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いつも散らかっているあなたの部屋がみるみる片づく10分掃除の方法(第4回)

10分掃除1年経過後の筆者の部屋

こんにちわ。気づけば年末で、掃除よりもこの掃除特集が終わるか心配でした。仏像好きの人です。

片付けのできないあなたに送る「10分掃除の方法」第4回。

前回は「いかにして10分掃除の習慣を身につけるか」ということについてお話しました。
最終回の今回は、私が1年間10分掃除を続けてたどり着いた、片付けるための3つの具体的な考え方についてまとめていきます。

スペースに合わせて持つものの量を考える

モノの量を減らす

簡単に片づけができるようにする一番手っ取り早い方法は「ものを持たないようにする」ことです。

手に入れたものをいつまでも手元に置いておくのではなく、部屋や収納スペースの広さを考えて一つ何かを手に入れたらその分、別のものを処分することを考えるべきです。
ものとして形のある状態で保管しておく必要があるものなのかを考え「デジタル化できるものはデジタル化する」「レンタルやサービスで代用できるものはそれに任せる」ように割り切って、滅多に使わないものは処分すべきです。
同じ目的に利用できるものが沢山あるのならば、できるだけ長く使える良い品のものを残して、残りは処分することを検討してみてください。それを繰り返すことで、手元には少しづつ本物が残るようになります。

具体的に例をあげます。

服が沢山あるのならば、流行に左右されずに使えるものを残し、その年の流行りの服は翌年には処分しましょう。流行のサイクルが一周回ってまた着れるときがくると考えるかもしれません。それは、それが流行ったときにまた買いましょう。体型が変わって着れなくなっているかもしれないのですから。
一ヶ月の間にどれくらいプリンタを使いますか?1回や2回しか使わないのであれば、コンビニのネットプリントを使ったほうがいいです。
特に理由もないまま保管してある給料明細の紙。掃除のたびに見返して「若い頃は少ない給料で頑張ってたな、今も少ないけど。あの頃は大変だったな、今も大変だけど。」などと感傷に浸ってますか。私ですか。無駄です。そんな感傷に浸るくらいなら、もっと効率的に仕事する方法考えて給料あげたほうがいいです。私のことですか。捨てましょう。デジタル化する意味もありません。

家族との思い出の品。本当に取っておかなければならないほど大切な”モノ”はどれくらいありますか?モノにまとわりついた思い出に執着しているくらいなら、奥さんに「いつも家事をありがとう」とでも一言いって、たまには台所仕事を手伝いましょう。旦那さんに「いつもお仕事ご苦労様」とでも言ってあげましょう。子供と今日の出来事について話そう。モノを見ているより、家族で会話をしたほうがよっぽど楽しい家庭にできます。
友達との写真、捨てられずに取っておいた年賀状や手紙。写真や手紙などを見て懐かしがっているくらいなら、久しぶりに連絡をとってみましょう。マルチ商法の勧誘だと思われたらゴメンナサイ。

でもそういうことなんです。大事なのは”モノ”よりも頭の中の思い出だしこれからの自分自身なのだから、中途半端な思い出の品ならば処分してしまうに限ります。

なにはなくともフリースペース

もし、まだ部屋がどうにも手を付けられないような散らかり具合ならば、なにはなくともフリースペースの確保が第一です。明らかに要らないものをどんどん処分し、部屋のなかに一箇所、作業用のフリースペースをつくりましょう。

片付けをしていけば、必ず処分しきれない微妙なラインのモノがでてきます。それらは一旦フリースペースに退避し、小さなブロックごとに綺麗にしていきましょう。小さな成果と満足感の積み重ねで、部屋全体を片付けていきます。

1年10分掃除を続けて未だ処遇に困っているプロ野球カードさん
10分掃除を1年続けてもなお処遇に困っている大量のカルビープロ野球カードさん

着ていた服を脱ぎ散らかすときも、フリースペースに脱ぎ散らかしましょう。翌日の10分掃除の間に、その服を片付けるのです。ある程度片付いたブロックは聖地と考え、フリースペースは自分を許す場として使うのです。小さなブロックごとに片付け、混沌としている場所をフリースペース一ヶ所に局所化していくのです。

無印良品はなぜお洒落に見えるかを考える

私が思い浮かべるお洒落な部屋のイメージのひとつに、「プラモデル職人の部屋」というものがあります。壁一面に掛けられた沢山の工具。棚に並んだ塗料。紐にクリップで留められた塗装中の部品。資料となるポスターや本の数々。職人の機能美がたまらない。
こんな部屋も思い浮かべます。
黒を基調とした部屋に、赤やオレンジなどのビビッドな色のソファー。部屋の隅にはマネキンが置かれ、服がディスプレイされている。棚にはレアもののキャラクターグッズが並び、オーディオやパソコンの機材が銀色に光っている。

そういう基準の洒落た部屋を目指すのはやめましょう。

アイテム数が多く、いろいろな形状や色などの要素が組み合わさった部屋をお洒落に見せるのは、高等テクニックだと気づいてください。片付けすらできない人間がそれを目指すのは自殺行為です。
無印良品が何故にお洒落に見えるのかを考えるべきです。

要素数を減らして無印的な部屋を目指す

なぜ無印良品がお洒落に見えるのか。
無印のお店に並んでいる商品は余計な装飾もなく四角なら四角、丸ならまんまるとシンプルな形状なものが大半です。色も白を基調として少ない色数でまとめられています。そのシンプルな要素が大量に並べられているということが、無印がお洒落に見える理由です。ブランド戦略がどうとか、小難しいことは考えない。

同じ大きさの箱を数パターン用意し、部屋の中のものを四角くまとめていきます。別に無印良品の箱でなくってもいい。目に入ってくる要素をできるだけ減らすように、部屋の中のものを箱に収めていきます。
片付けの基本は出したものを元の場所に戻すこと。元の場所に戻しやすいように、グループ分けして箱に収める。季節もの、よく使うものとそうでないもの。グループ分けするときは、フリースペースにぶちまけて10分間仕分けする。

服なども、丈のあるもの以外はできるだけハンガーを使わずに、畳んで収納していく。服は色が多いから、ハンガーにかけて見せる収納とするのは、難易度が高い。畳んで衣装ケースに隠しましょう。畳むのも10分だけと考えればさほど苦になりませんし、綺麗に畳むのが面倒くさくてもダンボールの板を使えば高速化できます。

服を畳む1
服を畳む2
服を畳む3
服を畳む4
服を畳む5

ときどきリセットしてこれまでとこれからの自分に大事なものを考える

片付けやすい部屋、体質にしていくためには持ち物の数を減らし、長く使える本当の良い物を選ぶことが大切です。しかし、若いウチは現実としてそれができない場合もあります。

本物の良い品は高価なものが多いですから、若いウチにそれを手にすることは難しいかもしれません。自分の大切なものに絞って持つものを決めるといっても、若いウチはいろいろなものに興味が移り変わり、それに伴って持ち物が増えていくのも当然のことです。むしろ、可能性を捨てないためにも、いろいろなことにチャレンジし、いろいろなものに触れていくていくべきです。
本物を見極めるためには、沢山の粗悪なものも見る必要があります。若いウチは積極的にいろいろな物を手に入れて、本物と偽物を見極める目を養っていくべきです。

だから10分掃除の時間を使って、ときどきリセットしましょう。今までの自分とこれからの自分に大事なものは何なのかを考え、手元に残すものを絞っていきましょう。
これまで興味があったその”モノ”たちは、今後5年、10年と興味を持ち続けられるものなのかを時々考えて、そうでないものならば一旦リセットして処分してしまいましょう。大丈夫、本気で取り組んだものなら頭の中に残ってる。

一度リセットすると、その時点からの増分だけを考えればよくなるので、部屋も頭の中もスッキリさせることができます。メールボックスが一杯になっている人は、新年を区切りに分類できていない古いメールを、一旦「去年までのメール」として分類し、受信ボックスをリセットしてみてください。リセットがいかにスッキリするかわかりますよ。

まとめ

  • 片付けやすくするためには捨てる・持たない
  • スペースに合わせて持つものの量を考える
  • アイテムや色数を減らして無印な部屋を目指す
  • ときどきリセットしてこれまでとこれからの自分に大事なものを考える
123人の家

最近「123人の家」という本を買いました。
アクタスというお洒落インテリアショップに勤めている123人の部屋が掲載されていて、1000円でこのボリューム。モデルルームを撮影したような、生活の匂いのしないよくあるインテリア本ではなく、生きてるお洒落な部屋が123人分オールカラーで紹介されています。
部屋のオーナーにいくつか質問があり、その中に「部屋が片付かない人へのアドバイスを。」という項目がありました。気になってよく目に付く回答を集計してみたところ、次のような結果に。

  • 捨てる(26人)
  • 人を呼ぶ(23人)
  • 買わない・物を持たない(15人)

多くのオーナーに共通する片付けの秘訣のうち2つが、1年間の10分掃除をやってたどり着いた考えと同じでした。

この掃除シリーズの冒頭でも書いたように、掃除をする習慣を身につけることによって、自分の身の回りの空気がどんどん良い方向に循環していくのがわかるはずです。
「身の回りを綺麗にしたいと思ったら、心も綺麗にしている必要がある。心を綺麗にしようと思ったら、身の回りを綺麗にする必要がある」

1年前、足の踏み場もなくゴミが地層となっていた私の部屋も、1年間10分掃除を続けた結果、先頭の写真のようにはなりました。床が見える喜び。
身の回りが片付いていることで、無駄な動きや思考も少なくなりイライラすることも少なくなりました。良い空気が自分のところに流れ込んできているのが実感できています。
この「10分掃除の方法」をみなさんの良い生活に役立てていただければ幸いです。

123人の家

  • メーカー:日販アイ・ピー・エス
  • カテゴリ:大型本

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