「焼きそばに紫キャベツを入れるとすごい色になるらしい」という噂を聞きつけ、作ってみました「紫キャベツ入り焼きそば」。見た目のおもしろさだけでなく、ちょっとだけ理科の勉強もできちゃうアカデミック&ケミカルな焼きそばです。名付けて「グリーン焼きそば」!久しぶりの手料理だょぉ☆
たまには肉じゃがでも作って料理できるんだぞ☆アピールをしたい関根ですこんばんは。そんな私が今回挑戦したお料理は味ではなく見た目を重視した「グリーン焼きそば」でございます。みなさまも是非お試しあれ。
グリーン焼きそばの作り方
材料
- 焼きそば:3食入りを1袋
- 紫キャベツ:1/2個くらい
- 水:コップ1-2杯
- お好みの野菜:今回はもやし、シイタケ
- お好みの肉:今回は豚肉
- 塩・コショウ
普段焼きそばを作る時と同じ材料を用意し、キャベツだけ紫キャベツに変更するだけの簡単レシピ。あとは味付け用に塩とコショウ、もしくは「味塩こしょう」みたいなものをご用意ください。(理由は後述。)
さてさて、よく見かけるようでいていざ探すとなかなか見つからない隠れキャラ紫キャベツ。何軒かまわり、毎度お馴染み「原信 古正寺店」にてゲットしました。1/4サイズで98円也。
なお今回はホットプレートで調理していますが、フライパンでも調理できます。やりやすい方でどぞー。
ちなみに「ホットプレート焼きそば」の作り方なんかも紹介しているので良かったらそちらもご覧下さい。あと今回使ったシイタケは、シイタケ栽培セットで収穫したものだったりします。とってもおいシイタケ。
それでは、Let’s クッキング!
1. 紫キャベツを切る
紫キャベツを幅1-2cmほどのざく切りにします。グリーン焼きそばの成功のカギは「いかに紫キャベツから色素を出すか」。というわけで普段のキャベツよりも小さめに切って下さい。
2. 肉と野菜を炒める
紫キャベツ以外の肉と野菜を先に炒めます。
炒め終わったら別皿に。あとで混ぜ込む作戦です。
3. 紫キャベツを蒸し焼きにする(というか煮出す)
紫キャベツにコップ1-2杯ほどの水を加えて加熱します。色素を出したいので、炒めるのではなく煮出すイメージで。フタがあった方が水が蒸発しなくてよいです。
しばらくすると煮汁が紫色に!いい感じだ!
4. 麺を入れ、煮汁とよくなじませる
麺をほぐしながら紫キャベツの中に入れていきます。麺は小袋の中でもみもみしておくと、ほぐれやすくて良いですよ。
なじませるように混ぜていくと・・・
おや?麺の様子が・・・
緑色の麺に進化した!
早速お皿に盛りつけてみたり。若干青みがかった緑の麺に、青とも紫ともつかない煮出されたキャベツを添えて。
5. 先に炒めておいた具をまぜ、味をつけて完成!
先に炒めておいた具を混ぜ、塩コショウ等で味をつけます。この時、付属の粉で味付けしないのがポイント!なぜなら。ソースを混ぜるとせっかくの緑色が戻ってしまうのです。この美しい緑色をキープするにはソースはバイバイありがとうさようなら。
(具を混ぜるの忘れてて具入りの写真がないのは華麗にスルーし)味付けが終われば、うっとりとするほど美しい緑鮮やかなグリーン焼きそばの完成です!
なんで緑色になるの?
ここからちょっと理科っぽいお話です。なんで麺が緑色になっちゃうのか。
紫キャベツに含まれている色素「アントシアニン」は中性だと紫色ですが、酸性だと赤く、アルカリ性だと青くなる性質があります。懐かしのリトマス試験紙やpH試験紙のような感じですね。
中華麺(ラーメン、焼きそば等の麺)にはコシを出すために「かん水」(アルカリ塩水溶液)が加えられています。アルカリ性である「かん水」にアントシアニンが反応。こうして青っぽい緑色の麺の出来上がるのです!(たぶん麺の黄色み&アントシアニンの青で緑になるのだと思われる。)
で、もういっちょ反応が。付属のソースの粉(というかソース)は酸性。なので緑色の麺にソースの粉を混ぜると中和されてまた色が変わっちゃうのです。緑系から赤系の色に変貌。
そういうとものすごい色になりそうですが、赤系はソースに近い色なので普通の焼きそばとあまり変わらない色になります。ぬーん。
緑色のまま食べたい場合は付属のソース粉は使わない
というわけで、緑色のまま食べたい場合はがんばって塩・コショウで味付けを。見た目も味も美味しく食べたい場合は、制作途中に緑色の麺を楽しんだのち、付属の粉を混ぜてちょっとだけキャベツに違和感のある焼きそばにすればいいと思います!
でも、ちょっと待てよ?
だがしかーし!今回はひと工夫してみたのである!
塩焼きそばならいけるんじゃ?
ソースは酸性なのはわかった。でも塩焼きそばなら!塩焼きそばさんならなんとかしてくれるはず!!
というわけで今回は塩焼きそばを用意してみました!夏はよく見かけるけど、冬ってあんまり置いてないもんですねぇ。
Let’s 味付け!これで見た目も鮮やか、味も美味しいグリーン焼きそばが完成するに違いない!
あれ?
塩味なのに!色が戻った・・・というかホットプレート内がカオスった色になってるYo!
具も入れた今回の最終形態。どうやら塩味の粉も酸性の模様・・・
そういえば旨味成分のアミノ酸やらなんとか酸やら、入ってますもんねー。。
というわけで塩味の焼きそばでも緑色キープはできませんでしたー。。色の淡い塩味ゆえピンクっぽい色味になった模様。でも普通の焼きそばっぽい。
味付けはやっぱり塩コショウしかない!
味塩こしょう的なものにも旨味成分が入っていそうなので心配でしたが、うちにあった「S&B 味付塩こしょう」では緑色のままでした。よかたー。
緑色の仕上がりにこだわる場合は塩!コショウ!もしくは「味塩こしょう」的なアイテムで味付けを!
そんなこんなのグリーン焼きそば
塩焼きそばで「これは勝つる!」と思ったんですけども・・・残念ナリ無念ナリー。
先にも書きましたが、制作過程で鮮やかなグリーンを楽しんだのち、普通に味付けして色を戻して食べるのもいいんじゃないでしょーか?
(やっぱり焼きそばは焼きそば色だから美味しく見えるのであってですね。)
紫キャベツと焼きそばがお手元にある方はお試しアレ!この麺の色味は是非体感して欲しい!