縄文火焔土器が有名すぎて「え、新潟って弥生時代あったの?」と思う人も少なくないかもしれませんが、今回の企画展はそんな縄文時代に比べると影の薄い新潟の弥生時代がテーマです。会期は7月27日(土)から9月8日(日)まで。
縄文時代と弥生時代の違いはズバリ! 稲作をしているか否かという点にあるそうです。稲作が始まった時期は日本の中でも地域によって差があるため、弥生時代がスタートした時期は日本国内でもまちまちということになります。
なんなら、北海道は稲作があまり普及しなかったため、弥生時代の代わりに続縄文時代という、悪名シリーズみたいなネーミングの時代があったりします。
また、同じ弥生時代でも形成された文化に地域差があります。東北地方はわりと縄文文化を色濃く残した弥生時代であったのに対し、西の方では学校の教科書に出てくるような弥生時代。そして、新潟はその両方の影響を受けたハイブリッドな弥生時代だったようです。
教科書の中だと、弥生時代になったのを機に髭もじゃで彫りの深い縄文人がLOHASに目覚め、毛皮から植物性繊維の服に着替えて、火焔土器をシンプルモダンな弥生土器に持ち替え、ついでに顔もナチュラル系の平たい顔になってたりしますが、実際はもっとゆるやかに溶け合うような変化だったようです。
てか、こう地域によって差があると、弥生時代ってなんだよって感じになりますね。「時代」で縛るのはちょっと無理があるんじゃね? という気すらしてきます。
博物館で自由研究
歴博では研究員による自由研究の相談も受け付けています。日本史や考古学、民俗学分野の自由研究で疑問が出たときは相談してみると良いかも。相談受付日は8/8-8/10、8/22-8/24。定員は1日10名。相談には事前申し込みが必要となっています。
また、歴博では他の博物館(主に歴史博物館や民俗博物館)で行われた企画展目録なども閲覧できます。自由研究の参考になるのはもちろんのこと、目的なく目録を眺めるだけでもなかなかおもしろいですよ。
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