
4月20日(土)から6月2日(日)まで新潟県立歴史博物館で開催されている春の企画展「浮世絵でみる!お化け図鑑」の内覧会に行ってきました!

なにはなくともまずは恒例のテープカットから。左から
- 新潟県立歴史博物館 館長 斎藤良人
- 新潟日報社 長岡支社長 八木浩幸
- 新潟県 副知事 溝口洋
- 展示監修者 国際浮世絵学会常任理事 中右瑛
- NST 取締役新潟営業本部長 小林淳
- 新潟県立歴史博物館友の会 会長 鈴木重壱 (以上、敬称略)
となっております。

はいカットー。
今回はなんと、館長があやうくテープカッターズから忘れられるハプニングが発生! 先回に続き今回もぼくらのヤマダがやってくれたぞ。ヤマダはあとで反省室に来なさい!

開門!
歴博もインスタ映えの時代

中に入るといきなり撮影スポットが出現。

このスペースでは写真撮影が可能です。SNSにアップだ!

ここは展示を見て回ったあとにも寄ることができるので、いきなり映えるのもよし、浮世絵を見て回ってから映えるのもよし。写真に「#春は化けもの」「#新潟県立歴史博物館」をつけてアイツのインスタに差をつけろ!
間違い探しもあるよ

「お化け間違い探し」もあるのでチャレンジしてみてください。間違いを探すには展示室内のどこかにある作品を探し出す必要がある上にとても自然に間違いが仕込まれているので、難易度はサイゼの間違い探し並みだ!
浮世絵は落ち着いて鑑賞しましょう

映えでめっちゃテンションを上げといてこんなことを言うのもなんですが、ここから先は落ち着いて浮世絵を鑑賞しましょう。

展示は大きく以下の5つに分類されています。
- 百物語
- 妖怪
- お化け退治
- 幽霊
- 妖術使い
一応、順路の表示はありますが、気になるところから見て回ってもとくに問題はありません。

「百物語」のコーナーでは葛飾北斎の百物語シリーズ5図のうち、「笑ひはんにや」と「小幡小平二」が展示されています(ちなみに残りの3図は「お岩さん」 「皿屋敷」「しうねん」)。北斎の「百物語」はその名の通り100図を越える予定でしたが、絵が怖すぎてあまり売れず、5図しか出なかったのだとか。
またここには上野の寄席「本牧亭」にあった伊藤晴雨の絵「東海道四谷怪談」が展示されています。なお、これは肉筆画です。「浮世絵でみる」というタイトルではありますが、たまに浮世絵でないものも展示されています。

展示に添えられている説明のパネルがきれいに作られてました。英語も併記されています。ただ、英語は文字が小さくてルーペが欲しいレベル。もうすこし大きいパネルだったらよかったのかも。

「幽霊」のコーナーは肉筆画の掛け軸が多めな印象でした。
はじめに大きく展示されている男女対の幽霊画は、別に浮世絵でもなく、とくに有名な人が描いたわけでもないというあたりに展示監修者の趣味があふれ出してしまっていて大変よろしいと思います。

今回の目玉展示のひとつ「相馬の古内裏・滝夜叉姫と大骸骨」の浮世絵は「妖術使い」のコーナーにあります。この骸骨、解剖学的に正確に描かれており、解体新書を参考にした説があるみたいです(なお鎖骨がない模様)。

展示の最後にあった浮世絵師年表が地味ながら参考になります。こういうのいいと思う。
春は化けもの

歴博はなぜか春に妖怪だとかお化けだとかを持ってくる傾向があるような……
今回の企画展、展示室内が資料保護のために暗くなっているのもあっていい感じに雰囲気があります。もしかしたらちっちゃいお友達は怖がっちゃうかも? 企画展開催期間中に開催されるお化け缶バッチづくりでバランスをとるんだ!
ほかにも落語や講演会も開催されるのでおっきなお友達も春はぜひレキハクへ!
関連イベント
れきはく寄席「怪談と妖怪の落語を楽しむ」
- 出演:新潟大学落語研究会
- 日時:5月12日(日) 13:30-15:00
- 定員:150名(要申込)
記念講演会「浮世絵のなかの妖怪たち」
- 講師:香川雅信 氏
- 日時:5月19日(日) 13:30-15:00
- 定員:150名(要申込)
申込みは 新潟県立歴史博物館 経営企画課 交流普及担当(TEL: 0258-47-6135 / メール: koryu@nbz.or.jp)へ。
体験コーナー「お化け缶バッジを作ろう!」
- 日時:4月20日(日)-6月2日(日) の土日祝日
13:30-16:00(受付は15:30まで) - 会場:常設体験コーナー(申込不要)