
デジタル全盛の世の中でなぜ紙のフォトブックなんか作るのか。そんなふうに思っていた時期が私にもありました。
最近ではスマホやケータイにカメラが付いているのが当たり前であるため、生涯撮影枚数は昔に比べて格段に増加していると思われます。
だとしたら、今の子は小さい頃から「ほとんど動画じゃねーか」という勢いで写真が残っているんだろう、なんて勝手に思っていたのですが、実際にはむしろ、「自分の子供の頃の写真がまったくない」という人もいるんだとか。
写真がない理由
写真が残っていないその理由は、
- 携帯の機種変時に写真データのバックアップをしていなかった
- PCがダメになってそこに保存していた写真ごとデータが消失した
といった、デジタルデータならではの問題によるものです。
デジタルデータは easy come, easy go
実際のところ、デジタルデータは保管の難しい部分があります。ハードディスクはある日突然うんともすんとも言わなくなることがありますし、DVDやBDなどの媒体も劣化して読み取れなくなる事があります。きちんとデータを保管するなら異なる複数の媒体でのバックアップは必須です。
写真を実体のないデジタルデータで保存するデジカメは、フィルム代やプリント代が必要なくなった一方で、実体がないがゆえに、いつのまにかデータが失われていた、という事態に陥りやすくなったという側面もあるのです。
そこでフォトブックですよ
その点、紙にプリントした写真は簡単な管理で長期保存が可能。火事や洪水などの災害にでも遭わない限り、完全に失われるということはまずありません。多少色あせることがあるくらいです。
しかも、閲覧に際してデジカメやPCなどの再生機も不要。というか、電気すら不要です!
本当に失いたくない写真はプリントして残しておくというのが一番! ってなわけで、昨年一年間で撮影した写真を使ってフォトブックを作ってみました。
フォトブックを注文する

フォトブックを作るサービスはいろいろありますが、Macを使っているならApertureやiPhotoのプリントサービスを利用するのが一番簡単だと思います。
Windowsの場合は、富士フイルムなどが類似のサービスを展開してるのでその辺を検討してみてください。
iPhotoの場合、基本的にはあらかじめ用意されたテンプレートに写真をはめ込んでいくだけの簡単仕様です。Apertureではそれに加えて文字の位置や写真のレイアウトを細かく変更することが出来ます。


今回は、Lサイズのハードカバーで作りました。ページ数はデフォルトの20ページ。気になるお値段は4,200円(本体3,675円 + 配送料515円)でした。
ページは追加料金を支払うことで最大で100ページまで追加することも可能です。ただ、追加し出すとキリがないので、今回は20ページ縛り厳守で作成しました。
完成したフォトブック

注文からわずか3日で到着。早。







モノより思い出だけどやっぱりモノも欲しい

膨大な量の写真から、フォトブックに収める写真を吟味するのはなかなか大変な作業でした。でも、同時になかなか楽しい作業でもありました。
こんなふうに手に取れる形で写真が残せるというのは、旧時代的なのになにか新しい感じすらします。
あと、風景やモノばっかりじゃなくて、たまには自分達の写真も取るようにしようと思いました。そういうのってなんか年寄り臭くてあんまり好きじゃなかったのですが、後で見たときに自分達の格好や持ち物からその時代の空気やその時の感覚が蘇るような気がして良かったです。
そんなわけで、写真をいっぱい撮る人は、こんなふうに毎年一冊ずつまとめると良いと思います。iPadで写真を見るのもよいですが、一冊のアルバムをみんなで回し読みするのもまた違った楽しさがあります。うちもこれから毎年作ろ。
参考
ナカバヤシ 無線綴ポケットアルバム テラコッタ L判3段 ブラウン TER-L3P-140-BR
- メーカー:ナカバヤシ(Nakabayashi)
- カテゴリ:オフィス用品
- 発売日:2008/09/25