新潟県立歴史博物館で昨年末に始まった企画展「紙のお金、金のお金」の内覧会に行って参りました。お金は好きですか? 僕は大好きです。
それでは、恒例のテープカットです。
7人のテープカッターズ。左から、
- 新潟県立歴史博物館 館長 中島太郎さん
- UX 新潟テレビ21 事業局事業部長 山口博三さん
- 矢部忠秋さん
- 江口耕三さん
- 平田真義さん
- 新潟日報社 長岡支社長 中村正実さん
- 新潟県立歴史博物館友の会 会長 鈴木重壱さん
となっております。
今回の企画展は、江口周三郎、平田真義、矢部忠秋の三者のコレクションがほとんどです。矢部さんと平田さんはテープカッターズとして写真に写っている人です。江口さんはこの企画展をとても楽しみにしていたのですが、内覧会の日を待たずして亡くなってしまいました。
陸軍士官学校に行き、戦後は会社の経営者としての手腕を振るっていた江口さんが古銭集めを始めたキッカケは、蔵で古銭の束を見つけた事だったそうです。古銭をお湯でふやかし、丁寧に磨き。それから古銭の収集が始まり、ついには一目見ただけで寛永通宝のバージョンを見分けられるまでになっていたのだとか。
古銭収集にもひとつのドラマがありますね。
開場ー。
内覧会!
今回の企画展は大別すると日本のお金と世界のお金って感じでしょうか(おおざっぱー)。
まずは「お金の始まり」。社会の教科書に出ているようなクワや刀(というか包丁じゃないか?)の形をしたお金が展示されています。
そして現在、日本で最初のお金とされている「富本銭(ふほんせん)」。「和同開珎」が日本最初のお金だったのは昔の話です。
富本銭については、現在のお金のように買い物に使われていたとする説(流通貨幣説)と宗教的な儀式で使われていたとする説(厭勝銭説)がありますが、決着はついてないみたいです。
様々なバリエーションが存在し、その分類の仕方をまとめた本まで存在する寛永通宝。デザインや漢字の形が微妙に異なっており、それらの特徴によって「ハ寶」や「ユ頭通」などの呼び名が存在しています。寛永通宝ふけぇ。
寛永通宝の見方については、歴博で行われる体験講座で詳しく教えてくれるので、関心がある方は参加してみてはいかがでしょうか。
年別に並んだ貨幣。この古い100円玉は祖母の家で見たことがあります。
ここからは主に紙幣が展示されています。エラー紙幣やインフレ下で発行されたハンガリーの1,000,000,000,000,000,000,000(10垓)ペンゴ(ペンゲー)券など、なかなか興味深いです。
変わったところでは、普通ワシントンの肖像が入る部分に芸能人の写真が印刷された1ドル札なんかもありました。これ、実際に米国内で使えるんだそうです。
一億円の大きさと重さを体感出来るコーナー。意外と重さがありますが、これで1億円と思えば軽いか? 実際に何kgあるかはプレートの下に書いてあります。
という感じ
最近はクレジットカードに加えて、電子マネーも普及してきて、現金を持っていなくてもカードや携帯があれば決済出来るようになってきています。
自分も最近は、コンビニに入るのに財布ではなく携帯を持って入ることが多いです。財布を開けなくても、携帯をかざすだけで決済が出来るというのはとても便利。
歴博にも電子マネーが使える自販機があります。内覧会が終わって、会場前に並んでいた古書を散々漁ったあとに、その自販機でジュースを買って帰りました。欲しいジュースを選択する。携帯をかざす。ジュースが出て来る。そんなことをしながら、ふと「お金ってのは何だろね?」なんて思ったりしました。普段、当たり前のように使っているお金について考える良い機会だと思います。
今月、新潟県内の各家庭に配布されたはずの「県民だより」にプレゼント引換券があるそうなので、これから行こうと思っている人は行く前にチェック。
この引換券を入館時に出すとリアル寛永通宝がもらえるそうですよ! しかも、解説付き。新潟県民じゃない方も、歴博のウェブサイトで引換券をゲット出来るので要チェック。前は抽選でプレゼントだったのですが、現在は先着100名となってるみたいです。欲しい人は急いで歴博に!