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とある博物館の売店の営業は無事に終了しました。現在はカプセルトイを中心に設置してます。

根っこを焙煎・抽出!タンポポコーヒーを作ってみた

タンポポコーヒー

 庭に生えているタンポポを使い、タンポポコーヒーを自作してみました! 意外としっかり濃いものができてびっくり。

タンポポコーヒー

 じつはタンポポコーヒーと同時にタンポポ茶も作ってました。焙煎をしなければタンポポ茶になります。作り方・淹れ方はこちらをどうぞー!

タンポポコーヒーの作り方

手順

  1. タンポポを探し、根を採取する
  2. 根をよく洗う
  3. 根を5mm〜1cm程度の大きさに刻む
  4. 乾燥させる(天日干し または 電子レンジ)
  5. 焙煎する
  6. 細かく砕く
  7. 抽出して完成!

1. タンポポを探し、根を採取する

タンポポコーヒー

 まずはタンポポ探しです。おすすめの採取時期は春先の花や種がついている時。花が咲く前のほうが多くの養分が根に蓄えられていて良いという話もありますが、他の植物との誤食を防ぐため、見分けやすいこの時期をおすすめします。
 また、除草剤がまかれていないか、採取して問題ない場所か等にも注意してください。

タンポポコーヒー

 移植ごて(スコップ)を使って根を掘り出します。タンポポの根は下に向かって真っ直ぐ伸びているため、かなり深く掘る必要があります。

タンポポコーヒー

 株の大きさにもよりますが、根の長さが20cm以上になるものもあります。ゴボウみたいな見た目です。

タンポポコーヒー

 葉っぱ部分を切り落とします。意外と柔らかいのでハサミで簡単に切れました。

2. 根をよく洗う

タンポポコーヒー

 土を落とし、根っこをよく洗います。金だわしを使い、細かい根や皮ごと落とすようにするときれいになります。

タンポポコーヒー

 洗ったら水分をよく拭き取ります。

3. 根を5mm〜1cm程度の大きさに刻む

タンポポコーヒー

 洗った根っこを刻んでいきます。大きさの目安は5mm〜1cmほど。

タンポポコーヒー

 乾燥しにくい太い部分は半分に切ってから刻むと良いです。

4. 乾燥させる(天日干し または 電子レンジ)

天日干しで乾燥させる方法

タンポポコーヒー

 刻んだ根が重ならないようにザルなどに並べ、直射日光が当たる場所に置きます。時々かき混ぜ、カラカラになるまで乾燥させます。
 乾燥には1週間ほどかかるとも言われますが、ちょうど晴れて爽やかな日が続いたこともあり、2日でほぼ乾燥完了、3日目で完ぺきにカラカラにできました。天気が良ければ2〜3日で乾燥が終わります。

電子レンジで乾燥させる方法

タンポポコーヒー

 耐熱皿の上にキッチンペーパーを敷き、その上に刻んだ根っこを重ならないように並べます。3分加熱し、かき混ぜてもう3分加熱。その後は様子を見ながらもう数分加熱します。
 我が家の電子レンジだと3分加熱・かき混ぜて3分加熱・+2〜3分加熱でカラカラになりました。

タンポポコーヒー

 乾燥させたものがこちら。小さくしぼんで硬くなっています。

5. 焙煎する

タンポポコーヒー

 乾燥させた根を焙煎します。今回はごま煎り器を使いましたが、スキレットやフライパンでもできます。

 煎り方はコーヒーと同じ感覚でOKです。火加減は中火、火から10〜15cmほど離した状態で振りながら10分〜15分ほど煎り、全体が濃い茶色になるまで焙煎します。途中、煙(水蒸気?)と焼き芋のような甘く香ばしい香りが立ちのぼります。

タンポポコーヒー

 こんな感じになればOK! 今回は深めに焙煎にしてみました。

6. 細かく砕く

タンポポコーヒー

 ブレンダーやミキサーを使い、細かく砕きます。

タンポポコーヒー

 意外と細かくなりました。

7. 抽出して完成!

タンポポコーヒー

 コップ1杯につきティースプーン山盛り1杯くらいを使い、コーヒーと同じように淹れます。これでタンポポコーヒーの完成です!

気になるお味

焼き芋の端っこの焦げた部分の味

タンポポコーヒー

 数日かけてできた最高の一杯がこちら! 濃さがわからず、ティースプーン2杯くらいを贅沢に使用したところ、かなり濃い色のものを作ることができました。見た目は完全にコーヒー!

 飲んでみた感想ですが……とっても香ばしい風味……こ、これは……焼き芋の端っこの焦げた部分の味ッ! もしくはすごーく濃い麦茶の味に近いです。後味に少しだけコーヒーっぽさがある、ような気もする。基本的に焦げた風味が強め。ごくごく薄くですが草っぽい風味もあり、ちょっとだけまろやかに感じます。
 ノンカフェインなので、カフェイン摂取を禁止されててどうしてもコーヒーが飲みたい! となったときの代用品としてはありかも。自作ゆえ、雑味などが多い可能性もあるので、販売されてるものはもっと美味しいのかもしれないです。

タンポポコーヒー

 砂糖とミルクも入れてみました。焼き芋ラテを期待しましたが、うーむ。

タンポポコーヒー

 「薄めたら美味しいんじゃ?」と思い、水で薄めてみました。麦茶に似た風味で美味しくなりました! 紅茶に似た色がきれいです。

そんな感じ

手間がかかります

タンポポコーヒー
採取中、見えてはいけない地中の管が出た瞬間。

 深く穴を掘らないとなので採取がかなり大変です。2時間ほどかけて大小あわせて30本採取。洗った時点で150gあった根は乾燥後は30gに、そして焙煎後は20gちょっとになりました。コーヒー1杯にティースプーン1杯(2g弱)使うので、根っこ30本(約150g)から10〜15杯分を作れた計算。
 根っこの大きさにはかなりばらつきがありますが、今回取った分だと1本あたり平均5g程度。ざっくりですがタンポポ3本(15g)で約1杯分のコーヒーを作ることができます。(他の作り方ではタンポポ5本でコーヒー1杯となっていたので参考まで。)タンポポコーヒー作りに挑戦してみたい方は15〜30gの根っこからはじめてみるといいかもです。

 そんな感じのタンポポコーヒー作りでした! 昔、なにかの本で見た憧れのタンポポコーヒーを作れてよかったです。作ってみた経験、プライスレス。

自作ではなく、購入したい方はこちらからどうぞー!

参考

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