新潟県動物愛護センターで開催された「犬の飼い方・しつけ方教室」に行ってみました。
テレビでアジリティの番組を見て、「すげぇな。ってか、最近の犬のしつけ事情ってどうなってんだろ」と検索してみたところ、新潟県動物愛護センターで「犬の飼い方・しつけ方教室」をしていることを知りました。なんてタイムリー。これは行くしかねぇ!
というわけでやってきました。
申込みは電話でできます。もちろんセンターに直接行って申込みすることもできます。センターで保護されてる動物を見学することもできるので、近くに住んでるなら申込みついでに見てくるのもいいと思います。
場所がちょっとわかりにくいので、グーグルマップとかで場所をよく確認してから行きましょう。「え、そこ曲がるの?」ってとこを曲がります。
イヌ・ネコの馴化で使う「ちゅ〜る」やおもちゃ、ペットシーツなどの寄付を受け付けていました。今度コストコ行ったらちゅーるのバラエティ缶でも買ってくるか……
しつけ方教室
当日は30人前後の参加者がいました。過去には60人以上参加者がいたこともあるらしいです。あんまり人が多いと前のほうが見えないので(とくに後半のしつけの実演)人数としてはちょうどいい感じでした。参加者はすでにイヌを飼っている人がほとんどという印象。
前半
前半の1時間は獣医さんによる座学。イヌのしつけの必要性にはじまり、イヌのボディランゲージやカーミングシグナル(calming signals。自分や相手を落ち着かせようとする動作)の見方、基本的なしつけとそのコツなどをスライドで紹介してくれます。
話の中で「センターに近所のイヌの鳴き声の相談(クレーム)がくる」というような話が2、3回出てきて、「実際、結構くるんだろうな……」と言う感想。みんな、ちゃんとしつけしてあげような! クレームが出るケースはそもそも飼い主自身のご近所付き合いが円満でないことが多いとも言っていたぞ! みんな、気を付けような!
スライドの内容をプリントしたものも配布されるので、あとでゆっくり復習できます。
休憩
前半終了して10分ほど休憩。
後半
後半1時間はモデル犬も登場してしつけ方の実演。ゴールデンレトリバーのロン君です。こんにちは。まだ1歳半ほどだそうです。
最近のしつけは(できないことを叱るのではなく)できたことを褒めるというご褒美駆動が基本。コマンド(命令)と動作とご褒美をセットにして少しずつ覚えさせていきます。
ご褒美めっちゃもらえるからヒト科のみんなも率先して手を上げていったほうがいいぞ!
続いてイヌ科代表のロンくん。めちゃくちゃ優秀で「スワレ」「フセ」「マテ」を完璧にこなしていきます。完璧すぎてもはや参考にならないレベル。1歳半の落ち着きじゃねぇぞ……
体中触られるがままになってるのもすごい(足とか口とかは触られるのを嫌がるイヌが多い)。健康管理に有効なので触られても大丈夫なようにしつけておきたいところ。これもご褒美駆動でしつけていきます。
ご褒美としては食べ物が一番わかりやすいですが、それ以外にもおもちゃを与えたり褒めてあげたりすることもご褒美として有効です。飼っているイヌの好みもあるので、よく観察してなにを喜ぶかを把握することが大事です。
こちらはスペシャルゲストの柴犬のテンさん。日本犬はしつけが難しい傾向があるとのこと。
ロン君が圧倒的すぎて霞みがちですが、コマンドは一通りこなしますし、テンさんもなにげに優秀。落ち着きのなさで損をしてる感ある。
(ご褒美に目がくらんでいるとはいえ)フセの訓練もちゃんとできる!
個別相談
講座終了後は個別のしつけ相談の時間も設けられていました。みんなすぐに帰るのかなと思いきや相談の列ができてるぅ。みなさん熱心ですね。
昔からイヌを飼っている人ほど参加して欲しい
今年の「犬の飼い方・しつけ方教室」は偶数月に開催される予定です。参加費は無料。イヌをこれから飼おうと思っている人はもちろん、現在イヌを飼っている人(とくに昔からイヌを飼っている人)にもぜひ参加して欲しいイベントです。
イヌの行動学に関する知見は2000年代に入ってから大きく変わっていて、現在では従来の罰を与える(叱ったり体罰を加える)しつけの仕方は逆効果と言われています。イヌを飼ったことがある人なら「イヌは家族を順位付けする」という話を聞いたことがある人も多いと思いますが、これも現在では否定されています。「まじかよ」と思った人はぜひ講座に参加して知識のアップデートを!
ほかにも動物愛護センターではふれあい方講座やアロマ講座などのイベントも結構やっているので、センターのページをチェックしてみてください!