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卒業しない時代

卒業しない時代とは

 ほんのひと昔前までは、学校を卒業しても尚、卒業を繰り返しながら老後を迎えていくという生き方が、当たり前の世の中でした。

 大人になったので、アニメやゲームを卒業する。
 結婚や出産を期に、続けてきた趣味やスポーツを卒業する。

 アニメを観たりゲームをするなんて、子供のやることだ。
 男は家族と会社のために人生を捧げて一生懸命働く。女性は結婚したら子供を産んで、良き妻、良き母として家庭を支える。

 画一的な価値観の元では、節目節目でそれまでの自分を切り捨てていく。少なからず、そういった生き方が前提にありました。

 しかし、豊かになり多様な価値観が認められてきた今、そんな画一的な卒業は不要になります。人生の中で、重きを置くものが変わってきた今、好きなことを卒業する必要はなくなるのです。
 家電の高機能化や新しいサービスが家事や子育てにかかる手間を軽減させ、それに拍車をかける。

 卒業しない時代の到来。

卒業しない時代ビジネス

 卒業しない時代では、ビジネスの視点も老人だけにターゲットを絞るのではなく、現役世代に照準を合わせる必要がでてきます。

 子供のころは買えなかったハイグレードモデルのプラモデルを求めて、大人がホビーショップに向かう。子供と一緒にプラモデルをつくり、お台場にガンダムを見に行く。
 仮面ライダーや特撮ヒーローはむしろ大人になってからハマった。

 『子供時代に楽しんでいた趣味を中年になっても引っ張る』、『世代を超えて共通の趣味を楽しむ』といったような動きは既に始まっています。

 今後は、子供の趣味を大人様にグレードアップしたものだけではなく、老人の体力や判断力でも楽しめるような、らくらくホン的グレードダウンしたものも出てくるでしょう。スピードを遅くしたバトルア二メや、とにかく遅いシューティングゲームなどなど。

 並行して、老齢化しても若々しく居続け、今までと同じように趣味を楽しめるような身体づくりをサポートする仕事も増えていきます。ジムであったり、補助器具であったり。

 顧客の生涯価値、『Lifetime value』という言葉があります。計算式は、「年間取引額×収益率×取引継続年数」ですが、この”取引継続年数”がゆりかごから墓場まで、しかも世代に渡って加味されているのですね。

 アイドルが卒業とか言ってるのも、卒業させないための卒業なんだ。

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