティック)でシミを薄くする方法でした。処方された薬の種類や費用、そしてシミが薄くなっていく様子を写真で紹介していきます。

シミ取り

シミの様子

 41歳・女性ですこんにちは。30代後半からそばかすのような細かいシミが出始め、そしてニキビ跡(吹き出物の跡)が残るように。そこまでは我慢できていたのですが、この1〜2年ほどで右頬の目立つ場所に茶色いシミが発生。徐々に濃くなっている気がする……。

シミ取り

 頬にある大きなシミは1cm x 1cmくらい。これが一番気になるシミです。メイクで隠してもZoom画面で見える濃さに。その他にシミはこめかみ付近にいくつか、そしてニキビ跡もポツポツとありました。こめかみ下にあるのはニキビ跡です。
 あと写真はないのですが、左頬に少し盛り上がった茶色いシミも出現。なんか急に大きくなってきた? と思ったのでいろいろひっくるめて皮膚科を受診することにしました。

皮膚科へ

 皮膚科はシミ診療もしているところ(サイトに「シミ診療」のページがあるところ)に行きました。ざっくりとした値段等は書いてありましたが、まずは詳しく話を聞きに行く感じで。
 いろいろ相談する中で、以前別の皮膚科では断られた首にある大きなホクロ除去もしてもらうことに。ホクロ除去の経過については以下からどうぞ。

シミのひとつはイボだった

 後からできた左頬の膨らんだシミを診てもらったところ、シミではなくイボだと判明しました。脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)または老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)と呼ばれるもの。ほんのちょっとだけ盛り上がってプニプニ柔らかい感じです。
 イボは液体窒素で除去。何回か通院して取るとのことでしたが1回の液体窒素できれいに除去完了。受診は2回で終わりました。こちらはイボなので保険適用。まずは医師に診てもらうこと、大事です。

塗布薬でのシミ取り開始

 イボの治療も終わっていよいよシミの方に。顔にできたシミを取りたい旨を伝えると「レーザーと塗布薬から選べる」「両方とも保険適用外、でも塗布薬のほうが安い」といった説明を受けました。塗布薬のほうでお願いします!

 塗布薬についての説明、注意事項は以下のような感じ。

  • 薬代だけでなく診察料も保険適用外
  • 夜塗る薬と朝晩塗る薬の2種類あり
  • 2種類を組み合わせた方が効果が期待できる
  • 塗布期間は1〜2ヶ月くらい(人によって異なるのでだいたいの目安)
  • 肌に赤みや皮むけが出る
  • 1〜2ヶ月塗ったら休薬(これで1クール)、その後また再開
  • 何回か繰り返した方が効果が出る
  • 体質やシミの種類によって効果が出る人と出ない人がいる
  • 日焼けには気を付ける

 「とりあえず1回挑戦してみる感じでもいいですか?」と聞いたところ「1回でもそこそこシミが消える人もいるし効果が出ない人もいるので、1回試してみるのもいいと思いますよ」といわれたので薬を処方してもらうことにしました。先生は「効果は人によるんですよねぇ、効く人には効くんだけど……」という感じで「やってみないとなんとも」「満足感は患者さんによって違うし」感出してました。

処方された薬:トレチノインジェルとHQスティック

 処方された薬は以下の2種類。使用するには医師の診察が必要なものです。

シミ取り

トレチノインジェル0.1%:5g

 小さな広口容器に入っているのはトレチノインジェル0.1%。その名のとおりトレチノインを0.1%配合したジェルタイプの外用製剤。黄色っぽいジェル状の薬です。皮膚のターンオーバー(新陳代謝)を活性化、角質細胞の剥離を起こすことでメラニンの排出が促進されシミを改善させる効果が期待できるとのこと。

 こちらは冷蔵保存のため(冬期間はそれほど心配しなくていいそうですが)冷蔵庫で保管する必要あり。保険適用外で価格は5,000円でした(クリニックによって異なるようなので参考まで)。こちらは1日1回・夜だけ塗布します。5g入りと少ないですが、シミの上に点々と塗る感じなのでこれで1〜2ヶ月持ちます。

シミ取り

セルニュープラスDR HQスティッククリア

 ハイドロキノンを4%含有した外用製剤。「HQ」はハイドロキノンの略だと思われます。ハイドロキノンはメラニン合成酵素であるチロシナーゼ阻害薬でシミの原因であるメラニン色素を産生させなくすることで漂白作用を発揮。

 薬と言うよりは化粧品のような見た目です。医師からは「これもセットで使うといいんだけど、どうします?」という感じで使用するか選べました。保険適用外で価格は3,300円(同じくクリニックによって異なるようなので参考まで)。こちらは1日2回、朝晩塗布します。透明で硬いのでちゃんと塗れているのか心配になる塗り心地。でもしっかり減っていくので塗れているようです。

シミ取り

薬の使用方法

 基本的な使い方は以下のとおり。「お薬をご使用の患者様へ」という感じのプリントが手渡されました。

  1. 洗顔・保湿
  2. ベビー綿棒などで患部にジェルをピンポイントで薄く塗布する
  3. トレチノインジェルが乾いたら患部にHQスティック薬を重ねて塗る(5mmほど出し滑らせるように。優しく馴染ませる程度で充分)

  1. 洗顔・保湿
  2. HQスティック薬のみ塗る
  3. 日焼け止めもしくはUVカット入り化粧下地クリームを塗る

注意点

 記載のない場合は両方とも共通の注意点です。

  • 必ず医師の指示に従って使用
  • 治療期間中は必ず日焼け止めを使用
  • 直射日光に長時間あたる場合は使用しない
  • 妊娠中、授乳中、妊活中の使用不可
  • 色素沈着を起こす可能性があるため過酸化ベンゾイル含有製品との併用不可
  • 3ヶ月毎に休薬が必要
  • トレチノインジェル
    • 冷所で保存。使用期限は処方から2ヶ月。なるべく早く使い切る。
    • レチノイド反応(使用部位のほてり、発赤、乾燥、かゆみ)が起きる。特に初めて・久しぶりの使用時には反応が強く出ることがある。
  • スティック
    • 初めて・久しぶりの使用時にはかぶれることがある。
    • 衣服などに付着すると脱色する場合があるので注意する。

塗布用の道具

 塗布にはベビー綿棒をおすすめされました。100円ショップで買えます。

シミ取り

参考にしたサイト

 以下のクリニックの説明がわかりやすかったので使用中も参考にしてました。正直、通っている皮膚科の説明・プリントよりもわかりやすかったです。

シミの経過:ざっくり

  • 塗布開始:シミとニキビ跡に塗る。
  • 4日後:比較的目に近いところ(皮膚が薄いところ)の皮がうっすらむけ始める。
  • 1週間後:洗顔時と化粧水を塗る際にしみる。一番目立つシミはカサカサしている感じ、少しだけ皮がむけはじめる。口のまわりに塗ったところはかなり赤く。
  • 10日後:塗ったところ全ての皮がむけ始める。
  • 15日後:塗った場所全て赤みが強く、シミがどうなっているのかわからない。
  • 1ヶ月後:引き続き赤みあり。シミが薄くなったのを感じる。一番目立つシミは皮がなかなかむけず新陳代謝の遅さを感じる。
  • 2ヶ月半後:塗り終わり。2週間ほどして赤みが引いてから通院。

シミの経過:詳細

 以下は経過を写真で。塗布開始前。

シミ取り

 塗布開始から10日後。ちょっと赤くなってきました。最初はおっかなびっくりで薬剤が薄かった気がします。

シミ取り

 開始から15日後。このあたりから一気に赤みが増しました。

シミ取り

 同じく開始から15日後の口の周りの様子。ニキビ跡に塗っていました。口の周りは赤みと皮むけが出るのが早かったです。

シミ取り

 開始から1ヶ月後。このあたりが赤みのピークでした。この後はほんのちょっと赤みが収まりつつも薬を塗り終わるまでずっと同じ感じでした。

シミ取り

 開始から2ヶ月後。薬の終わりが近付いた頃。

シミ取り

 開始から2ヶ月半後。最初、塗る量が少なめだったためか薬がなくなるまで2ヶ月半かかりました。これで塗布終了!

シミ取り

 塗布終了してから2週間後くらい。赤みが引きました。シミとニキビ跡、かなり消えました!

シミ取り

ここで通院

 「薬を全部塗り終わったらまた来て下さい」と言われていたので、塗布が完了し2週間ほど経って赤みが引いてから通院。先生には「かなりよく効きましたね!」と言われました。

 シミがまだ残っている場合はここで1〜2ヶ月休薬、その後もう1度同じ手順で塗布を開始します。自分は1回で充分満足な結果が出たのでひとまずこれで終了にしました。今後また気になってきたときにもう1回、ということになっています。

 薬剤の使用中もそうですが、使用後も日焼けに気を付ける必要あり。「日焼け止めを忘れないよう注意して生活してください」と言われて診察終了となりました。

かかった費用

  • 初回
    • 診察料:3,000円(自費初診料)
    • トレチノインジェル代:5,000円
    • HQスティック代:3,300円
  • 塗布完了後の診察
    • 診察料:1,000円:(自費再診料)

 合計で11,400円でした! 1回(1クール)で終わってるのでこの金額です。

シミ取りをしてみた感想

  • 金額よりも手間が気になる
  • 赤みを隠すのが大変
  • 塗るタイミングを掴むまでがちょっと大変

 自分は金額以上になんだかんだかかる手間が大変だと感じました。寝にくい、赤みや皮むけを隠すのが大変。美容に力入れてる人ってこれよくやってるんですか? すごくない!?
 ちょうどマスクをしていた時期・そしてマスクで隠れる位置だったのでその点は楽でしたが、マスクのせいでせっかく塗ったファンデーション・コンシーラーが取れてしまう問題が。常にコンシーラーを持ち歩き、気付いたら塗るようにしてました。

気になる痛みについて

 真っ赤になってるのですごく痛そうに見えますが、見た目ほど痛くはないです。あと肌が弱いため普通の人よりも赤みが強く出てる可能性もあり。
 痛みは洗顔時と化粧水を塗るときにだけ感じます。あとメイク落としもしみました。擦り傷ができたときにお風呂入ったり体を洗ったりするときにしみるあの感じ、あれです。一瞬だけすごくしみます。くぅー! となります。

そんな感じ

 最後にもう一度Before・Afterを。

シミ取り
シミ取り

 シミは完全に消えたわけではないですが、比較するとかなり薄く、きれいになったのがわかります。なんか全体に肌がきれいになったような気もする。ニキビ跡のほうが消えやすく、シミは頑固です。
 大変だったとはいえシミがメイクで隠せるようになったのがうれしいです。Zoomの画面で見えていたシミが見えなくなったときは一番効果を実感。大変ですが2ヶ月くらい頑張ってみる価値はあります。でも普通にお仕事してると肌荒れを隠すのは苦労しそう……。

 やってるうちに気付いた「こうするといいかも?」といった内容は以下にまとめました。参考になれば幸いです。

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