CentOS on Slicehostシリーズでは、基本的な設定をするところまでやりましたが、WordPress on CentOSでは、WordPressを動作させるために必要な環境を整えていきます。
先回はApacheとPHPを設定しましたが、今回はMySQLを設定します。これでWordPressが動くハズ。
ログインしたらrootに変身。yumでMySQLをインストールします。
yum -y install mysql-server
インストールしたら、起動してみます。
service mysqld start
起動すると、なにやらべろべろんっとメッセージが流れますが、最終的に[ OK ]と出ればOKです。終わりよければすべてよし。
ユーザーを設定するためにrootでmysqlにログインします。
mysql -u root
ログインすると、[root@server ~]の部分が
mysql>
に変わります。以降は、この部分を省略します。
とりあえず最初にrootのパスワードを設定します。passwordの部分は、設定したいパスワードを入力します。「****」とはならないので、人に見られないように後ろの正面に気をつけましょう。
SET PASSWORD FOR root@localhost=PASSWORD('password');
つづいて、登録されているユーザーを確認します。
select user,host,password from mysql.user;
するとたぶん、以下のような感じで3つくらいのユーザーが出てくると思います。
+------+-----------+------------------+ | user | host | password | +------+-----------+------------------+ | root | localhost | **************** | | root | server | | | root | 127.0.0.1 | | +------+-----------+------------------+
root@localhost以外のユーザーは、たぶん今後使わないと思うので、削除しちゃいます。
delete from mysql.user where password=''; flush privileges;
「flush privileges;」は設定を反映させるために必要らしいです。
つづいて、設定されているデータベースの一覧を出してみます。
show databases;
すると以下のようなリストが出ると思います。
+--------------------+ | Database | +--------------------+ | information_schema | | mysql | | test | +--------------------+
このうち「test」と言う名前のデータベースはその名の通りテスト用なので削除しちゃいます。
drop database test;
以上で基本的な設定は終了。quitと打ってmysqlからログアウトします。
quit
次から、ログインするときは、
mysql -u root -p
と入力する必要があります。
あと、Apacheと同様、システムを再起動した時に自動的にmysqlが起動するように設定をしておきます。
chkconfig mysqld on
MySQLの設定
mysqlの設定ファイルは、「/etc/my.cnf」にあります。これを編集するわけですが、データベースの規模に応じたプリセットのファイルが「/usr/share/mysql/」に用意されているので、とりあえずこれをコピーします。
用意されているプリセットのファイルは以下の3種類。
- my-large.cnf
- my-medium.cnf
- my-small.cnf
- my-huge.cnf
- my-innodb-heavy-4G.cnf
この中から、my-small.cnfをコピーしました。
mv /usr/share/mysql/my-small.cnf /etc/my.cnf
このままでも使えますが、これをベースに設定を変更します。
vi /etc/my.cnf
主な変更点は以下の通り。てか、全然元の設定違うかも。。
key_buffer = 4M max_allowed_packet = 1M sort_buffer_size = 64K read_buffer_size = 256K read_rnd_buffer_size = 256K net_buffer_length = 2K #thread_stack = 64K #max_connections = 100 skip-innodb default-character-set = utf8 #cache thread_cache = 100 table_cache = 100 query_cache_size = 4M
保存したら、ファイルを保存して、mysqlを再起動します。
service mysqld restart
これで設定終了です。WordPressが動かせるハズ。
コマンドラインでMySQLをいじるのに慣れていない場合は、この他に「phpMyAdmin」を入れておくと管理が簡単になると思います。てか、簡単です。
参考
- MySQL :: MySQL 5.1 リファレンスマニュアル :: 4.8.5 パスワードの設定
- MySQLデータベースサーバーのセットアップ Windows篇
- チューニング – データベース ( MySQL ) – 自宅サーバーの構築 – 自宅サーバーでやってみよう!!
- MySQL :: MySQL 4.1 リファレンスマニュアル :: 7.5.3 InnoDB 起動オプション
- phpMyAdmin
- [ThinkIT] 第5回:key_buffer_sizeの違いによるパフォーマンス比較 (1/3)